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雪の白旗山で読図山行
天空の尾根を行く
山行日  2015年2月28日
山 域  白旗山(島根県 吉賀町)
天 候  晴れ
メンバー  L 斉藤(宗) 加藤  三浦(比) 斉藤(滋) 会員外(Fm・Ky・My・Oa・Ms・Ay)
行 程   宇部東IC駐車場(5:15)~ 六日市道の駅ゆらら(7:00)~ 
金山谷集落(7:30-7:50)~717P(9:15)~ 1071P(11:30-11:40)~
白旗山(12:30-12:35)~ 昼食タイム(12:40-13:05)~
1101P(13:50-14:00)~ 864P(14:50)~ 林道(16:00)~
金山谷集落(16:10)~ 宇部東IC駐車場(18:15)
  Fmさんと雪山読図山行の話が持ち上がり、白旗山を希望する。
 積雪期には過去3回、違うルートから挑戦している。金山谷集落~1101P~白旗山~・822~金山谷集落と周回した時は最高だった。( http://ubealpine.fc2web.com/21houkoku/8-sirohata.html)地図に引いた予定コースと歩いたGPSの軌跡が見事に一致した時のあの感動! 今も忘れられない。
 もう一度あの日の感動をと金山谷集落から登ることにしたが、Mの発案で一部未知の尾根を歩くらしい。しかもFmさんの提案で今回は時計回りするとのこと、距離が延びるし逆回りでは印象も変わり読図力が試されるだろう。あれからもう6年(年を取っていることを忘れていた)果たして元気に周回できるだろうか? 殆んどが前期高齢者のパーティーだけど体力的に大丈夫かな? 心配性の私は心強い助っ人を得ながらも自分の実力を考えると不安になる。

 金山谷集落の河内神社前の空き地に駐車し、身支度を整えまずは自己紹介。メンバーはFmさん、防府から知人のKyさんグループ3人、宇部組の6人を合わせると10人である。会員の助っ人を期待したが、若手は西中国山地の穏やかな雪山より大山など厳しい山に魅せられているようだ(無理もない。自分だって若い時の冬山は大山で、比婆山でも西中国山地の山でもなかった。公共交通機関利用では大山が一番行き易かった所為もある)少人数でのラッセルとなれば時間切れの心配もあり、急遽Kyさんに助っ人をお願いしたが、快く参加していただけ有難い。 
  来た道を引き返しながら目的の稜線を眺め、取り着き地点を探す。右折して金山林道を行き植林帯に入る。藪に悩まされることなく支尾根に乗り僅かの登りで目的の稜線に上がる。楽勝だったと思ったのも束の間、笹が下方に倒れた急斜面の登りが厳しい。気を抜くとズルッと滑り何かに掴まらないと登れない。その上ストックが藪に引っ掛かり思うように動けずイライラする。このところの陽気で雪が融け、現れた藪が邪魔をする。短い距離ながら大苦戦、ようやく雪が現れる。程よく締まった雪は藪を覆ってくれ、明るい木立の快適な尾根となりホッとする。右方向に白旗山が見える(まだまだ遠い)
快適な尾根を登る
 地図で確認していた痩せ尾根を登り、主稜線の1071Pに到着し一息入れる。此処からは標高1000m越えの稜線漫歩が期待でき、ワクワクする。沈まないためにワカンを装着していざ出発!
穏やかな稜線を行く
 なんて気持ちのいい尾根だろう! 広々とした雪の原、程よい木立(タコの足のように枝を伸ばしたブナの巨木発見!)危険も無く沈むことも無く快適に進む。青空の下みんな笑顔だ。前回下った尾根の分岐を過ぎ、白旗のピークが目の前に近づいて来る。
 Fmさんの呼びかけでピークはみんなで揃って踏む事に! 写真班は忙しい。その一瞬を撮るために反対側に回り込む。「セーノ」パチッ(笑顔)
     
山頂はみんなで一緒に踏む
     
山頂を後にする
 風を避け、進行方向に下った斜面でランチタイムとする。登れた安堵感で、湯を注いだだけのスープ、サラダを挟んだだけのパンが温かく、美味しい! 幸せな時間がゆっくりと過ぎていく。
ランチタイム
 1101Pに向けて天空の尾根を行く。標高1100mで《天空》は、ちと大袈裟? いや、目の前は真っ白な尾根と青い空しか広がっていない。右を向けば小五郎、左を向けば安蔵寺山と贅沢な景色だ。

 1101Pに到着し展望を楽しむ。此処からは左に寂地山系、目の前には小五郎、右に羅漢山、大将陣と続く。(初めてここに立った時は降りしきる雪で何も見えなかった)
1101mピークにて(Kyさん撮影)
 大展望に満足し下山を開始する。要所々々で地図を確認しながら来たが早い話、方向オンチでない限り此処までは迷うことなく来れるだろう。読図力が試されるのは下りだ。小さなコンパスの威力を信じ矢印の方向に踏み出す。地図上のどの尾根を下ると分かっていても、いざその場に立つと似たような景色が広がり戸惑うことや、予期せぬような急斜面だったりして不安だったりする。が今日は読図力抜群のFmさんや、経験豊かなKyさん、積極的な加藤会員と頼もしいメンバーが揃っている。楽しい下りになりそう!

 気持よく下る幅広の尾根が俄かに狭くなる。おまけに急下降。今日の天気でグサグサに解け始めた雪に倒木も覗く。
 威勢よく先頭を行ってみたものの穴ぼこに思い切り突っ込む。足を引っ張り上げようとしたら今日も来た!(比婆山より軽い痙攣)Fmさんに助けられ先頭をバトンタッチする。記憶によればこんな悪場は無く、スンナリ登った筈なのだが・・・。足を出す前に滑り落ち尻セードモードになる。「こんなとこ、登ったかなぁ?」とM。私も憶えていない。
白旗山周回トラック(Kyさん提供)
 「この尾根しか考えられない」とFmさんがポツリ。手には5万分の1の地図。我が家は5万分の1の地図では見辛く(老眼)拡大した地図を使用する。縮尺を統一せず拡大するので距離、高度差、斜度が瞬時につかみ難い。その点Fmさんは常に5万分の1の地図だから読み取りが速いと、Mはいつも感心する。

 何度も穴ぼこに落ちながらコンパスを信じて進み、864P到達を確認しホッとする。1101Pを出発してようやく半分近く下れた。尾根も広く、傾斜も緩むが快適さは長くは続かず、再び雪が消えた急坂の藪尾根となる。踏み抜きの心配は無いが藪が酷くなりワカンを外す。
 煩い藪を潜ったり越えたり掻き分けて下ると尾根は植林の斜面となり、かなり下に林道らしきが見え始める。後一頑張り「道が見えたよ~!」と振り返り伝える。どん詰まりは2mの法面、立木に掴まりどうにか下りる。時計の針は16時。8時間の目いっぱいの行動を示している。
無事下山 歩いた尾根を眺める
 夕食後、いつもの楽しみであるトラック図を見たいとMに頼む。「今日はダメ」「エッ???」訊けばGPSの操作ミスで録れて無いという。命取りになる程のミスではないが、時と次第ではと考えてしまう・・・が年がら年中、しまった! うっかりしてた!の自分を思うと責められない。(Fmさん、Kyさんから立派なトラック図が送られて来た。そういえばFmさんも、メディア抜きのカメラを持参したとぼやいていたっけ・・・写真を送らなくては)
 転んだだけで痙攣、GPSの操作ミス、忘れ物等々前期高齢者パーティー故にいろいろあったが、みんなでカバー仕合い予定のコースを無事周回することが出来た。「大藪の急坂でみんなに助けてもらった」と喜んでいたメンバー。ワカンが緩んでしまった仲間に声をかけ、優しくアドバイスしていたメンバー。それぞれが出来ることで力を発揮し一つになれたと思う。前期高齢者(青年部)はまだまだ登れる! 弱気な私をしっかりと受け止めてくれた白旗山、共に歩いた山仲間・・・感謝の思いでいっぱいだ。
( 文・写真  斉藤(滋)  トラック図・Kyさん提供 )
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