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ウラオレ谷(太田川水系)
 
 
 
山行日  2019年7月14日(月・祝)
天 候  晴れ
メンバー  大石、内田
行 程  山口~山口IC~吉和IC~戸河内~那須集落8:30~入渓8:40~滑滝10:40~三つ滝10:50~出渓12:05~踏み跡~登山道~那須集落13:00~戸河内IC~山口IC~山口
 梅雨の天気は分かりにくい。週間天気予報が周期的に変わる中、大石の沢デビューはウラオレ谷に行くことにした。少々の雨でも何とかなるだろう。
 那須に到着し、大石の装備について念入りにチェックしてから出発した。集落を過ぎたところにある「うらおれはし」から入渓。梅雨の中休みで、朝から青空が広がっている。今日は良い天気になりそうだ。大石は沢靴の感触を確かめながら、慎重に進んでいたが、次第に慣れたようでペースを上げていく。
 滝らしい滝はなく、単調な河原歩きが続くが、水は透き通っており、渓相はなかなか良い。きれいな流れに陽が差し、水と光がきらめき立つのを心から味わいながら遡行を続けた。苔などの位置から推測するに、水量は普段よりも多いように思われる。
美しい渓相に癒される 
 大石はマンデークライミングの成果を発揮して、難なく小滝を越えていく。動きが安定しているので、どんどん先に登ってもらった。また、少しだが淵もあるので、必要ないのに泳いで越える。あっという間に身体が冷えた。
 
安定した登りを見せる大石
 順調に遡行を続けると、右手に立派な岩壁が現れた。これが障子タキなのだろう。地形図にも崖の記号がある。さらに進むと左手からも岩が出てきて、沢に雰囲気を作り出している。ふと木々の合間から仰ぎ見ると、思ったより上に懸崖がそびえているのに驚いた。
 
障子タキ
 その後すぐに、飛び出しの滝が現れるが、身体も冷えて、見るからに難しそうなので、あっさり巻く。後になって、取り付いてみれば良かったと後悔した。
 
チャレンジしなかった飛び出しの滝
 しばらくすると、きれいな滑滝が姿を現す。深緑の中で陽を浴びながら滑滝を歩くのは、本当に気持ちが良い。
快適に滑滝を進む
 そして、滑滝の後に出てくる階段状の滝を越えると、いよいよウラオレ谷のハイライトである三つ滝が姿を現した。目の前の下段の滝の向こうには、中段の滝も見えている。水量が多い上、マイナスイオンに満ちた空間は寒々しく、とてもシャワークライミングの気分にはなれない。セオリー通り、右岸の岩を越える。大石の練習のため、ロープを出して、こまめにカムで中間支点を取った。
 
三つ滝下段の滝
 続く中段の滝でもロープを使用。一見、難しそうだが、右岸にはホールド・スタンスが豊富にある。冷えるので、日当たりの良い場所でビレイしてもらった。
 
三つ滝中段の滝
 そのすぐ上には上段の滝が続く。なるべくシャワーを避けて右端を登った。難しくはないが、ここもカムが有効。
 
三つ滝上段の滝
 三つ滝のすぐ上の滝を越えたところで遡行終了。踏み跡への誘導なのか、テープが張り巡らせてある。靴を履き替え、テープに導かれて、薄い踏み跡を辿ると、次第に踏み跡がはっきりしてきた。そのうち明瞭な杣道となり、十方山の登山道に合流する。後は立派な登山道を駆け下った。
 
トラック図(ウラオレ谷)
 ウラオレ谷は特に難しい箇所はないが、渓相が良く、やはり最後の三つ滝は見ごたえがある。
 ただ、所々でツルっと滑る箇所があるので油断は禁物。水量は多いくらいの方が面白いかもしれない。
(文・写真 : 内田)
 
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