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紅葉の比婆山(2019)
 
落葉して明るい縦走路
 
 
山行日  令和元年10月27日~29日
天 気  10月27日 曇 時々 晴(一時雨) 28日 晴  29日 晴 
メンバー  斉藤(宗)  斉藤(滋)
行 程  10月26日
宇部自宅(13:10)~ 中国道(庄原IC)~ 比婆山県民の森公園センター駐車場(16:50) 車中泊
 10月27日
県民の森公園センター駐車場(7:30)~ 出雲峠(8;25-8:40)~ 烏帽子山山頂(9:46-9:56) ~ 大膳原避難小屋(11:00-11:35)~ 吾妻山(12:25-12:33)~ 南ノ原分岐(13;08)~ 大膳原避難小屋(14:00) 泊
 10月28日
大膳原避難小屋(8:06)~ 横田別れ(8:22-8:38)~ 御陵(9:53)~ 池ノ段(11:26-11:36)~ 立烏帽子(11:52)~ 立烏帽子避難小屋(12:20-13:18)~ 展望園地(14:30-14:40)~ 県民の森公園センター(15:10)泊
 10月29日
県民の森公園センター(9:40)~ 牛曳山登山口(9:45-9:50)~ 山麓白樺林散策 ~ 牛曳山登山口(10:50)~ 帰路
 大雨のため各地で大変な被害が出ている。夏山でお世話になった吾妻小舎も磐梯吾妻スカイラインが不通となりキャンセルが相次いだそうだ。楽しみだった秋山も国内全体が暗いニュースの中、いまいちファイトが湧いて来ない。近場の大海山登山の仲間も計画していた安達太良山登山を中止したそうだ。かといってこのまま秋が過ぎ去ってしまうのも・・・。そんな折、ふと四国の剣山~三嶺~天狗塚縦走を思いつく。
 まったく関係ないが、荷を担ぎ避難小屋泊りで経費節減、少しでも気持ちを軽くしたいの思いだ(自分勝手な言い分だが)だが我が家にとっては大縦走、好天が4日欲しいところだが中々そうはいかない。ザックに寝袋、マットを詰め込みスタンバイの日々が過ぎて行く。
 間もなく10月も終わり寒くなりそうだ。仕方ない行先を少々天候が崩れても大丈夫な比婆山に変更しよう。小屋泊りも剣山より標高が低い分厳しくないだろう。今月で私も後期高齢者に仲間入り、やはり無理はできない。
 10月26日
 夕方、県民の森公園センターに到着する。明日は大膳原避難小屋に宿泊、明後日下山後はセンターに宿泊する事を伝え今夜は駐車場で車中泊。
 10月27日
 もうすぐ夜明けだ。早発ち出来るよう登山服に着替えるも外は雨、またまた天気予報が外れてしまう。ゆっくりと朝食をとりながら雨が上がるのを待つ。
 今日は大膳原の小屋泊り、慎重に荷の確認をし雨が止んだのを機に歩き始める。いつもよりザックはパンパン肩に堪えるが我が家ペースで進んでいると、いつの間にか肩の重さが消えている。出雲峠まで2人きりの静かな歩きだ。
出雲峠への道
 出雲峠からは久しぶりに夏道を経由し烏帽子山に向かう。
 樹林帯を抜け灌木に囲まれた烏帽子山山頂に登り着き、正月は雪に埋もれていたベンチに腰掛け一休みする。先着の若いカップル、先程追い越した2人パーティも到着で、なんとなくホッとする(冬に登る事が多く、ここで他人に会うのは珍しい)
 若いカップルは吾妻山を越えて来たそうで、地図とコンパスで行先確認中、当然とはいえ感心する。しかし方向が定まらないのか迷っている様子で「多分、こっち」と御陵方面へと行きかける。「どちらに行かれるんですか?」とうとうお節介おばさんは我慢できずに口出しをしてしまう。「毛無山です」「毛無山は、こっちですよ」訊けば吾妻山を起点に烏帽子山、毛無山、伊良谷山、牛曳山・・・と比婆山全山縦走するそうだ。「凄~い!」「20kmです!」そういえば我が家も4年前、逆周りで全山縦走したが、今晩泊まる小屋で1泊し2日がかりの縦走だった。やっぱり若いっていいなぁとエールを送る。逆周りでも行けるだろうが、途中で???にならなくて済むな。カップルを見送りながら、お節介でもよかったのだ・・・と1人納得する。
 烏帽子山を出発、大膳原の小屋に下って行く。
 小屋の傍には水が引かれているが奥出雲町の小屋担当の方から飲用水ではないと聞いている。そこで横田別れ下の水場(島根県側に少し下る)で湧水を3リットル補給する。
 大膳原に登り着くと幾組ものパーティーとすれ違う。そうだ今日は日曜日、20名位の賑やかな団体も近づいて来る。しかしコースを外れた林の中の小屋周辺は静かだ。小屋に入ると小さな男の子とお父さんがお食事中、日帰り登山らしい。
大膳原の小屋に到着
 我が家も早めの昼食を済ませ吾妻山に向かう。正面には山頂への直登ルートが見えている。最近登っていないが時間短縮できるかも? きつそうだが頑張ってみよう。
吾妻山を目指して
 Mの後を追いながら注意した筈だが直登ルートの取りつきは分からずじまい。いつものコースを登り稜線に上がる。
 やっと追いつくとMは重装備の男性2人と話している。直登ルートについて尋ねているようだ。昔、歩いた記憶はあるが、詳しくは覚えていない。度々登っておられるというお2人の話では、山頂直下が崩落し廃道になったとの事だ。装備からして、もしやと思い尋ねると、やはり今夜は大膳原の小屋泊り、同宿の挨拶をして別れる。
 賑やかな吾妻山山頂は老若男女でごった返している。自分もしっかりその1人だが混雑は苦手なので早々に出発、南ノ原経由の遠回りで帰る事にする。明るい尾根道を下り山裾を巻く穏やかな道の紅葉は今が盛りのようだ。秋とはいえ、いつまでも暖かい所為か例年に比べ鮮やかさが無いのが残念だ。
南ノ原へ下る
 小屋に帰り着くと吾妻山での男性ペアは既に寝袋を広げ寛いでおられる。お2人は共に古希という事でこの小屋での焼肉が目的で登って来られたそうだ。我が家に気遣ってか、外のテラスで宴会開始。暫くしてどうぞとご親切に声をかけて頂いたが、牛めし(α米)、ワンタンスープ(ニラ入り)、ハムステーキ、サラダで慎ましくもボリュームたっぷりの食後とあって、これ以上入らない。残念! 温かいお気持ちに感謝し、しばし山の話で盛り上がる。
夕食前のひととき
 10月28日
 明け方かなり冷え込む。寒がりのMは厚手のダウン、シュラフ、シュラフカバー、マットと完全装備、私は皮膚の下に厚着してるからと手抜きした分寒さが堪える。
 朝食はニラ入りラーメン、食後のカフェオレも飲み冷えた体も次第に温まって来る。小屋を去る前にざっと掃除を済ませ、同宿ペアに別れを告げ縦走2日目の出発だ。まずは今日も横田別れの水場で飲み水を補給する。未開封のお茶が1本残っている筈だがいくら捜しても見つからない。Mは「持ってない」の一点張りで??? まぁいいか、ここの湧水なら煮沸しなくても飲めるだろう。
陽射しを浴びて咲くリンドウ
 御陵を越え、池ノ段までやって来る。大山がかなりはっきりと見え、目前の立烏帽子の斜面はホツツジで赤く染まっている。
 立烏帽子駐車場まで車で上がれるので、今日も家族連れで賑わっている。人混みを避け駐車場そばの避難小屋で昼食を取る事にし最高峰の立烏帽子に登る。山頂が狭く通過するだけだが、やはりトラバース道を行くより充実感がある。
池ノ段から立烏帽子に向かう
 小屋に着きありったけの行動食を並べる。パン、スープ、ハム、ミカン、トマト、結構残っている。更に行方不明だったお茶のボトルもMのザックのポケットから発見、やっぱりね・・・。
 昼食を終え小屋を出ると若いイケメンが近づいてくる。中国新聞の記者と名乗った彼は紅葉の取材に来てるそうで、あれこれ10分近く訊かれ最後にMのフルネームまでメモっている。
 公園センターに帰り着き早速、支配人のIさんに報告すると「明日の新聞に載りますよ」とからかわれる(2日後、事務局《凡》で見た新聞には池ノ段付近の写真と別の人のコメント《紅葉が綺麗》が載っていて、10分も付き合った我が家の話は1行も載っていない。が頷ける。綺麗な紅葉の紹介記事に「今年はいまいち」と答えて載る筈がない)
 10月29日
 帰宅前に比婆山紅葉の絶景ポイント、牛曳山麓の白樺林に立ち寄る。白樺の幹と緑の笹、紅葉が織りなす光景に足が止まる。このまま牛曳山へ登りたい衝動を抑えて帰路につく。
紅葉の白樺林
 
 通いなれた比婆山の山旅も大膳原の小屋泊りは新鮮だった。お陰で新たな夢も湧いてきた。またいつか季節を変え泊まってみたい。
(文:斉藤(滋)  写真:斉藤(宗) 斉藤(滋))
      
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