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新雪の小室井山
新雪を踏んで行く  Kyさん撮影
日時  平成29年1月21日(土)
天 候  晴れ後曇り
メンバー  斉藤(宗) 三浦(比) 斉藤(滋)
 会員外(Ky・My・Oa・Kk・Ks・Ay・Iy)
行 程  宇部自宅(6:00)~ 徳地IC(8:00)~ もみのき森林公園センター
(9:40-10:00)~小室井山々頂(13:00-13:45)~
 休憩舎(14:45-14:55)~もみのき森林公園センター
(15:40-16:00)~ 徳地IC ~ 宇部自宅(18:50)
 去年に引き続き、今年も小室井山で雪山ハイクを計画する。
 雪の少ない今シーズンだからMと2人で出かけるつもりだったが自然の神様からの思わぬプレゼント、80cmの積雪だそうだ。これでは軟弱2人では山頂に行き着けそうもない。大至急助っ人を探さねば・・・。
 登山前日の急な誘いにも関わらず快く参加してくれる仲間がいて本当に有難い。《深雪もみんなで踏めば怖くない!》今シーズン初めての本格的ラッセルが楽しみだ。
 昨日からの降雪で道路状況が心配だったが順調に登山口のもみのき森林公園センターに到着する。
 期待通りの積雪にワクワクしながら出発準備をする。昨年初めて小室井山に登った折、資料やアドバイスを頂いたKyさんも今日は一緒で心強い。
 メンバー10人中、若者は1人もいないが、そこはチームワークでカバーして熟年パワー全開で頑張ろう。
もみのき森林公園駐車場
 久しぶりの大雪ラッセルとあってテンションも上がり、年甲斐も無くトップに躍り出る。
 「Gekoさん元気じゃね~」の声に調子に乗り引っ込みがつかないが、実力以上に無理をしてバッタリは危ない。全員交代で50歩ずつ頑張ることにする。
 土曜日というのに誰も踏んでないとは幸運だ。要所々々地図とコンパスで確認しながら交差する林道から林に分け入って行く。
張り切ってラッセル開始 (Kyさん撮影)
 50歩ずつと決めたものの「大丈夫?無理しないで!」と声をかけても100歩、200歩とグングン前進の張り切りメンバーもいる。
 写真撮影のために前に出たり後ろに回ったりでドタバタの私、ラッセル当番をさぼるつもりはないが偶然にも(?)急斜面には当たらず楽なラッセルばかりで申し訳ない。それにしても想像以上に積もった雪はあちこちの標識を覆い隠し頭だけを覗かせている。
雪に埋もれた標識 Kyさん撮影)
 落葉で明るい林を緩やかに登って行く。と突然先頭で「大丈夫!?」の声、Iyさんが転んだようだ。ワカンでも踏んだのかな? すぐに起き上がらない様子に照れて起き上がらないのかな・・・と見守っていた仲間にも一瞬緊張が走る。
 何かおかしい! 慌てて後方から駆けつける。傍の仲間が助け起こすとようやく雪まみれの顔を上げて立ち上がる。よかった!!「大丈夫? 大丈夫?」の声に顔面の雪を掃いながら「うん」といつもの声、本当にホッとする。
モミの木の林を行く
明るい林を快適に進む
 ようやく小室井山の山頂が近づいて来る。と後ろに人の気配を感じ振り返る。若い男性が1人ニコニコ顔で熟年グループに追従だ。ここまで全く登山者を見かけなかったので気づかず申し訳ない。
 「どうぞ、お先に」と声をかけるが遠慮しておられる。もう山頂が目の前だからかもしれない。清々しい若者の厚意に甘えた熟年グループ10人、みんなで揃って誰も踏んでいない新雪の山頂に登り着く。3時間の交代ラッセル、お疲れ様。まずは記念の写真を撮るとしよう。
小室井山々頂 (Kyさん撮影)
のんびりと過ごす昼食タイム
 大寒とは思えないお天気に恵まれ、昼食は雪の上にどっかりと腰をおろしゆっくりと楽しむ。
 午前中は明るく青空も覗いていたが少し曇って来たようだ。そろそろ腰を上げるとしよう。登りは真面目にコンパスをセットしたが下りはかの若者がしっかりと踏んでくれている。
 休憩舎で一息入れ改めてラッセルを開始する(若者はここから別ルートで下ったようだ)
記念写真を終えて
 深雪にも関わらず程々のタイムで公園センターに帰り着く。
 気持ちだけが若者の熟年グループだが、やはり人数の力は凄い。Mと2人きりなら何処まで行けただろうか? みんなのおかげで無事周回し、雪山を存分に楽しむ事ができた。
 体力の衰えを感じながらも、雪山へまだまだ挑戦したい我ら熟年組・・・たっぷりの雪で迎えてくれた小室井山は、優しく素敵な山だった。
 山行を終えて
 山行中転倒しながら、その後何の異変も無く行動したIyさんだが、転倒はワカンを踏んだ訳ではなかった。先頭ラッセルを終え交代するために避けた瞬間、一瞬気を失ったそうだ。雪のおかげで怪我も無く元気に山行を終えたが、最近、稀に胸の違和感を感じる事があったため、念のため精密検査を受けたところ、狭心症と分かり治療を受けたそうだ。これで冬山にまた登れるとファイト満々に一安心だが、大事に至らなくて本当に良かったと思う。《中高年の登山では何が起こるか分からない!!》と改めて実感した山行だった。
( 文:斉藤(滋)  写真:斉藤(滋)Kyさん提供 )
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