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浦石峡・開作峡(錦川水系)
日 時  平成28年7月31日
天 候  晴れ一時雨
メンバー  林、内田
行 程  山口IC~六日市IC~R434宇佐駐車地点7:30~浦石峡入渓7:55~F1カンス淵8:00~
旧道の橋8:15~F48:35~F6アベウシの滝8:50~F7コヤノ谷の瀬戸9:15~
F10木目の滝10:05~出渓10:25~駐車地点10:55~移動~R434紙屋橋駐車地点11:10~
開作峡入渓11:50~F212:00~堰堤12:05~丸太橋12:25~F512:35~出渓13:55~
駐車地点14:40~六日市IC~山口IC
 山口市でも連日うだるような暑い日が続く。今回は林のリクエストで浦石峡。泳ぎも楽しめる美渓で、この時期にぴったりだ。せっかくなので、これまた泳ぎの沢である開作峡と併せて、二本立てで遡行をすることにした。
 宇佐集落寄りに車を停め、準備をしてから出発。
 宇佐大滝を通り過ぎたところから宇佐川に降りて、浦石峡に入渓した。ここのところ雨が降っていないため、さすがに水量は少ない。
 さっそくカンス淵を泳ぎ、F1を右から越える。水は冷たくなく、気持ちが良い。
浦石峡カンス淵を泳ぐ
 旧道の橋の下を通過し、積極的に水に浸かりながら進むと、F3F4が連続して現れる。どちらもちゃんと釜を持っており、泳いで取り付く。
 F4はロープを出さず、中間のハーケンにかけたヌンチャクを握って抜けた。
浦石峡F3に向かって泳ぐ
 F6アベウシの滝とF7コヤノ谷の瀬では、ロープを出して林がトップで行く。F6ではカムを交えて支点をとりながら、スルスルと登り、危なげがない。
 F7は出だしで一瞬緊張したものの、その後は安定した登りを見せた。
浦石峡F6アベウシの滝
浦石峡F7コヤノ谷の瀬
 その後、F9を過ぎてから、しばらく平凡な渓相が続くが、存分に水に浸かりながら快適に進む。
 気がつけば目の前に巨大なスラブが現れた。F10木目の滝だ。下木目の滝の右側から取り付き、ブッシュ沿いを進んだ後、「大人の足跡」から見事な滑滝を進む。上木目の滝を越えてから遡行終了。林道を一気に下り、駐車地点に戻った。
 腹ごしらえをして、次の開作峡へ移動する。
 R434の紙屋橋の横に駐車し、すぐ脇の道路を歩いて入渓地点に向かう。高鉢橋を越えて、下に堰堤が見えたところから懸垂で沢に降りた。岩が脆いため、降りる際には注意が必要。すぐ先には一昨年遡行した後川沢の分岐が見える。本日、二つ目の沢の遡行開始だ。

 すぐにゴルジュに入っていくと、F1、F2が連続する。高さはないが、泳げる釜を持っているのが嬉しい。水質は非常に良く、陽が射すと底まで透き通って見えるほどだ。F1もF2もホールドスタンス問題なく、いずれも左から越えた。
開作峡F2を左から越える
 その後、堰堤が立ちはだかるので、ここは右岸から高巻き。
 堰堤の後も小滝が続くが、この沢は小滝といえども立派な釜を持っているのが素晴らしい。気温が高いため、とにかく快適に泳げる。途中、明るいゴルジュの中に鉄製の一本橋がかかっていた。
開作峡F4泳いで斜滝に取り付く
 気持ち良く進んでいくと、いよいよゴルジュの奥にF5が現れた。これまでの滝とは明らかに雰囲気が違う。滝の手前右岸側はつるつるで手がかりがないため、突破するには、激流を泳いでF5に取り付き、見るからに悪そうな滝を越えなければならない。
開作峡ゴルジュの奥のF5
 右岸沿いに近くまで行ってから、激流に飛び込んだ。必死に水を掻いても、前に進まず、強い流れになすすべもないまま押し戻される。
 林と交代で何度かトライしたが、可能性が見出せないため断念することに。ライフジャケットを持って来なかったことが悔やまれた。ただ、万一、激流をクリアしても、滝をどうやって越えるのか想像もつかない。これを突破したとは、信じられない人がいるものだ。仕方がないので、手前から右岸を高巻いた。
開作峡F5の激流を突破できない
 F5を過ぎても、まだまだ先を楽しめる。基本的に、沢は肌色を基調とした岩で構成されているが、いたるところで見られる滑らかな黒い岩がアクセントとなって面白い。中には半分から右と左で色の異なるツートーンの滝があった。
 また、その後に出てくる倒木のかかった滝はなかなか難しい。流れ落ちる水流の向こう側に突っ込み、滝の奥からいろいろ探るが、手がかり足がかりがなく、思った以上に時間がかかってしまった。
開作峡この滝には思わぬ時間がかかった
 最後まで水に浸かりながら進み、林道の橋と出会ったところで遡行終了。この頃から雨が降ってきたが、むろん濡れても気にならない。虻に付きまとわれながら、のんびり歩いて車まで戻った。
 浦石峡は泳ぎあり、登攀ありで、何度来ても楽しめる。三浦さんが言う通り、山口県を代表する沢の一つと言えるだろう。
 一方、開作峡も予想を上回る水質の良さだった。遡行したのが陽の当たる昼頃だったのが良かったのかもしれない。いずれも気温の高い日にはうってつけの沢だと思う。
( 文:内田、写真:林・内田 )
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