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大山七合尾根
山行日  2014年12月29日(月)
天 候  晴れのち曇り
メンバー  内田、村瀬(会員外)
行 程  南光河原駐車場6:40~元谷7:30~七合尾根取付8:20~夏道と合流10:30~
山頂11:10~山頂避難小屋~南光河原駐車場12:50
 楽しみにしていた雪の季節が始まった。まだ大山北壁は締まっていないと思われたが、今シーズン、既に七合尾根を登ったという記録もあり、行ってみることにした。
  前日の夜に大学時代の友人と落ち合い、29日の早朝4時半に岡山県津山市を発つ。
 凍結の心配がされた米子道は問題なく、予定通り6時半前に南光河原駐車場に到着した。準備をして出発。
まだ林道の雪も少なめ
 元谷までの道はよく踏まれており、快適に進む。まだ12月ということもあるが、積雪は少ない印象を受けた。
 元谷からワカンを装着し、元谷小屋の西側の沢を上がっていく。連続する堰堤はどれもまだ埋まっていない。
 視界が悪い場合、正しく七合尾根へ取り付けるかを懸念していたが、上部はガスに隠れているものの、下部の様子はクリアに確認でき、無事に尾根に取り付くことができた。
沢の奥の突き当りが七合尾根取付
 尾根の末端、木々の生えている斜面を直上する。
 予想通り雪が締まっておらず、ワカンのままラッセルで登っていくが、出だしは思った以上に傾斜があり、足元の雪が崩れるため、体力を消耗する。
 思ったより細い尾根の上に出てからも雪と樹木に足を取られて、なかなかスピードが上がらない。雪の状態と雪崩のリスクにもよるが、末端を直上するよりも、取り付きから少し七合沢沿いを上がり、右の方から尾根に出た方が楽かもしれない。
七合尾根末端
下部の細い尾根上
 しばらくすると七合沢に向けて尾根は不明瞭となり、木々の混じった広い斜面をのろのろと進む。
 ここで、久しぶりのラッセルのきつさに周囲を見渡すと、すぐ右に先行者のトレースを発見。その足跡は新しく、ここ数日のものと思われた。後ろめたい気持ちもあったが、有難くトレースを使わせてもらうことにする。    
     
中間部では尾根は不明瞭となる
 トレースを辿ってからはスピードが上がり、高度を稼ぐ。いつの間にかガスが広がり、視界は悪くなったが、上部に行くほど尾根ははっきりしており迷うことはない。
 時折、尾根上に現れる灌木をその都度巻いて進むと、夏道の七合目標識の少し上、標高1,550m付近に出た。稜線上は風も強い。
     
順調に高度を上げる
上部でガスに包まれる
 強風とガスの中、アイゼンを装着し、夏道を弥山へと進む。
 山頂碑で写真を撮った後、休憩を取ろうと頂上避難小屋に入ったところ、偶然、米子クライマーズクラブ(YCC)の方とお会いした。改めて昨年紛失した確保器を見つけてくれたお礼を述べ、情報交換をする。
 一週間前にYCCで七合尾根を登った時の状況など教えてもらった。さすが大山周辺を一番知る山岳会だけあり、精力的に活動されている様子。またどこかでお会いしたいと思う。
 帰りは1時間ほどで南光河原まで一気に下った。
山頂碑前にて
 七合尾根は比較的なだらかで、ロープを使う必要もない。体力さえあればガシガシ登れるので、トレーニングには適していると思う。
 ただし、なだらかゆえに、尾根上でも雪崩のリスクがあると会の先輩から指摘された。今後、肝に銘じておきたい。
( 写真・文 : 内田 )
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