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ゆっくり山歩き@南アルプス北部(甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳、北岳)その2
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 10月10日【移動日】
 10時前に広河原バス停に着き広河原山荘でキャンプの受付。
広河原インフォメーションからの北岳
 14時過ぎから屋外のベンチに腰掛けて残りのツマミとビールで飲み始める。
 石井さんは37年前、初めてのアルプスが北岳バットレス(今津、石井、園山で4尾根-中央稜)だったので良く覚えておられたが私はビール事件・・・各自2Lのビールをザックに入れてベースまで運ぶ途中、私のザックからポタポタ液体が染み出ていた。原因はガソリンコンロを予熱する為メタ(固形燃料)を携行していたがメタケースの角がアルミ容器に突き当たりビールが漏れていたことが判明。丁度、汗もかいていたのでその場で飲み干した一件だけ記憶にあり、あとは部分的で殆ど忘却の彼方だったが徐々に思い出してきた。
 今は岩壁を見てるだけ~おじさんになったが今年の夏、会の若手と熟練者でバットレスを登った話を聞くと何となく嬉しい。
 昨日までの喧騒は何処へやら、キャンプ場は我々の1張だけ。山に囲まれている北沢峠キャンプ場と違いココは北岳をバックに目の前が間ノ岳を源流とする川幅の広い野呂川が流れているので非常に開放的なキャンプ地である。
野呂川の河原からの早川尾根
 北西方向には早川尾根のアサヨちゃんも見える。野呂川の水流は多いので結構な音量であるが自然な音なので心地良い。キャンプ場の大きなイタヤカエテも綺麗に黄色く染まっていた。
 10月11日~12日【北岳周回】
 オリオン座、カシオペア座を見ながら月明かりの中、出発。
 第1鉄橋で八本歯のコルや北岳が見えてきた。
第1鉄橋からの北岳
暫くすると朝日が北岳を照らす
 第2鉄橋まで来ると大樺沢の水量はグッと少なくなる。
二股からの北岳バットレス
4尾根確認
 八本歯のコルに到着した頃、雲に隠れていた太陽が顔を出し大樺沢の紅葉を上から見下ろすことが出来た。
八本歯のコルからの北岳
 天気も良かったのでコルから山頂まで楽勝と思ったが歩き出すと強烈な西風が吹き続きヤッケを着込む。不思議なことに北岳山頂は風は無く後は小屋まで降りるだけなので暫し景色を眺める。
山頂にて記念撮影
 肩ノ小屋に入り毛布の中で休んでいると、毎年、北岳に来ると言う東京日野市の67歳Aさんと世間話を始める。暫くしてツマミ類をもらい当方はウィスキーを出す。その内、今日右俣コースを登って来た栃木の65歳Bさんや長野県諏訪市の69歳Cさんも加わり夕食後もストーブを囲んで談笑。
 この『諏訪姐さん』山小屋利用だが単独で鳥倉登山口から三伏峠-塩見岳-間ノ岳-農鳥岳往復してココまで来たとの事。子育てが終わった40歳から山を始めヨーロッパアルプスも登っておられ、来年、古希のお祝いに松本在住の知り合いガイドとバットレスを登る予定と言う。小柄で痩せておられるがスポーツ心臓らしく休憩も2時間に1回の立休みで僅かな水とパンで持つと言う。明日は広河原に降りる前に小太郎尾根を往復するから一緒にどう?と誘われたが丁重にお断りした。翌日は6時過ぎに小屋を出て右俣コースを約4時間で降りた。
 感 想

 今回の南アルプス山行の動機はTVの山の日特集(2016年版の再放送)で登山家の田部井淳子氏(2016年10月逝去)が東日本大震災後に毎年、福島の高校生を富士山に招待して一緒に登っていた映像を見たのがきっかけである。自身も癌に冒された体でフラフラになりながらも『一歩一歩前へ進めば必ず山頂に立てます!』と励まして歩いておられた。田部井さんは体調不良のため7合目で断念されたが、高校生全員が登ったのを確認し5合目で生徒、スタッフ全員を暖かく迎えておられた。
 単純な私は、富士山へ1合目から一歩一歩登ろう。と考え下調べするが、どうせなら富士山と南アルプスをセットにと妄想が膨らむ。結局、富士山の山小屋はシーズン中は満室らしく南アルプスに絞った。
 シニア社員3年目に入り仕事も多少余裕が出来るのではと思っていたが世の中そんなに甘くない。高齢化率の増加、働き手不足の深刻化などにより経済、社会制度の変化が起きており事情がある人以外、定年前と同様に働くのが当たり前の御時勢である。
 最近は日帰りや宿を利用しての山行であったが、やはり3000mの山は大きく、雄大な景色も素晴らしかった。
 体もあちこちガタがきているので今後も自分の出来る範囲で分相応に行動したい。四季折々の自然を感じ楽しみ、非日常でリフレッシュした心身を何気ない日常に還元出来ればと思う。
 何かと疲れる日常であるが、単調な日常があるからこそ山へ行けるのだから・・・。
( 文、写真:園山 )
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