へのリンク
モンブラン(三山縦走ルート)②
 
日 時  2018年8月11日
天 気  晴れ
メンバー  林
行 程  11日
 02:00テント場出発→03:45モンブランタキュールの肩→05:45モンモディのコル→06:15ブレンバのコル→08:00モンブラン山頂→13:00テント場到着15:00テント場出発→16:00エギューデュミディロープウェイ下山
 深夜2時、コスミック小屋から降りてきたガイドパーティと思しき数組のパーティを見送り、自分も後に続く。
 先ずはモンブランタキュールのゆるやかな登り。高度のせいか結構きつい。ルートは氷河の状態で変わるらしく、今年は大きなクレバスにはしごがかかっていて、そこを登る。怖くはないが気を付ける。
 もう一つクレバスを越えて、肩に出る手前でクレバスのファジーなトラバース。ピッケルを雪壁に刺して手掛かりにして越えた。
 
クレバスにかかるはしご(帰りに撮影)
 肩に着くと、モンモディまではゆるやかな雪原。モンモディに到着して、ここは先ほどとは違い最初から急斜面を登る。まだ雪が程よく締まっているので登りやすいが、帰る頃には雪も緩んで怖そうだなと感じた。実際に帰りはここが一番緊張した。
 クレバスを越えて、モンモディの核心とされる45度のアイスに到着。ここで何分か順番待ち。僕以外は皆パーティなので確保しながら登っているようだ。確かに、雪もよく凍っており、確保無しでは怖い場面だと思う。しかしここは情報通りフィックスロープがある。これを完全に信頼するわけにもいかないが、他のパーティも皆このフィックスを頼りに登っている。フィックスにセルフを取りながら登る。技術的にはさほど難しくはなかった。
モンモディの下部。見た目よりいやらしい(帰りに撮影)
モンモディの登り(帰りに撮影)
 モンモディを登り、再びブレンバまではゆるやかな雪原歩き。ブレンバのコルで、お腹がすいたので少し休憩をして、歩き出す。陽が登り始め、明るくなってきた。遠くにマッターホルンも見える。テンションがあがる。
 ブレンバを登る箇所も、傾斜が40度程で凍っている箇所がある。
 シャモニーの山の家で話を聞いた時は、ここもダブルアックスで登れと言っていたけれど、気を付ければダブルも必要ない。短いのですぐに登り終わる。
 あとはモンブラン山頂まで深入山のような傾斜を登るだけだが、風が強い。登っている途中で寒すぎて岩の影にかくれて休憩&服を着た。僕が休憩していると他にも何人か同じところで休憩して、狭く感じてきたので出発。
ブレンバのコル
 グーテ小屋方面からの風が強く、氷のつぶてが一緒に飛んでくるのでまともに顔を向けられない。反対方向を向きつつ少しづつ登る。
 たまに、強風で体のバランスを少し崩されるが傾斜的にも問題なさそうだった。山頂は朝陽が当たって赤く燃えている。美しい。
 やがて風が弱まってきた。山頂と思しきなだらかな斜面についた。やっぱり深入山っぽい。
 一番高そうな所には沢山の人がいる。前にはこんな多くの人が居なかった筈だが・・と思ったら、グーテ小屋のほうから沢山人が登ってくる。コンディションが悪くガイドも登らないとの事だったが、やはりグーテ小屋の方からの登山者は多い。
 一際目立つマッターホルン
最後の登り
 山頂は広いのでゆっくり写真撮影をすることが出来た。初めての4000m級からの景色はどんなもんかいなと思ってたけれど、周りの山々も同じように標高が高いので、景色的には日本の高山とあまり変わらないなと思ってしまった。
 しかし山並みは美しい。遠くに見えるマッターホルンは、やはり形が独特だ。
コングラチュレーション!
 山頂を堪能して、同じルートを下る。クレバスの危険があるのかもしれないが、ブレンバまでは一直線にトレースの無い所をスバスバ降りた。
 ブレンバからの下りは、傾斜が強いので少し慎重に下る。ブレンバのコルに着いた所で、シャリバテ気味になってしまい、しばし休憩した。朝ごはんを食べていないのがここにきて影響してきた。日本で患った腰痛も出てきた。
 下りはそんなに時間かからないだろうと思い、ゆっくり下ることにした。モンモディのフィックスロープのある下りは、この時間でも登ってくるパーティが居て、最初は登ってくる人たちを待っていたが、このままでは埒が明かないと思い、登ってきている人が居たが下ることにした。
 自分の上下に下るパーティが1パーティずつ。アイゼンを下の人のヘルメットに当ててしまった。自分の頭上直ぐにも上の人のアイゼンがあって、油断ならない状況だが無事に降りれた。
モンモディの下り
 モンモディの下部に差し掛かる頃には気温も高くなり、やはり雪がゆるゆるの状態。ここは滑ってしまったら下の大きなクレバスに吸い込まれてしまうので滑るわけにはいかない。
 迷わずダブルアックスで降りた。ほかのパーティも確保したりしているが、滑っても停められるかどうかは怪しい所だろう。
 モンブランタキュールの下りの手前で再び休憩。食べても食べてもお腹は膨れるがパワーにはなっていない感じ。そして腰痛がいよいよ酷い。1時間歩いては休憩する。
 そういうこともあって、モンブランタキュールの下りは難しいところは特になかったが、長く感じた。
 テントに到着。到着する少し前からお腹も痛くなってきた。踏んだり蹴ったりな状態だ。腹痛の原因はよくわからなかったが、もしかしたら登る前に飲んだダイアモックスの副作用かもしれないと思った。
 すぐには動くことが出来なかったので、テントで1時間30分休憩することにした。幸いにも、早く降りてこれたのでロープウェーの最終便までの時間はまだある。
コスミックテント場に到着
 腰痛とお腹の調子もよくなってきたので、テントを回収してロープウェーまで標高差200mの登り。
 気温は高い。半袖半パンで歩いた。モンブランへの登りで、抜かし抜かされしたパーティと帰りも一緒になった。パタゴニアから来たという二人組にハーリィハーリィと茶化されるが、この登りが一番きつかったように思う。パタゴニアパーティもきつそうだった。ロープウェー乗り場に到着。あとは下るだけだ。実はこのロープウェーも結構怖い。
 町に降りて、キャンプ場にいらない荷物をデポして、登山に必要ない荷物を預けていた駅前のカフェに行って荷物を受け取り、ベルベナッドさんに挨拶をして、おすすめのモンブランビールというのを買ってキャンプ場に戻り一杯した。ようやくの一杯である!そしてモンブランビールは非常においしい!
 余談だが、この後日本から来る仲間たちのために一本モンブランビールを買っといたが、ツェルマットへの移動する電車で日本人の方と出会い、二人で飲んでしまった。
 簡単だと聞いていたモンブランでしたが、最初に書いたように山に登る前に色々と苦労しました。
 ルートは、慎重に行けば全然問題ないと思いますが、温暖化の影響で?早朝出発のなるべく早く到着は鉄則だと感じました。
 分かりやすいルート図の本が、シャモニーの山道具の店に売ってあります。ペツルが出している黄色い本です。
 コスミック小屋周辺にはアルパインクライミングの面白そうな岩場やミックスが沢山ありました。
 この周辺にはさまざまなルートがあるみたいで、非常に面白そうなエリアです。またいつの日か、登りに訪れたいと思います。
(  写真 ・ 林 : 文 ・ 林  )
← モンブラン(三山縦走ルート)①
 
 
Copyright(C) 2004 Ube Alpine Club All rights reserved.
SEO [PR] ]Ex ₦΍ IsbN f ^T[o[ SEO