へのリンク
紅葉の槍ヶ岳~裏銀座・縦走 -Ⅰ
日 程  2014年9月28~30日
メンバー  福山 清二
行 程  9月28日 (厚狭~松本~上高地~槍沢キャンプ場)
厚狭6:45~~名古屋10:00~松本12:03(乗換)松本電鉄12:09~新島々(バス乗換)12:50~
上高地14:00-上高地14:30~横尾17:40~槍沢ロッ ジ19:40~槍沢キャンプ場20:20(泊)

 9月29日 (槍沢キャンプ場~天狗原~槍ヶ岳キャンプ場)
槍沢キャンプ場5:50~天狗原分岐7:45~天狗池8:40-9:10~天狗原分岐9:50~
水場(大休憩)12:50~槍ヶ岳山荘16:50-槍ヶ岳キャンプ場(泊)

 9月30日 (槍ヶ岳キャンプ場~槍ヶ岳穂先~槍ヶ岳キャンプ場)
槍ヶ岳キャンプ場6:00~槍ヶ岳穂先6:40-7:00~槍ヶ岳キャンプ場7:30
 内  容

 ・ 紅葉の染まる槍ヶ岳を天狗原から見たい、写したい。天狗池に槍ヶ岳の姿が映るのは雪解け水が有る一年でも限られた期間、台風も遠ざかり天候も安定しそうなので永年の夢だったこの時期の槍ヶ岳登山に挑戦した。

 ・ 天候や紅葉の状態がすこぶる良く、天狗池や天狗原ではゆっくり写真も楽しめた。

 ・ しかし、天狗原分岐に戻り、目の前に見える槍ヶ岳までの急登時には太陽光も強くなり、槍ヶ岳に続く裏銀座縦走のためのテント・食料・水・コンロ等々で約22kgのザックの負担は大きく、少し登っては休憩の繰り返しで山荘到着が遅れてしまい、予定していた槍ヶ岳穂先登頂は翌朝になった。

 ・ 翌朝も天気に恵まれ、ご来光、笠ヶ岳・穂先のモルゲンロートそして穂先からの360度の大展望を堪能することができた。
 [第1日目 28日(日)] 天候 晴れ

 早朝に山口県を発ち、JR松本駅での松本電鉄への乗換時間は6分しかなかったが余裕で乗り換え、更に新島々からバスに乗り換え14時には上高地に到着した。
 紅葉も始まりつつある上高地は多くの観光客で賑わっていた。翌日の槍ヶ岳登山に余裕を持たせるため、今日は遅くなっても槍沢キャンプ場泊と決め出発した。

 周囲の紅葉や雄大な峰々に感動しながら明神を過ぎ、徳沢園付近では多数の猿たちにも遭遇、横尾で軽食を済ませて先を急いだ。すぐに暮れたためヘッドランプを頼りに歩いたがスピードは落ち、槍沢ロッジでキャンプ場の受付をしてからは更に登りがきつくなったがどうにかキャンプ場に到着した。
 食事のため水場を探したがすぐには見つけられなかった。ネットで見た写真を思いだしてテン場周辺を丹念に探してやっと発見、夕食が取れた。
 [第2日目 29日(月)] 天候 快晴

 3時起床。テントを撤収して早発する人もいた。
 暗い中で朝食を済ませ早発予定だったがテント撤収しようと周りをみたら、テン場の周囲は紅葉真っ盛り、すぐ前の斜面がモルゲンロート、思わず写真を撮りはじめ出発が遅れてしまった。
キャンプ場前はモルゲンロート
 テン場を出発したもののモルゲンロートはずーと続き、天狗原分岐でザックをデポして天狗池方面に少し進むと槍ヶ岳穂先が現れた。
 雲ひとつない天気、ナナカマドをはじめこれが紅葉とばかりの絶景に写真を撮り続けた。
天狗原の紅葉と槍ヶ岳
槍ヶ岳・東鎌尾根と登山道
 しばらくして天狗池に到着、南岳方面から下山途中で訪れた方もおられたが月曜日のためか絶景なのに登山者は多くはなかった。
 ここだけを目指して来られた高齢者も「紅葉の時期も天気も最高」と喜んでおられた。
静寂の天狗池に映る槍ヶ岳
 再び天狗原分岐(2,348m)に戻り、目の前の槍ヶ岳穂先(3,180m)までじっくり登ろうとザックを背負うとずっしりきた。
 しばらく進むとこのルート最後の水場に到着、沢水を美味しく飲んだが日差しも強くなり昼食時なのにあまり食が進まなかった。日陰で少し長めの休憩を取った後も無理をしないように何度も休憩しながら予定を超過して山荘にたどりついた。
 テント場所は自分で選べと指示されたので岸壁に挟まれた穂先の見えるEという場所に決めた、少し狭いが風の影響が少ない良い場所を選んだ。疲れていたので夕食を取り早めにシュラフに入った。
 [第3日目 30日(火)] 天候 晴れ

 4時に起床、朝食の後にテントのすぐ側から、東はご来光、西はモルゲンロートの笠ヶ岳、さらに後方の霧には笠ヶ岳のシルエット、北はモルゲンロートの槍ヶ岳穂先、感激しながら写真を撮り続けた。
朝焼けの穂先とテント場所
 6時から穂先への登山開始、登山者は自分だけなので子槍近くのポイントから子槍とその背後の紅葉に染まる北アルプスを誰にも遠慮せずに撮影できた。
 最後の長い鉄梯子を登ると穂先頂上、南に穂高連峰そして3日前に爆発した御嶽山の東に流れる噴煙も見えた。
 笠ヶ岳、これから縦走する鷲羽岳や水晶岳など北アルプス最深部の峰々など360度の絶景大展望を楽しみ写真を撮った。
穂高の峰々、中心奥は御嶽山
槍ヶ岳小屋と笠ヶ岳
紅葉のアルプス最奥部の峰々
 そこで上高地以来、受信できてなかったメールが入りだしたので何人かに発信していると、ご夫婦と青年が登って来られた。
 頂上での写真をお互いに撮りあった。
槍ヶ岳頂上(穂先)にて
 まとめ

 ・ 天狗原、天狗池周辺からの絶景を楽しんだ後、槍ヶ岳までの相当な距離の急登は予想を超えてきつかった。
 年齢的に年々、体力が落ちるのは自覚していたので、ゆっくり登山に努めたが、テント縦走装備のザックは重く、ゆっくり登山と言うより少し進んでは立ち止まり休憩、たまにザックを下す時は、担ぐ際のことを考えてザックを置くのに丁度良い高さの場所を見つけては休憩した。

 テントでの食事も単独で更にラーメン、パン、アルファー米、スープ等、種類こそ違っても毎回同じような食事では食が進まずスープ・味噌汁などの流動食中心の食事となった。
 山旅での食事の大切さ、肉や野菜も軽くて保存できる状態で運び込むなど美味しい食料の工夫も大切だと痛感した。 
( 文・写真 福山 )
紅葉の槍ヶ岳~裏銀座・縦走 –Ⅱ →
Copyright(C) 2004 Ube Alpine Club All rights reserved.
SEO [PR] !uO z[y[WJ Cu