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糸島・野北ラウンド
 
日 時  2018年3月25日
天 気  晴れ
メンバー  林・宮田(会員外・山下)
行 程  駐車場08:30~一つ目の岩場09:00~ガレたルンゼ09:00~草混じりのトラバース箇所12:50~ハーフ終了点15:00~駐車場15:40
 ネットで何やら面白そうな場所を発見。場所は福岡県糸島。比較的近いのもあり、行ってみることに。
 結論から言うと、海岸沿いを快適なクライミングと懸垂で進むのかと思いきや、岩場は不安定でガレている箇所も多く、ルートファインディングが難しく難儀しました。脆そうな岩にスリングを引っ掛けただけの懸垂支点もあり緊張。念のために持参した捨て縄も二カ所ほど使った。
 何度かルートを間違えるたびに時間もかなりロスしたので、その辺りはあまり参考にならないと思います。
 岩場のグレードは3級程度らしいですが、脆い岩と、海沿いの錆びたハーケンという事もありなかなか楽しめました。
 糸島のそれらしい海沿いの道路を走ると、車が何台も停めれそうな駐車場がある。ここに車を停めて道路を下り、脇道を歩く。ゴルフ場の横を歩き、草木に覆われた道を行くと海岸に出る。海岸を散策しながら、遠くにみえる岩場を目指す。
 最初の岩場は顕著でわかりやすい。ジェードル状を5m程登る。ここは宮田君がドライツーリングでトップ!中間あたりに錆びたハーケンが二本打ってある。
 登りきるとすぐに割としっかりした支点がある。反対側を懸垂するかクライミングダウンする。
最初の岩場
 続いてガレたルンゼ状の岩を歩いて登る。登りきるとすぐに崖となっており、落石だらけ。上に行くフィックスロープもあるが、下に降りて岩場を行った方が面白そうだとクライミングダウン。
 しかしこれが間違い。簡単に登れそうな所がない。仮に登れたとしても、反対側がどうなっているか不明で、懸垂もできないところに出たら大変だ。今日はメンバーにクライミング初心者もいるので無理は出来ない。
 再び先ほど降りたところを登り返し、素直にフィックスロープを登る。この辺りは落石の宝庫なので落とさないように慎重に登った。
 登った先は樹林帯で、しばし樹林帯を進む。するとクライミングダウン用の極太フィックスロープと、明瞭な踏み跡があった。
ガレたルンゼ。先のチムニーまで行ったら左上する
明瞭な踏み跡。写真奥の岩場は簡単
 スラブ状の岩をトラバースするように進み、懸垂支点で懸垂。ちょっとした優しい岩場を登りつつ進むと、遠くに白い三角な大きい岩を見つける。ネットで見たハーフの終了点だ。
 この時点で時刻は12時を過ぎており、少々時間的な焦りを感じつつも、終了点は見えたのでまずは落ち着こうと皆で弁当タイム。海を眺めながらの弁当は最高だ!
このぐらいの懸垂が多い
 記憶が定かではないが、横にクラックが走る岩を登り、草混じりのいやらしい箇所をトラバースで降りる。目の前に8m程の岸壁がそびえている。この岩のどこかを登るのだろうが、よくわからなかった。そして今日は無理は出来ない。(後でわかったが、この岸壁のジェードルを登るみたいだ。)
 再び、先ほどの草混じりのいやらしいトラバース箇所を登り返し、上の樹林帯から高巻きしようとしたが、これが間違い。樹林帯までは行けたが、簡単に高巻けるような所がない。
 しょうがないので50mロープを連結し、先ほどの8m程の岸壁がそびえている海岸に懸垂。
 岸壁の隣の泥混じりを上がる。少々いやらしいながらも樹林帯に到着し、岸壁の反対側に懸垂。
砂混じりのトラバース
写真左が岸壁。奥の白い三角岩が終了点
  3m程の簡単なクラックを登り、岩にスリングと、錆びたハーケンにスリングを通して懸垂。
 この前後でスラブを登り、草木に隠れたリングボルトでも懸垂した。

 先ほどの白い三角岩の終了点に到着。どうやらこの白さは鳥たちの糞の様だ。
 あとはここから駐車場にあがる道を登るだけだ。赤いペンキで書いてあるという事だが、かなり薄れており分かりにくかった。樹林帯の小さな尾根を登るのが正解。岸壁の壮大な谷が隣にあり、そこを登ってみたくなるがそれは間違い。
この先に行ってみたいが・・
  樹林帯を登ると、車を停めた駐車場に到着。これでハーフ、つまり半分らしい。今回はルートファインディングで時間がかかったが、また今度最後まで詰めてみたい。最後の方にはクライミングゲレンデもあるとの事。
これが駐車場への登り
 危惧されていたフナムシが居ない事が何よりの救いでした。クライミングというよりは、様々な要素があるアルパインの練習といったほうがしっくりくるコースでした。
 高巻きは沢登りっぽかったです。岩場の高さはありませんが、懸垂も多いのでロープの長さは50mだと安心だと思います。岩場はどこも登れそうなので、カムとハーケン、捨て縄が沢山あると安心かなと思いました。
 嫌らしいトラバースが所々あるので、そういう場所はロープで確保してもいいかもしれません。一番怖いのは、やはり海沿いという事もあり、錆びた支点での懸垂でした。
まだまだ先は続く。また今度
(  文:林 写真:林・宮田 )
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