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岩手山・焼走ルート
日時  平成28年12月28日(水)
天 候  曇りのち晴れ
メンバー  
行 程  焼走駐車場06:20~第二噴出口跡08:30~標高1900m地点12:00引き返し~
スキー滑降13:00~焼走駐車場14:40
 昔読んだ、岩手県と剣道を題材とした「六三四の剣」というマンガで、「お前は岩手山のように大きな人間になれ!」と大きく美しい岩手山を描写しているシーンが忘れられず、いつかは登りたいと考えていた。今回チャンスが巡ってきたのでトライしてみることに。
 まだ暗い中、レンタカーを借りて盛岡市内から焼走登山口を目指す。
 30分程で到着し、準備をして出発する頃には空も明けはじめて岩手山がくっきりと見えた。
 山頂部あたりにだけ雲がかかっており、山頂部は風が強いことがうかがえる。これは残念だが山頂に着いて展望は無いだろうと思いながら登り始めた。
登山口より
 昨晩降ったであろう脛ぐらいまでの新雪で、歩くと気持ち良い。熊と思しき足跡も発見し少し怖くなる。
 暫く歩くと、第二噴出口跡と呼ばれる開けた場所についた。
 下界は天気が良く、岩手の広大な土地を見渡すことが出来た。中国山地や日本アルプスから見渡す景色とはやはりどこか違う。
 今日は山頂からの景色は見えないだろうが、この景色を見れただけで登った甲斐があると思えた。
熊の足跡?
広大な岩手の土地
 ここからは樹林帯を越えて、広大な斜面を歩く。雪はところどころ深く、深い所で腰まで埋まるのでスキーを履いたがどうにも歩きにくい。結局ツボ足で登ることにした。
 広大な斜面を横切るように登り、平笠不動避難小屋へ行く予定であったが、小屋へ行くには樹林帯を暫く進むしか無く、そうすると背中に担いだスキー板が木に引っかかって邪魔でしょうがなかった。
 ふと視界を転じると頂上に向かってきれいに延びている稜線が見えたのでそれを登る事にした。
綺麗な景色に見守られて
 ぐんぐんと標高を稼ぐが、どんどん天気が悪くなる。視界はそれほど悪くないが、風が強くなってきた。
 雪もクラストしてきたのでアイゼンを装着した。
 アイゼンとピッケルは気持ちよく雪に刺さるのだが、一つ失敗をした。それは、スキーで滑降する為にスキーブーツで登っていたのだが、私の履いているテレマーク用のスキーブーツは前のコバが長く作られており、アイゼンの前爪があまり出ない事だった。
 事前に実際に装着して予行はしていたが、実際に斜面で使うとなるといささか頼りない。全然問題の無い事なのかもしれないが、少しいやらしく感じた。
上部は天気が悪い
 山頂まで標高100mの地点で、いよいよ雪面が凍ってきて、風が非常に強く、背中に担いだスキー板が帆の様に風を受けて体のバランスが奪われてきた。登る事はなんて事ないのだが、問題は下りだ。スキー板をデポしたとしても、アイゼンが心配だ・・
 滑り落ちるだけなら良いが、溶岩の多い岩手山。ところどころに溶岩があるのでそれに当たると痛そうだ。
 折角東北まで来たというのと、単独での遭難のリスクを考え、その場で暫く悩んだが結局下ることに。
 目星をつけていたスキーの滑降地点へ行き、スキー板を履く。
 滑る前から分かっていたことなのだが、斜面は殆どカリカリのアイスバーン。時々吹き溜まりで休憩するが、殆ど横滑りで降りた。それでも、岩手山でのスキー滑降をやってみたかったという夢があったので、なんちゃってな感じだけども満足。
 来た道を帰り、登山口で後ろを振り返ると山頂部まで晴れ渡った岩手山が姿を現していた。
 出発をあと1時間遅らせていれば・・・樹林帯に苦労しながら遅々として進んでいれば・・・もしかしたら晴れ渡った山頂を踏めたのかもしれない。が、それも後の祭り。またリベンジしようと決意をして盛岡市内へ帰る。
登山口から振り返ると
 胸のつっかえを取るために、盛岡市内の有名なわんこそばのお店へ行き、何杯食べれるかチャレンジした。
 結果は150杯!成人男性の平均は70杯で、15杯で通常のそば一杯分の量だというから僕は10杯そばを食べたことになる。なかなか良い記録だと思うのだが、最高記録は500杯というのを聞いて、やはり何でも上には上がいるものだなと感心した。
 岩手山もだが、わんこそばにもまたいつかリベンジしようと決意した。
あの岩手山のように大きくなれ
( 文・写真 : 林 )
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