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鳳翩山雪景色(2016)
雪景色を楽しむ
山行日  2016年1月26日
天 候  曇り
メンバー  斉藤(宗) 三浦(比) 斉藤(滋)
行 程  宇部東IC(8:55)~ 錦鶏湖駐車場(10:00-10:10)~ 東鳳翩山(12:15)~
 板堂峠への分岐(12:35-13:15)~ 錦鶏湖駐車場(14:35)
 内 容
 暖冬といいながら久しぶりに大雪となった。
 数年前までは「何処へ行こうか」と大喜びだったが、一昨日は終日コタツで過ごしてしまった。体力の衰えは仕方がないとして、気力までドンドン無くなって行くのが寂しい。テレビでは盛んに各地の積雪情報を伝えている。無理して遠くまで行かなくても鳳翩山だって積もっているだろう。コタツの守りはいい加減にして雪景色を見に出かけよう。
 宇部東IC駐車場で三浦比呂子さんと合流する。雪のため閉鎖された山口宇部道路から下りた車が数珠つなぎで、R190方面は殆ど動いていない。駐車場からうっかり右折すれば鳳翩山登山口に何時に着くか分からない。そこで逆方向に左折し次の信号を右折、農免道路に入る。狙いが的中して岡屋でR190に合流するまで順調に走る。小郡バイパスに乗るまで少し時間がかかったが、それでも錦鶏湖駐車場に10時着は上出来だ。

 駐車場には数台の車、登山道は既にしっかり踏まれているだろう。ワカンの出番は無さそうだ。車に置いて行くとしよう。
 真っ白に輝く東鳳翩山の優美な山頂を期待したが、道中のダムの辺りから眺めても山頂は雲の中、青空になりそうにない。それでも比呂子さんは今シーズン初めての雪山らしくルンルン気分で足取りも軽い。
ジグザグに登り始める
 ジグザグの登山道を登っていると常連のFさんが下って来られ「お久しぶり!」と挨拶を交わす。何と大雪の一昨日も昨日も登られたそうだ。と言うより今年になって休んだのは元旦だけ、毎日登り続けておられるだけでなく、週に何回かは西鳳翩山までピストンとは本当に素晴らしい。いつも偶に訪れては、やっとこさで登っている我が家に温かい言葉をかけてくださる。今日もお会い出来て良かった。(近々鳳翩山登頂3000回を達成されると人づてに聞く)

 元気いっぱいの比呂子さんには申し訳ないが、我が家ペースでゆっくり登り肩の分岐に到着する。それまで予想したより少ない積雪だったが、俄かに雪量が増え吹き溜まりは50㎝位ありそうだ。嬉しそうに吹き溜まりに突入の比呂子さんを眺めながら、お茶でひと息入れる。

 肩から続く階段の辺りはすっかりと雪景色、お正月に登った比婆山、道後山に勝るとも劣らない純白の世界だ。やっぱり出かけて来て良かった。コタツの中にいてはこの景色は見られない。
雪の稜線を登る
 青空でないのが残念だなぁと思ったら神様はちゃんと別の景色を準備しておられる。
 「ワァー綺麗ですねぇ」の比呂子さんの声につられ眺めると、一面霧の中にぼんやりと浮かんだ山影・・・まるで≪天空の城、備中松山城≫のようではないか(少しオーバーかもしれないが雰囲気は十分)いつも見下ろしている山口の街並みをすっぽりと蔽った雲、一か所墨絵のように浮かんでいるのは鋤尖山? 幻想的な美しさだ。
天空の城? 雰囲気はあるが写真の腕が・・・
 他に誰もいない山頂の温度計は2度を指している。お腹は空いたがさすがにここでは寒すぎる、肩のベンチまで下って食べよう。
山頂を後にする
春を待つ芽
 久々の雪でもっと沢山の人が登っていると思ったのだが、予想に反して静かな山行だ。先行者によってつけられたトレースを辿って下っていたがもう我慢できない。真新しい雪面を踏んでみる。比呂子さんは「後の人に遠慮していたけど、いいですよね」と断ってから新雪に。トップの人は気持ち良かっただろうな。
雪のトンネル
 テルモスの湯をコンロで沸かし、冬の定番カップ麺と卵サンドの我が家(手抜き弁当)に比べ、比呂子さんはお手製の豪華な巻き寿司、美味しそう。それでも運動の後は何だって美味しいし、食後のコーヒーは最高!
昼食タイム
 いろんな事に満足して下りにかかる。しばらく下ってMが立ち止まり「何の花かな?」と雪の重みで垂れ下がった枝を掴んでいる。「どれどれ?」あっ私も見た事が無い花だ。枝先にオレンジ色のスズランのようにかわいい花が雪を被ってぶら下がっている。葉っぱを見れば馬酔木? 白やピンクがかった馬酔木はよく見るがオレンジ色とは? 暖冬で春になったと勘違いして咲いたのかな。(高い所で咲いているので後日登った時は意識しないとわからなかった。雪の重みで見ることが出来た)
黄色い馬酔木の花
 ゆっくりと下っていると職場の先輩だったMmさんが登って来られた。現役時代一度だけ莇ガ岳でご一緒したが急坂の登りで少しお疲れになったのを思い出す。当時若かった私(今より)はMmさんに遅れはとらなかったと思うが、あれから10数年今では同じペースでは登れない。ほぼ毎日ここ鳳翩山に登っておられるようだが、追いつかれても軽やかな足取りについて行けず、いつも先行をお願いする。山頂に着く前にもう下って来られ軟弱ぶりを恥じると、にこにこと励ましの言葉を頂く。私より5才年長で心臓の病も克服された。まさに≪継続は力なり≫のお手本だ。
 雪景色、かわいい花、常連さんとの出会い、近場の鳳翩山で楽しい一日が過ごせた。おっくうがらずに出かけて、本当によかった! よかった!
( 文:写真 斉藤(滋) )
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