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早春の深入山
早春の深入山
 
日 時  2018年3月7日(水)
天 気  晴れ 時々 曇り
メンバー  斉藤(宗) 斉藤(滋)  会員外(Ky・My・Kk・Tn・Ms・Om・Yt・Tm)
行 程  宇部自宅(6:00)~ 中国道 ~ 鹿野SA(Kyさんパーティーと合流)~ 戸河内(8:30-8:45)~ いこいの村ひろしま(9:20-9:30)~ 西尾根休憩小屋(10:30-10:55)~ 八畳岩 ~ 深入山々頂(12:00)~ 百畳岩(12:20-13:05)~ いこいの村ひろしま(13:55-14:10)~ 中国道 ~ 自宅(16:40)
 寒かった冬もようやく春の兆しが感じられホッとする反面、雪山ともお別れ・・・と寂しさも感じる。Kyさんに「雪山に行かれる事があれば、声をかけてください」とお願いしていたら深入山へのお誘いを頂く。今シーズン最後の雪山になりそうだが、果たして雪は残っているだろうか?
 中国道、鹿野SAでKyさん一行と合流し戸河内ICを下りた所のお弁当屋で一休憩。入山前のエネルギー補給か? みなさん、鶏の串焼き、おむすび、コロッケ等を美味しそうに頬張っておられる。我が家も雰囲気に誘われイカの串焼きを購入し早速頂く。Kyさんグループに同行の緊張感が一気に薄れて行き、和やかな空気に包まれてホッとする。

 予定通りに《いこいの村ひろしま》に到着し行動開始、草地と雪でまだら模様の深入山を眺めながら南登山口へと向かう。南登山口でグリーンシャワールートを見送り山裾を迂回しながら(森林セラピーロード)ゆっくりと登って行く。穏やかな落葉の林で衣服調整中に「あれは何と言うんでしたかね?」と声をかけられる。「あれ」とは・・・周りに沢山見えている木の根元の周りの雪解け現象の事らしい。この時期よく見る光景だが呼び方があるなんて考えた事も無かったので「さぁ? 分かりませーん」と答える(帰宅後のにわか勉強によると《雪根開き》《根開き》《根回り穴》と呼ばれているとの事。ひとつ賢くなった → 忘れなければ)
西尾根休憩小屋に向かう
 西尾根休憩小屋まで登り着きここでワカン装着する。雪は固く締まっているがみなさんワカン歩行を楽しみにしておられるとの事でMを除くメンバーが装着する。40年以上愛用の木製のワカンを今回も持参し、アルミ製ワカンデビューは来季に持越しだ。次こそ次にはと思いながら新しい事への挑戦が何だか億劫だ。些細な事なのに。林間コースと名付けられた山腹西側の登山道をワカン隊はゆっくりと進む。落葉の林は明るく開放的、見晴らしのいい岩場(展望岩)へと出る。十方山や恐羅漢山、匹見方面の山々が望める絶好の場所だ。
展望地より恐羅漢スキー場を望む Kyさん撮影
 展望を楽しみながらの休憩後、進路を東へと方向転換し樹林帯を抜けて広々とした雪の斜面に取り着く。ふり返れば臥竜山が間近に聳え氷結した聖湖も見えている。大好きな西中国山地の景色を目の当たりにしながら次第に高度を上げて行く。山頂はもう目の前、後ひと頑張りだ。
臥竜山を背景に登る
山頂まで、もうひと頑張り
 標高1153mの深入山山頂に雪は無く、笹原に囲まれた枯草の絨毯に迎えられる。360度ぐるっと一回りすれば遮るものも無く大展望が広がっている。掛頭山、中野冠山、阿佐山・・・穏やかで優しい西中国山地の山々の連なりを飽きもせず眺める。幸せなひと時だ。
山頂から聖湖を望む
 しっかり景色を楽しんだ後は百畳岩まで下る。寛いで昼食を摂るにはもってこいの場所だ。平べったい岩のテラスに気ままに腰を下ろし、目の前の景色を眺めつつ口にするお弁当は最高だ。今シーズン最後の雪山も十分楽しむ事が出来た。そろそろ眼下に見える《いこいの村ひろしま》を目指して下るとしよう。
残雪を楽しみながら下る
揃って記念写真
 所々デブリで覆われた登山道を慎重に進みながら、雪崩れのエネルギーを直に感じ緊張する。四季を通じて優しいイメージの深入山だが、隠された厳しい一面を垣間見た思いだ。
慎重にトラバース
  無事下山し《いこいの村ひろしま》で日帰り入浴をされるKyさん一行と別れ、自宅へと向かう。今日は山岳会の例会だ。早速今日の山行報告をしよう。全山真っ白な厳冬期に比べ、残雪と草原が入り交じった早春の深入山。ほのぼのと身も心も暖かくしっかりと春の訪れを感じる事が出来た。楽しい一日をプレゼントしてくださったKyさんとお仲間に心から感謝!
(  文:斉藤(滋)  写真:斉藤(宗) 斉藤(滋) )
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