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丸木谷(宮崎県尾鈴山系)
日 時  2017年7月30日(日)
天 候  晴れ
メンバー  池本、内田、鹿野(会員外)
行 程  日向市内泊~日向市美々津~県道301号~車を猪渡橋付近に駐車~
入渓5:35~F2の上から再び入渓5:50~猪渡橋6:00~林道の橋7:05~
二俣8:50~林道の橋から出渓11:00~駐車地点13:30~東九州自動車道~山口
 前日、Nさんのお宅でさんざんお世話になり、酔いつぶれるようにして就寝。当日は3時起床で5時入渓を目指す。朝から身体が重いが、準備をしてから出発。

 石並川本流との出合から丸木谷を遡行するため、県道から適当に降りると、見るからに難しそうな滝に遮られ、懸垂でその滝の釜に降りた。どうやら本流出合の滝のすぐ上のようだ。
 出合の滝を丸木谷F1とすれば、この滝はF2となるのだろう。改めて滝を観察するが、やはり登れそうにない。おまけに両岸がハングした絶壁なので、ここから巻くこともできない。仕方がないので出合の滝を飛び降りて、本流からF2を高巻いた。
 一旦、道路に出てからF2の上部に降り立つが、猪渡橋までは平凡なゴーロで何もない。遡行図で橋からの入渓となっている理由が理解できた。
丸木谷F2の釜に降りる
 それでも気を取り直して遡行を続けると、小滝や淵が出てきた後に、ようやく5~6mの斜滝が現れる。各自泳いで取り付き、水流左を越えた。
 丸木谷も柱状節理が発達しており、大きな釜や深い淵が多いが、昨日の石並川本流とは雰囲気が異なる。やはり滝の数が多く、登攀的要素が高いからだろう。なお、節理の関係からか、この沢の滝は斜滝が多い。
 さらに先に進むと、大きな釜が高い柱状節理の壁に囲まれた円形ホールのような空間に入り込んだ。ホールの正面上部からは水流が流れ落ち、節理の岩がそのまま滝となっている。15m幅広滝だろう。見事な光景に思わず見とれてしまうが、この滝も登れそうにないので、左岸から高巻いた。滝の上部には遡行図の通り取水口がある。
柱状節理の円形ホール
 猪渡橋から1時間ほどで林道の橋と出会う。橋の上にも比較的新しそうな取水口が築かれており、強制的に沢水の流れが変えられているため、本来の滝が枯れてしまっていた。
 その後すぐに右岸からの支沢で二条となった滝が現れる。釜を泳いで取り付き、右の流れを越える。鹿野は右を登ってから釜に飛び込み、左の流れも登っていた。この沢の滝はどれも立派な釜を持っているのが印象的だ。
二条の滝
 水と戯れながら進むと、直登が難しそうな大きな滝に突き当たる。この滝も大きな釜を持ち、雰囲気が素晴らしい。これが遡行図の12m滝だろうか。ここは右岸から高巻き、懸垂で落口のすぐ上に降り立った。
 その後まもなくチョックストーン(C/S)の滝が出てくる。水の流れはC/Sで二つに分けられ、右よりも左の方が水量は多い。ただ、右は細いチムニーとなっており、見るからに厳しそう。
 泳いで水流に抗い、左に取り付く。スタンスが乏しく乗り込むのが難しいが、直撃する水流に耐えて、何とか岩上に抜けた。鹿野はあえて右からトライ。チムニーの右壁を使って、器用に登っていた。
C/Sの滝
 廊下となった淵を泳いで抜けると、次に5~6mの滝が現れる。シャワークライムで登れるかと思ったが、やはり水流の直撃は怖い。ここは右から取り付き、そのまま水流右を落口に抜けた。
 その後、それぞれが釜を持つ二段の滝が出てくる。二段目の滝はお椀のような空間となっており、独特な形状をしている。鹿野が釜に飛び込むが、ハングした裏見の滝となっているようで、とても直登できないようだ。左岸をへつって越えるが、この動きがなかなか面白い。
二段目の滝をへつって越える
 ようやく二俣に到着。水量は左右とも同じくらいか。右俣にはすぐのところに滝がかかっている。ここは予定通り右俣へ。手前の滝を越えると、ここにも釜を持つ二段の滝が出てくる。さきほどの二段目の滝が高くなった印象だ。二段目の滝は下部がハングしており、しかも逆層気味。へつるのも厳しそうなので、ここは左岸を巻いた。
 さらに進むと、登れそうな12m滝が現れる。ここで初めてロープを使用。左から取り付き、そのまま水流左を登る。取り付いてしまえば、ホールドスタンス豊富で難しくない。念のため一箇所でハーケンを使用した(回収済み)。
 その先が10m滝か。鹿野が泳いで取り付く。支点も取らずにスルスルと簡単に登ってしまった。難しくはないが、高さがあるので緊張する。この滝の上にも比較的新しそうな取水口があり、ここまで林道が延びていた。
ロープを出して登る
 入渓から時間も経過しており、次第に疲労が溜まってくるが、次の滝が続く。
 今度も高さ10m程度はあるだろうか。一見、逆層っぽいが、ラインを選べば、登れないことはなさそうだ。ただし、一箇所、水流をトラバースしなければならない。
 ここもロープを出してと思っていたら、鹿野と池本がフリーで取り付き、止める間もなく登ってしまった。こうなれば残された自分も行くしかない。右から取り付き、中間で水流を浴びながらのトラバースに緊張したが、何とか落口の左に抜けた。集中力を切らせば、危ないところだった。
フリーで登る池本
 再びゴルジュとなり、右へ直角に曲がると、突然、見上げるような滝が飛び込んでくる。これだけ遡行してきて、まだこれだけの大きさの滝が現れることに、正直、呆気に取られてしまう。
 これまた登れそうにないので、左岸から高巻いた。
最後まで大きな滝が出てくる
 大滝の上には見事なスラブが広がり、開放的な空間となる。水流は岩盤の上に延々と続く滑滝となっており、ツルツルに磨かれた水流の中を辿って進むのは難しい。
 その先を進むと、気持ち良く登れる滝がいくつか続いた後、突然、林道に出くわした。この先まだ遡行を続けるかどうか話し合うが、十分にお腹いっぱいとなっており、時間的にも良い時刻でもあるため、ここで遡行終了。
 後は簡単な林道歩きと思っていたら、長くて過酷な下山が待っていた。林道が藪となった箇所もあり、炎天下の中、ヘロヘロになって車まで戻る。
 新旧の林道が入り組んでいるため、一度、道を間違えてしまった。下山時にこそGPSは必要だと思う。
トラック図
 丸木谷近辺は地形図に載っていない林道が縦横無尽に走っており、所々で人工物の痕跡が感じられる沢だった。
 それでも、水質は良好で、登れる滝が多いのは素晴らしい。さすがに下山も長かったが、心身ともに満足のいく遡行ができたと思う。
 この二日間、素敵な出会いもあり、素晴らしい時間を過ごせたことに感謝したい。
( 文:内田 ・ 写真:鹿野、内田 )
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