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針ノ木大雪渓、黒部湖・立山・剱岳 大展望の旅 ①
日 時  2017年7月15日(土)~18日(火)
山 域  針ノ木雪渓・蓮華岳
天 候  7月15日 曇、 7月16日 曇のち雨
メンバー  福山 清二
行 程  < 7月15日(土)>
 厚狭(6:44)~名古屋(10:00)~松本(12:11)~信濃大町(13:15)~
扇沢(13:50)~大沢小屋(15:00)(泊)

 <7月16日(日)>
 大沢小屋(5:40)~針ノ木雪渓(5:55)~針ノ木峠(8:30)~蓮華岳(10:10)~
針ノ木小屋(11:20)(泊)
 15日の早朝に自宅を出てから新幹線、電車、バスを乗り継ぎ、扇沢に14時前に到着した。
 登山口で登山届を済ませたらすぐに、同じ大沢小屋泊予定の単独登山の人と会ったので、時々会話をしながらお互いのペースで歩いた。大沢小屋にはコースタイムより相当早く着いた。久しぶりのことで嬉しくなった。
大沢小屋
 大沢小屋は水や休憩場所もあり、夕方までは雪渓下山者で賑わっていたが、小屋泊は5人のみ、テント泊もカップル1組だけだった。
 一方、雪渓上部で展望の良い場所にある、針ノ木小屋は3連休初日なので60人定員に120人の宿泊、一畳に2名で超満員とのことだった。
 5人の宿泊者は全員単独登山だった。雪解け水で冷やしたビールを飲み、外の休憩場所からは東に爺ヶ岳、南に蓮華岳の頂上が少し覗けた。食事でも様々な山談義は弾み、若い人から役立つスマホのアプリも教えてもらった。
 翌朝は5時から皆で朝食、曇りのち雨の予報だったので、天候が悪くなる前に峠まで到達するため、一人で早めに出発した。
 間もなく、先行の登山者が、本来は夏道をもっと登ってから雪渓に入るのだが今年は残雪が多いので、私はここから入ると言って谷に入ったので、すぐ後に続いた。
大雪渓最下部
 しばらく進むと通常の夏道から雪渓に入るカップルがいた。3連休も2日目だからか見える範囲の登山者は10人程度で多くはなかった。
 雪渓は急傾斜ではないものの、ほぼ直登のためゆっくり歩いても高度は稼げた。雪渓中央付近まで進むとしだいに光景が広がり、振り向くと堂々とした爺ヶ岳があった。
大雪渓中央付近
 しだいに下山者と交差する事が多くなった。後半の急斜面までアイゼンは装着してなかったが、上部は急傾斜もあるらしく下山者のほとんどはアイゼンを装着していた。
 雪渓上部に進むと新たな光景が広がり、振り向くと明日縦走する稜線が爺ヶ岳まで続いていた。
大雪渓上部、振り返ると爺ヶ岳に続く稜線
 雪渓は峠まで続いていたが、針ノ木峠が近くなるとアイゼンを外して夏道で登った。峠から望むと雲がどんどん出てきて遠くの槍ヶ岳が雲に隠れる寸前の状況、近くの峰々は雪渓を残して見とれるばかりだった。
 すぐにも雨の予報、しかし蓮華岳には登りたい。そして明日も朝間は雨の予報なので針ノ木岳を上から撮ろうと、そのまま蓮華岳を目指した。ほんの少し後には小雨が降り出したが素敵な写真が撮れた。
蓮華岳登山路から針ノ木岳、下に針ノ木小屋
 蓮華岳は非常に大きな山で森林限界を超えるとハイマツ帯など景色も変わった。とりわけ小さなコマクサが土や他の草が全く見えない、一面の小さな石の重なる隙間からたくさん顔を出し咲いている姿には感動した。
 登山路の周辺のあちこちで咲いていたが強風の環境の中で可憐に咲くコマクサに美しさ以上のものを感じた。
登山路周辺のあちこちに咲くコマクサ
真っ白なコマクサも可憐に
 小雨も降ってきたので先を急いだが下山者に数人会っただけ、登りは一人だけだった。
 小さな登りが何度か続きやっと頂上?に到達。近くに祠や三角点はあったがやはり頂上の標識はこれしかないと確認したところに、新越山荘から船窪小屋を目指す外国人、日本人ペアが到着、少し話して写真を撮りあった。
蓮華岳上部、頂上はまだ先
標識がそのまま蓮華岳頂上の標識。奥は三角点
 まとめ

 ここ数年、梅雨明け前後のこの時期に主に北アルプス、南アルプスの縦走を続けて来た。昨年まではビバークも考えてテント泊装備で行動したためザックの重量が約20kgだった。そのため登りを中心にコースタイムより大幅に遅れるため、到着時間を考えて早朝ヘッドランプでの出発を続けていた。
 今回から全て小屋泊まりと決めザックを軽量化(約9.5kg)したら、驚くことにコースタイムでの行動が余裕で出来た。安全登山の為にも良かったと思う。
 16日午後は大雨になってしまったが、午前中に大雪渓を堪能でき、雪渓を残す峰々の展望、蓮華岳のコマクサも十分鑑賞できた事に感謝している。
( 文・写真  福山 )
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