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山口県山岳連盟沢登り講習会(奥三段峡)
と き  2012年8月19日
ところ  奥三段峡(広島県)
天 候  晴れ時々曇り
参加者  加藤、江本、大岡、池本、竹之内(真)、鮫島、西村(佳)、松並、福間、今井、
内田、藤村、新本、(会員外=7名)、(計20名)
行 程  セミナーパーク(6:05)~山口南I.C.~(高速道路利用)~戸河内I.C.(7:30)~
深入山入口(8:00~8:25)~田代口(8:45)~開会式(9:05~9:15)~
入渓地点(9:30)~F2(9:50~12:15)~昼食(12:20~12:35)~F3(12:40)~
畳ケ平(13:40)~F7(13:50)~終了点の堰堤(14:55)~
中の甲林道合流点(15:00~15:15)~田代口駐車場(17:00)~
戸河内道の駅(17:45)~戸河内I.C.(18:05)~(高速道路利用)~
山口南I.C. ~セミナーパーク(19:30)
 遡行時間;5時間30分,下山時間;1時間45分
 内 容
 
 山口県山岳連盟の夏の恒例行事である沢登り講習会に、宇部山岳会からは沢登りが好きな13名が参加した。
 ここ数年、山口県山岳連盟全体で講習会への参加者は減少気味だったが、今回は設立一年目の周南山岳会の参加があり、若手会員同士の交流もできて楽しい一日を過ごすことができた。
 深入山の入口付近で周南山岳会のメンバーと合流し、田代口の駐車地へ向かった。
 わずかな駐車地には、すでにマイクロバスなど数台が駐車していたため、我々参加者の車は道路脇の草むらに空きスペースを探し、無理やり駐車した。
  
 各自が身支度を整えてから、開会式が行われ、山口県山岳連盟の指導員から注意事項について説明を受けたのち入渓地点に移動した。
 F1を過ぎたあたりから入渓したので、いきなり泳ぎとなったが、参加者は厭うことなく積極的に水の中に入っていった。
 人数が多いので川幅の狭いところでは芋の子を洗うようで泳ぎにくかった。
F2に向かって泳ぐ
 泳ぎの後すぐにF2が現れる。今日の核心部だが、クライミングに自信のあるものは直登することを狙っているようで、指導員がルート工作するのをじっと見入っていた。
 参加者の力量に違いがあるため、初心者や初級者向けに同時並行で左岸に高巻きルートも準備された。
 高巻きも沢登りでは必要な技術の一つなので、経験しておく必要がある。
 しかし左岸は傾斜が急で、初級者にはそれなりの難度だったように感じた。
F2登攀順番待ちの参加者
F2登攀中の参加者
F2で悪戦苦闘する参加者
 直登ルートの方は右側のクラック以外手がかりが無いため上背が無いものには登りにくく、ほとんどの者はショルダーやフィックスロープを頼りに越えていた。
 ボードクライミングが得意な者も濡れた岩を荷物を背負って登るのは得意ではないようだ。それでも日頃からクライミングのトレーニングをしているものや講習会に参加しているものは手際が良かった。
 20人がF2を越えるのに約2時間半を要したが、充実感は大きい。水量が少なかったのが幸いしたが、水量が多いときには今回の調子にはいかないだろう。
 陽の当たるところを探して昼食をとる。予想したよりも虻の発生は少なく、ゆっくりと食事ができた。
 この後も小さな瀞を泳ぎ、滝の直登を楽しみながら前進。滝はクライミングロープを使わずフリーで越えていった。
F4の瀞も積極的に泳ぐ
ゴーロ帯(巨岩や転石帯)を進む
 流れが平凡になったところで滑床と柱状節理の岸壁が現れる。畳ヶ平の景観にしばし足をとめる。美しい滑床を歩くことは、沢登りの魅力の一つであり、心癒される穏やかな時間の流れを感じるときでもある。
畳ケ平の滑床を行く
 一番大きなF7が現れるとクライマックスも近い。左岸は傾斜が緩く、右岸は階段状なので、見た目ほど難しくない。滝の左右思い思いのルートをノーザイルで登っていく。
F7蛇淵の滝を思い思いに越える
 F13は左岸沿いを泳いで各自が思い思いのルートを登った。元気の良い参加者は滝の直登に挑戦していた。見た目よりも難しくないとのことだった。これを抜けたところで堰堤が現れ、この日の遡行を終了した。
終了点での集合写真
 下りは、中の甲林道からイキイシ谷沿いに下りる林道を利用したが、ところどころ倒木が道をふさぐなど、谷沿いの林道は荒れていた。
 林道も途中からは頼りない踏み跡に変わり、そこからは雑草の中の踏み跡を見失わないように慎重に下った。小さな沢を4回小刻みに徒渉して、しばらく行くと再びしっかりした林道に変わり、今日の取り付き点に戻った。
 
 今回はF2を越えるのに時間がかかりすぎ、後半は先を急いだのでゆっくり泳ぎを楽しむことができなかったが、初心者から中級者までが楽しみながら沢登りの経験を積むことができた。
 通常20名もの大人数で沢登りをすることはないので、年に一度このような形式の沢登りを経験するのも良いと感じた。
 指導員の方にはお世話いただきありがとうございました。
 
 F-No.は、『西中国山地の沢』の遡行図に準じた。
 GPSトラック図は、2010年の「奥三段峡の遡行報告書」を参照ください。
( 文・写真  江本 )
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