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紅葉の白山を訪ねて
クロマメノキの紅葉
 
山行日  2017年10月7日~9日
天 候  8日 晴れ  9日 晴れ
メンバー  斉藤(宗)  斉藤(滋)
行 程  10月7日
金沢 ~ R157・r33~市ノ瀬駐車場 車中泊
 10月8日
市ノ瀬駐車場~シャトルバス~別当出合(7:55-8:05)~中飯場(9:00-9:10)~ 甚之助避難小屋(10:50-11:30)~南竜道分岐(11:55)~ 南竜山荘(12:45)~ 南竜湿原散策 ~ 南竜山荘 泊
 10月9日
南竜山荘(7:30)~ トンビ岩コース~ 室堂(10:15-10:45)~ 御前峰(11:30-11:35)~ 室堂(12:10-12:35)~弥陀ヶ原(12:50)~黒ボコ岩(13:00)~ 砂防新道 ~ 甚之助避難小屋(13:50-14:00)~ 中飯場(15:05)~ 別当出合(15:40)~ シャトルバス ~ 市ノ瀬駐車場
~勝山IC~中部縦貫道・北陸道・舞鶴若狭道 ~ 三方五湖PA 車中泊
 10月10日
三方五湖PA ~ 舞鶴若狭道・中国道 ~ 宇部自宅
 10月7日
 金沢のホテルから白山へと向かう。今日から紅葉シーズンの3連休、マイカー規制のため(市ノ瀬~別当出合)デリカ乗り入れも市ノ瀬まで、整備員さんの指示に従い駐車する。早い到着にも関わらずビジターセンター(バス停)近くは満車状態だ。それでも運よく好適所をゲットでき一安心。たっぷりの時間はセンターの職員さんから雪渓の状態などの情報を伺い過ごす。この夏、初めて白山を訪れ咲き揃う高山植物の花々に感動したが紅葉はどうだろうか? 楽しみだ。昨日からの雨が上がってくれる事を願いつつ眠る。
 10月8日
 シャトルバスの始発は5時、暗い中出発したようだ。だが我が家は夏同様、今日も南竜荘までの楽々登山なので焦る事は無い。マイカーと違い勝手に引き返せないので持ち物を入念にチェックしシャトルバスに乗り込む。満員だった筈なのに別当谷に架かる吊り橋を渡っているのは2人だけ、マイペースでゆっくり行こう。初挑戦だった夏山の時と違いコースの様子も分かっているので楽な気持ちで歩けるのがいい。
南竜道からエコーラインを望む
 順調に南竜山荘に到着し今回も山荘でゆっくりと寛ぐ。山荘のデッキで食事をしていると若い女性2人パーティーが現れ話をする。別当出合を早朝に出発し御前峰に登りもうここまで下りて来たそうだ。明日は別山に登り市ノ瀬まで下るとか、我が家にとって憧れのコース(挑戦出来そうにないが)をいとも簡単に「歩きます」と言える若さが羨ましい。缶ビールの飲みっぷりもいいが、前向きの姿勢が素晴らしい。自分にもこんな頃があったのかな・・・(思い出すのはいつもパーティーの最後尾を「ハーハー」言いながらついて行っていた姿だ)

 食事を終え南竜湿原を散策する。高山植物がカラフルに咲き揃っていた夏に比べ秋の湿原は寂しい。水面に山影を映していた池塘も涸れ、一面ベージュ色の草原をチングルマの紅葉だけが彩っている。稜線の奥にちょっぴりと覗く御前峰を眺めながら、散策に来られたご夫婦と話を交わす。そのご夫婦とは夕食も相席となり山談議は尽きない。ふと気づくと窓が赤く反射しまさに夕日が沈もうとしている。慌てて外に飛び出すと雲海が赤く染まって見える。目の前で躍動する雲の美しさに暫らく見とれる。
躍動する雲
 10月9日
 しっかり食べ過ぎたのか?飲み過ぎたのか? Mがお腹の調子が悪いと言う。今に始まった事ではなく早朝に山や魚釣りに出かける時よく起こる事だ。買い置きの漢方薬を一包飲めば大概治るので精神的なもの? 実は私も原因不明の腹痛に何度も悩まされ、かかりつけの医師に相談すると「検査して異常無いんだから心配いりません」と言われ「それでも痛いんです」と訴えると「あなたの痛みは子供が学校に行きたくなくて頭が痛いと言うのと同じです」と突き放された。名医の診断は正しかったようで以来、訳の分からない腹痛は治まっているのだがMも名医に診て貰ったら、ひょっとしたら治るかもしれない。

 今日は室堂までの予定だが、Mの体調(腹痛)を考慮して最短コースを行く事にする。小屋のすぐ横から直登のトンビ岩コースに入る。エコーラインコース、展望歩道の2つの尾根に挟まれた地味なコースと思い余り期待していなかったが、思いかけず紅葉が美しく(中でもクロマメノキ)儲けたような気分になる。
紅葉が美しいトンビ岩コース 背景は別山への尾根
 草紅葉の中に点在する岩は程よく配された庭石のようで、まるで何処かの御屋敷の庭を歩いているようだ。
庭園のようなトンビ岩コースを登る
 夏にはクロユリを始め色とりどりの花が咲き誇っていたが、昨日も今日も殆ど花を目にしていない・・・と思ったら見つけた! 薄紫のミヤマリンドウがそこかしこに咲いている。お腹の痛みは消えたのか? Mはカメラ片手に張り切って撮影中だ。様々なアングルに挑戦しながら解説してくれるが果たして出来上がりは? コースの名の由来であるトンビ岩(大きな岩)を過ぎると平坦な道となり室堂はもう近そうだ。ハイマツの落ち葉の中にシラタマノキも沢山咲いている。
チングルマの中で咲くミヤマリンドウ
シラタマノキ
 予定では室堂でもう1泊のつもりだったが、急速に天気が崩れそうだ。明日は下山だけといいながら雨の行動は難儀だ。初めてのコース(黒ボコ岩~南竜道分岐)を視界不良の中で歩いてもつまらない。そこで今日中に下る事にしたが御前峰だけは登りたい。シャトルバスの最終便の時間は何時だったかな? のんびりしすぎて遅れたら・・・と別当出合~市ノ瀬の長い道程が思い浮かぶ。先の事が分からなかったから、のんびりと歩けたトンビ岩コース・・・良かったと思う。

 急いで登った御前峰の山頂は、残念ながら霧がかかっている。神社奥宮でお参りを済ませ記念写真だけを撮り下山にかかる。残念! 夏山で見下ろした雄大な景色が目に浮かぶ。さっさと下りて行くM、置いて行かれたくないがほんの少し待ってみたい。祈るような願いが通じたのか霧が流れ紺屋ヶ池が見えて来た。夏、池の畔で白く輝いていた雪渓はすっかり融け、別の風景が広がっている。もう少し待てばMも見られたのに。いや岩コロだらけの風景見てもしょうがなかろうと言いそうだ。ダッシュして(気持ちだけ)心配そうに待っていたMに追いつく。
霧に浮かんだ紺屋ヶ池
 室堂センターで一休憩し、下山にかかる。五葉坂を下り弥陀ヶ原の木道を行きながら振り返ると御前峰が見送ってくれている。夏に池巡りをした後、渡った水屋尻の雪渓は跡形も無く消え今年の夏の猛暑を思い出す。見覚えのある黒ボコ岩に到着しここから南竜道分岐までは初めての道だ。前回心残りだった延命水は季節がら水量は思った程ではないが、大汗を掻く夏場に飲めばまさに命の水、最高に美味しい事だろう。
黒ボコ岩から急坂を下る
 市ノ瀬~別当出合のマイカー規制も今年は今日が最後とか、最終便になる前に下山でき、運良く待機していたバスに乗れる。一日短縮で我が家ペースとしては少し忙しかったが、一応登り下りとも新しいコースを歩けそれなりに満足する。
 高山植物が咲き揃う夏の様に華やかさは無かったが、トンビ岩コースを呑気に気ままに登った事が私にとっては最高の贅沢だ。
 「忙しい、忙しい」と家では愚痴ってばかりの毎日だが、秋の山旅を終え何だか力が湧いて来た。明日からまた掃除、洗濯、ご飯作りと頑張ろう。
( 文:斉藤(滋)  写真;斉藤(宗)  斉藤(滋) )
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