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つむぎ峡沢泊まり(高津川水系)
日 時  平成29年9月23日(土)~24日(日)
天 気  晴れ
メンバー  高田、池本、林、内田、下岡(会員外)、藤井(会員外)
行 程  山口~六日市IC~三葛~つむぎ峡駐車地点11:20~入渓11:25~F1つむぎ滝11:35
~F511:20~F713:05~幕営~遡行再開7:20~F88:00~二俣9:10~出渓
~額々山10:45~林道出合11:20~林道~舗装道路~つむぎ峡駐車地点13:20~山口
 林が仕事で3ヶ月間、山口を離れることになった。ついては、壮行会を兼ねて、沢の中で大いに飲もうとつむぎ峡の沢泊まりを計画したところ、6人のメンバーが揃う。
 準備したアルコールは、ビール(酎ハイ含む)6リットル、ワイン6リットル、焼酎1升+α。果たして大量のお酒を飲みきることができるのだろうか。
 昼前に三葛で下岡、藤井と合流し、装備を分担してから出発。つむぎ峡への道を進み、堰堤を越えてから入渓した。相変わらず水質はすこぶる良いが、さすがに水温は低い。早速、腰まで浸かると、その後、寒さが止まらなくなった。水量は平水並か。

 すぐにF1が現れる。ここはロープを出して登攀開始。難しくはないが、とにかく身体が冷える。滝を抜けきったところの倒木にロープをフィックスし、後続はフリクションノットで続いた。水量が多い時は落口を抜けた後も注意が必要だろう。  
F1つむぎ滝
 肩に担いだ酒と食料がずっしりと重い。いつもと勝手が違うザックの重さにふらつきながら、小滝を越えて進む。気持ちは早くも宴会へ向かっており、気がつけばF5だ。空身で滝の直下まで偵察に行くが、さすがにここは越えられないので右岸を高巻いた。
F5を偵察
 F5の上にはすぐF6が控えている。ここも荷物を担いだまま左岸を登る。ロープを出してカムで支点を取るが、ザックが重いので緊張して、普段のように動けない。念のため、後続は中間にエイトノットを作って、一人ひとり上からの確保で登った。
F6
 その後、間もなくF7が現れる。通常であれば、左岸をへつって、落口の上で右岸に移るのだが、ここは池本が滝の突破を試みる。見るからに寒々しい淵を泳いでF7へ取り付き、かなりの水圧に耐えて、見事、直登に成功。内田と林もトライするが、スタンスが悪く、身体が上がらない。そのうちザックが水で重たくなったのと、身体が冷え切ったので、結局、へつって越えた。
F7を登る池本
 幕営地は、F7からF8までの間か、ウサゴエ谷に入ってからF12までの間で探そうと思っていたところ、メンバーの飲み気が強いため、早めに適地を探す。
 F7を過ぎたところに、まずまずの場所を見つけたので、手分けして幕営準備を開始。林間にタープとツェルトを張り、たき火用の薪を確保する。大量の薪を集めるが、湿っているので着火が一苦労だ。ようやく火がつくと、冷えた身体が温まり、火のありがたさを実感した。
沢でのお酒は美味い!
 まだ時間は早いが、15時から宴会開始。たき火でつまみを炙りながら、結構なペースでお酒がすすむ。人里離れた沢ならではの解放感を楽しみながら、日が暮れる前にすっかり出来上がってしまった。後はたき火を囲んで、まったりと過ごすが、更けゆく中、記憶にないまま、いつの間にか就寝していた。
たき火をしながら夜が更けていく
 深夜、寒くて思わず目が覚める。気がつけばツェルトの中で寝ているが、とにかく足先が冷たい。シュラフカバーだけではほとんど保温性がなく、そこからは、あまりの寒さにまんじりともせず、何度も寝返りを打って朝を迎えた。既に他のメンバーがたき火を熾して、暖を取っている。翌朝、あれだけあったお酒は全てなくなっていた。
 朝食を食べ、たき火の始末をしてから出発。昨夜の寒さもあって、水には浸かりたくない。しばらくのゴーロ歩きだが、身体が温まらないまま、F8が現れた。
 ここは林がトップでいく。寒さに臆することなく、釜に飛び込み、滝の右のラインを登る。上部が悪いが、大きなザックを担いでいても危なげない。寒さに震えながら後続も続いた。
F8に取り付く林
 F8を越えると、二俣となる。ククリキ谷とウサゴエ谷の分岐だ。ここは予定通りウサゴエ谷へ。
 今回も額々山を目指す。次々に現れるF9からF12は快適に越える。次の分岐は左へ。最後は急斜面の藪こぎで、主尾根に出た。そこから額々山までは一足だ。
額々山にて
 額々山からの下山が一苦労だ。林道までの下山路の荒れ具合が進んでおり、かなり不明瞭となっていた。そして、林道に降りてからも先が長い。今回、重い荷物を担いで長時間の歩きとなったので、前回よりも三葛までが長く感じた。
林道への下山路入口
 今回、沢の中での宴会を目的としたため、通常なら日帰りのつむぎ峡を二日かけての遡行とした。
 時期的に虫がいないのは快適だったが、ここまで夜が寒いとは思わなかった。次の機会の反省としたい。また、宴会が楽しすぎて、記憶にないまま負傷してしまったことも個人的には反省している。おまけに、数日後、林の長期出張がなくなったというオチもついたのであった。
( 文:内田・写真:高田、下岡、内田 )
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