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小五郎山(月例山行・日帰り組)
  日 時  平成23年2月12日(土) 
  メンバー  斉藤(宗) 斉藤(滋) 三浦(比) Ks(山歩)
   2月の月例山行(松の木峠〜寂地山〜右谷山〜小五郎山)の一部に参加するため、5時悪天だが小五郎山に向かう。台風並みの風が吹きまくっていて、本来なら即、登山中止の状況だ。11日昼頃得た情報によれば、縦走組の本隊は寂地山を越えたとのことだが、その後連絡がつかず状況がつかめない。事前の約束で、12日に日帰りで小五郎山に登ることにしていたので、順調に本隊が進めば、どこかで出合うはずだ。精鋭部隊に迎えのラッセルを期待されているとは思わないが、向峠に下山後、松の木峠までの周回に車の方は少しは当てにされているかもしれない。この天気では、登山は無理と感じたが、とりあえず現地に行くことにする。

 夜の明けない暗闇の中、激しく降る雪に車のライトが反射され高速道の路面も、ガードレールも見づらく超低速運転となる。5時50分携帯電話が鳴る。本隊メンバーの一人から昨夜は藪ガ峠泊まりであったこと、今日は予定通り小五郎山に向かうと連絡が入る。「えっ、この悪天に前進?」と思わず聞き返す。とりあえず我々も現地に向かっていると報告する。やっと周りが明るくなり、危険運転の恐怖は去ったが今度は3台の除雪車に行く手を阻まれ、高速道路でありながらノロノロ運転となる。

 向峠のにこにこ市場に着いたのは8時半頃。吹雪の中、除雪をして駐車スペースを確保する。いつでも出発出来るよう身支度をしたものの、横殴りの風雪はますます激しくなり、視界も悪い。車もどんどん雪に埋もれて行く。中国道が閉鎖されたのか、市場の前の道を次から次へと車が通り過ぎる。

 吹雪はいっこうに治まる気配が無い。本隊はどうしているのか? メンバーの携帯電話にかけまくるがなかなか通じない。やっとメンバーの一人Sさんにつながる。「今、どこ!?」 「家です。」 ???Sさんは仕事の都合で直前に参加をとりやめたようだ。山岳会事務局にも電話するが、何の情報も入ってはいない。道路が封鎖される前に我々も脱出しておきたいが、本隊の様子が分からずそれは出来ない。(我々の車で松の木峠まで送る可能性がある)

 少し風雪が弱まったようなので、行動食を口にし少しでもトレースを付けるため、とりあえず小五郎山へ向けて出発する。最後の人家あたりで膝上、林道に入るとさらに深いラッセルとなる。何処まで行けるかわからないが、ほんの少しでも本隊のサポートになるかと黙々と進む。

 10時54分本隊からの電話を受信。藪ケ峠から下山し、現在寂地峡駐車場の辺りにいるとの事。電話の主からは、「他のメンバーは歩いて松の木峠に向かったが、自分は疲れているので、車を回してほしい」との依頼。すぐさま了解、急いで引き返す。

 厳寒というのに大汗をかいて車に辿り着き、急いで支度していると再度受信。「松の木峠への道は事故車で大渋滞。身動きならない状態なので、来なくていい。自分は歩いて松の木峠まで帰るから。」とのこと。
 結局、何の役にも立たず時間を過ごしただけだが、本隊の無事下山を知り、ほっとして山岳会事務局に連絡する。
 
 帰路は高速道路が通行止めのため、R187から津和野経由で帰る。青野山の手前の峠越えはたっぷりの積雪で、いつ立ち往生かとヒヤヒヤものだった。

 山行の2日目から合流しようと安易に考えてしまったが、連絡が取り辛い山域での分散・集中登山は、心してかからないといけないと痛感する。行動可能な天候を前提とした山行しか、考えていなかったことに深く反省の、吹雪の小五郎山でした。
2月月例山行(寂地山〜右谷山縦走) 冠 山
( 文・斉藤(滋) )
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