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| 県岳連沢登り講習会 |
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| 実施日 |
２０１４年８月３１日（日） |
| 山 域 |
高津川水系 広高谷 （島根県） |
| 参加者 |
加藤、大岡、高田、藤崎、江本、村岡、西村、松並、藤村、浅原、
周南山岳会（９名）、山口山岳会（２名）、下関山岳会（１名）、ハイキングクラブ山歩（1名） |
| 天 候 |
曇り |
| 遡行時間 |
３時間２５分 |
| 下山時間 |
約４５分（林道利用） |
| 行 程 |
7:00山口南I.C. ～(中国縦貫道)～六日市I.C. ～8:15-8:40ゴギの郷～
9:15 三葛（駐車地）～9:30駐車地 ～9:50入渓～11:00 Ｆ１３～12:00-12:30 Ｆ１９～
13:15林道～14:00-14:15 駐車地～14:45ゴギの郷～六日市I.C.～16:00山口南I.C. |
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内 容：
山口県山岳連盟（以下岳連）主催の沢登り講習会に、会からは講師を務める２名を含む１０名が参加。
他の加盟団体員との交流と、清流での沢登りを楽しんだ。
毎年恒例の岳連主催の沢登り講習会は今年、広高谷で実施された。
この講習会は参加制限がなく誰でも参加できることから初心者や初級者の参加が多い。そのためか中級レベル以上の参加が少ない傾向があると感じている。
だが中級レベル以上の力量の方の中には、行動中に経験の浅い方に進んでアドバイスする場面が見られ、取組姿勢次第では自らの技術の検証やリーダーとしての心構えなどを学ぶことができる場でもあると感じた。
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講習会の遡行ルートは、経験の浅い人でも楽しめて、不測の場合のエスケープが容易なルートが選択されているとのことだったが、力量にばらつきのある集団が長時間移動することによるリスクは避けられない。安全確保は自己責任だと感じた。
この日は一旦、ゴギの郷に集合することになっていた。
早い人は1時間前に到着していた由。遅い人でも一分前には到着して時間通りに全員集合した。簡単な開会式の後、ワゴン車を連ねて現地に移動した。
広高谷の下流は車道とほぼ平行して流れているので、車窓から道路下の清流の眺めを楽しみながら入渓予定地点まで車を走らせた。
入渓予定地点付近の広場に駐車し、沢支度を済ませて、岳連指導委員長から注意事項の説明を受けた後入渓予定地点に歩いて移動した。 |
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| 入渓地点に移動 |
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| ゴーロを行く |
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入渓してしばらくはゴーロ帯が続く。水温と沢歩きになれるのにちょうどいい。
ところどころに小滝が現れるが、皆さん順番にそれぞれの登り方で直登していた。 |
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| 滝に挑戦 |
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| 流れに挑む |
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小さな瀞では、練習をかねて左岸をへつった。
簡単なへつりではあるが足を滑らせて瀞に落ちる人もいて、それを見て女性の参加者が盛り上がったりと講習会ならではの風景も見られた。 |
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| 瀞をヘツる |
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十郎衛小屋の下で一本立てたが、ＵＡＣのメンバーは各自の判断で水分補給や、お握りなどの行動食を頬張っているのに、他の会の参加者は水分補給すらしない人も見受けられ、加盟団体ごとで休憩の仕方が違うのが印象的だった。
落差の大きな滝では、男性参加者が女性の参加者に対してザイルで確保する場面も見受けられた。皆さん危なげなく通過していた。 |
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| 右岸を高巻く |
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Ｆ16，Ｆ17、Ｆ18と右岸を高巻くと右手正面に核心のＦ19が現れるが、水量が多く直登は無理なので、真ん中の草付きを登る。
まず講師が中間のテラスに登りザイルをフィックス。そのあとをフリクションノットで順番に登っていく。難しい登りではないが、フリクションノットでの登り方を実践経験するのも良い経験になると感じた。 |
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| Ｆ１９をフィックスロープで安全確保する講師 |
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全員がＦ19を抜けた後、Ｆ20は左岸を高巻いた。
滑床を5分程度進んだところで、このまま単調な沢歩きを続けるよりは右岸の藪を漕いで林道に上がろうということになり、ＧＰＳと地形図で位置確認をして、最短距離を藪漕ぎで林道に抜けた。 |
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| ヤブを漕いで林道に抜ける |
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この後駐車地まで雑談をしながら林道を下った。
駐車地で集合写真を撮り、着替えを始めた途端、激しいにわか雨が降り始めた。
この後わかったことだが、駐車地付近のみの局地的な雨だったようで、三葛の集落の路面は濡れていなかった。山の天候の不思議さを感じさせられたできごとだった。 |
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| 集合写真 |
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広高谷は山葵の栽培が盛んなことからもうかがえるようにすこぶる水質が良く、ゆっくり沢の中を歩くだけでも心和ませてくれる美しい沢だった。難しい滝や高巻きもなく、適度の間隔で小滝が続き、初級者が沢登りを経験するのに適した沢だと感じた。
講習会ではあらたまった技術指導は行われないが、他の会の登り方や、携行装備など参考になるし、山の情報交換などもでき交流の場としても有意義で楽しい。次回も開催されるのであれば参加したい。
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| （ 文、写真 ： 江本 ） |
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