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比婆山で初登り(2018)
お正月の装い(毛無山にて)
 
山行日  2018年1月1日~2日
天 気  曇り時々晴れ
メンバー  斉藤(宗)  斉藤(滋)
行 程  1月1日
比婆山県民の森公園センター(9:05)~ 出雲峠(10:05-10:15)~ 烏帽子山(11:30-11:40)~ 御陵(12:25-12:45)~ 池ノ段への分岐(13:00)~ スキー場(13:40) ~ 県民の森公園センター(14:15)泊
 1月2日
県民の森公園センター(9:25)~ 毛無山(11:30-11:35)~ 伊良谷山(12;45-13:20)~ 鞍部(13;30)~ 県民の森公園センター(14:50)
 2年連続、正月は雪が少なかった比婆山だが、年末の問い合わせではゲレンデは積雪40cmとの事、今年は期待出来そうだ。大晦日は、毛無山で登り納めをしようと威勢のいい事を言ってはいたが、Mが風邪をひいたと言い出し、結局は移動日で終わってしまう。まあ、熱が無いとはいえ無理はしない方がいいだろう。斯く言う私も年末行事の疲れで絶好調とは言えない。2017年の締めくくりも相変わらずの軟弱ムード、新しい年は少しは気合を入れスタートしたい。
 1月1日
 元旦早々ダラダラと過ごすのも・・・。Mの風邪症状は残っているが無理せずゆっくりペースならとの事で公園センターを出発する。
 ゲレンデに向かうスキーヤーも少ないが登山者の姿は全くなく今日も静かな山歩きとなりそうだ。かなりの雪を予想していたが、幸か不幸か思った程積もってはいない。
 出雲峠に向かう林道には年末に歩いたらしい踏み跡が残っていて、ラッセルの苦労なく進んで行く。前を行くMについて行っていると突然立ち止まり足元をジッと見つめている。アッ 何だろう? 見たこともない足跡。イノシシ、兎、熊、鳥・・・様々な足跡を見た事があるが、こんなのは初めてだ。ストックの跡とも違う。いったいどんな動物だろう?2人して考えても分からない。
 悩みながら謎の足跡を追ってる内に出雲峠に到着だ。何時もは長い道程も退屈せずに歩けたが、謎の足跡はいつの間にか消えている(足跡について帰宅後ネットで調べてみたが狸ではないか・・・とはMの考え)。
何の足跡だろう?
 植林帯を抜け積雪期に登る尾根に取り着く。前回(2016年)は雪が少なく夏道を歩いたが四角形の3辺を歩く事になり遠回りだ。
 今日は近道出来るとはいえ尾根道は急でノロノロ進行がさらに遅くなる。積雪量も増え先頭を交代しながら一歩一歩と進む。例年この辺りまで来ると霧氷が迎えてくれる筈だが空気が乾いているのか落葉した灰色の林が広がっているだけだ。
 冬枯れの単調な景色がようやく開け烏帽子山に登り着く。ひと気の無い山頂は雲が低く垂れ込み静寂そのもの、寂しさから追い立てられるよう御陵へと向かう。青空の雪山歩きは明るくウキウキするが今日のようなモノトーンの景色は物悲しくテンションも次第に下がって行く。
 烏帽子山まであったトレースも消え自前ラッセル開始、交代で進む。見慣れた大岩が段々近づき主稜線に上がると再びトレースが所々現れる。何日前の跡だろうか?
深雪の烏帽子山~御陵間の鞍部
 新緑期、紅葉期と賑やかな御陵だが正月はいつもひっそりと厳かな雰囲気に包まれている。今年も新年を比婆山で迎えられた事に感謝し手を合わせているとチラホラ舞い始める。
 昼食くらいゆっくりと摂りたいがそそくさとパンを口にし体が冷え込まない内に出発する。
御陵は霧氷
 ブナの純林コースと池ノ段へのコースの分岐地点でコンパスをセットしスキー場へと下降を開始する。一番楽しいひと時だ。前回は雪不足でダイレクトに下れなかったので久しぶりのワクワク&スリル感に足取りも軽く(?)なる。しかし快適な下降もほんのひと時、あっという間に夏道につけられたトレースにぶち当たる。積雪量がイマイチなので何処でも好きなようにとは行かない。
 仕方なく夏道のトラバース道を辿っていると記憶にある水場が現れる。雪に埋もれないで待っていてくれた気がしてカップを取り出す。寒くても乾いた喉に雪解け水は甘く沁みる。さぁ、もうひと頑張りだ。ここからは目の前の明瞭な尾根に乗りスキー場目指して一気に下る。やはり誰も踏んでない雪面のラッセルは幾つになっても楽しい(但し、下りに限って)MもGも年を忘れてはしゃぐ。
雪解け水で喉を潤す
 毎年賑やかなスキー場の音楽も無く(スキーヤー、ボーダーが少ないからか)コンパス頼りで下ったが無事目的地に到着、静かなゲレンデに降り立つ。
 気兼ねしながらゲレンデの端っこを下っていると悪魔(痙攣)がMを直撃! 68番を素早く渡す。2人とも休憩時座り込んだりしないで脚の冷えに気をつけた筈だが、はしゃぎ過ぎだったかな? やっぱり年には勝てない。
 1月2日
 大晦日に登る筈だった毛無山へと向かう。昨日と似た天気だが時々青空も覗き快適な雪山ハイキングになりそうだ。家族や山仲間と何度も登ったコースだがブナの木がある鞍部、大きなターン場所・・・様々なポイントで過去の思い出が甦る。今は山から遠ざかっている仲間達と賑やかに登った頃が懐かしい。2人きりの山行は気まま過ぎ、巨木を見上げたり、野鳥の鳴き声に聴き入ったり中々前に進まない。

 曇り空が青空になって来た、シャッターチャンス・・・と思ったら無い! カメラを落としてしまったのか!? 「御免! 待ってて」とザックを放り出し一目散に駆けだす。こんな事もあろうかと落下防止用の紐で結んでいたのに。カメラは勿論大切だが、せっかく撮った写真がパーになるのは辛い。ジグザグの登山道を目を皿のようにして必死に下る。あった! 真っ白い雪に埋もれかけた銀色の小さなカメラ、本当にホッとする。「あったか?」私では見つけられないと思ったのかMまで下って来る。「ドジ!!」と怒られ内戦を覚悟していたが、毎度の事で慣れているのか全くのお咎め無しは拍子抜けだ。ブナの木の鞍部まで下ってしまったがMもホッとしたのだろう。新年早々のドタバタを謝りながら(内戦に至らずホッ)ゆっくりと登り返す。

 大展望が広がっている毛無山に到着、昨日登った烏帽子山の奥に陽を浴びた吾妻山が一際白く輝いている。大山までは見えないが今まで登った山々を1座1座確認、楽しいひと時だ。しかし、いつまでも眺めているわけにはいかない。そろそろ伊良谷山に向け出発しよう。
毛無山から伊良谷山に向かう
 初夏にミヤマヨメナ、ササユリ、ナルコユリが咲く花のロードも今は全て雪の下、期待の霧氷も無く白い雪面と灰色の裸木だけの地味な風景の中を行く。年末(?)のトレースか? 時々現れては消えて行く。イノシシ、兎の足跡にもガイドされながら交代で快適なラッセルを楽しむ。
快適な雪山ハイキング
 冬型の天気は気まぐれ。青空が広がったり、どんより曇ったりで目まぐるしいがラッキー、伊良谷山山頂は雲間に覗いたお日様のお蔭でポカポカだ。去年の夏、ヒメユリを探し求めて汗した猫山や笹薮で苦労した道後山を眺めながらゆっくりと昼食を摂る(インスタント肉うどん)。
伊良谷山からの毛無山
 お腹も満足したところで下山にかかる。牛曳山の鞍部まで下り一休み。2009年の元旦家族3人で大雪の牛曳山に登った事が甦る。最近は年の所為か未来を見つめるより過ぎ去った日々をふり返ってしまう事が多い。今日はあの時ほど積雪が無く、ショートカット出来ないまま第4キャンプ場経由で下山する。
ワカンに固着した雪を沢水で融かす
 相変わらずのゆっくりペースだが雪山ハイキングを楽しめ満足する。先行者(年末?)に所々助けられながらも、未踏の雪面もたっぷりと踏む事ができた。2日共、人っ子一人出合わなかった2人きりの比婆山、2018年もここからスタートだ。
( 文:斉藤(滋)  写真:斉藤(宗) 斉藤(滋) )
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