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槍ヶ岳~立山縦走②(黒部五郎岳・薬師岳・立山)
形 態  ハイク
と き  2013年8月13日(火)~8月18日(日)
天 候  13日 晴れ 14日 晴れ 15日 晴れ午後小雨 16日 晴れ午後小雨
メンバー  中村(直)               
行 程  [8月13日(火)]

 4:15 黒部五郎小舎 →  6:30~45 黒部五郎岳 → 9:10~25 赤木岳 → 
 10:10 北ノ俣岳 → 11:50 太郎平小屋 → 12:15 薬師峠キャンプ場(幕営)

 [8月14日(水)]

 3:55 薬師峠キャンプ場 → 5:10~25 薬師岳山荘 → 6:10~25 薬師岳 →
 7:40 北薬師岳 →9:20 間山 → 10:30 スゴ乗越小屋(幕営)

 [8月15日(木)]

 4:00 スゴ乗越小屋 → 5:35 スゴノ頭 → 7:10~20 越中沢岳 → 
 9:20~30 鳶岳 →9:55~15 五色ヶ原山荘 → 10:20 五色ヶ原キャンプ場(幕営)

 [8月16日(金)]

 3:55  五色ヶ原キャンプ場 → 4:40 ザラ峠 → 6:05~15 獅子岳 → 7:40
 富山大学立山研究所 →7:50~8:25  浄土山往復(休憩) → 8:45 一ノ越
 → 9:25 雄山 →9:50~10:05 大汝山10:30 雄山 → 11:10 一の越 →
 12:00 室堂バスターミナル =バス・ケーブルカー・電車=>
 14:30 電鉄富山駅(富山市内泊)

 [8月17日(土)~18日(日)]

 8:00 富山駅 =電車=> 9:32 高山駅 =バス=> 11:10~12:00
 新穂高(車回収) =>飛騨清見IC =高速道路(仮眠)=> 翌3:20 小野田
 1.内容 
 [8月13日(火)入山四日目]

 黒部五郎岳へは黒部カールルートを通って向かう。
 山体が正面に見えてきたところで朝日が昇り、真っ赤に染まる。来てよかったと思ったのも束の間、稜線への登りが急なガレ場で一苦労。
朝の黒部五郎岳
 ゼーゼー言いながら山頂に到着。その場にいた人同士で写真を撮り合う。
 中にはブログ掲載の記念撮影用にぬいぐるみのパペットを持ち歩いている若い夫婦もいた。二人でザックの背面にお揃いのぬいぐるみをくくり付けて歩いているのが、ほほえましいやらおかしいやら。
     
山頂から黒部五郎カールを望む
 山頂から一気に下ると後は太郎平まで歩きやすい。草原の中の一本道を通るようなルートが続く。特に北ノ俣岳から先は一面の花畑で非常に美しかった。
北ノ俣岳の花畑
 12時過ぎに到着したものの薬師峠のテント場はすでにごった返していた。高校の登山部が大挙してキャンプしていてとても賑やかな午後となった。
 [8月14日(水)五日目]

 薬師峠から薬師平までは沢沿いの足場の悪いルートを登る。まだ暗い時間だったので、ルートもわかりにくく何度も確認しながら進んだ。
 薬師平には木道が設置してある。前日の太郎平にも長距離に渡って木道が作られていて、登山道が荒れないように手が掛けられているようだ。
 真新しい薬師岳山荘付近で日の出を迎える。ここからも三日前に登った槍ヶ岳がはっきりみえる。ザレたつづら折を登りきるとお堂の目立つピークが見えて薬師岳の山頂だと分かる。
 その名の通りお堂の中には金色の薬師如来が納められている。
薬師岳(赤木岳付近から13日撮影)
 隣の北薬師岳までは今回の山行では数少ない要注意区間である。痩せた尾根に積み重なった岩の急登が続く。
 今にも落ちそうな岩も多く足を乗せる場所は慎重に選んだ。
 北薬師岳から先は尾根が広がり高度感は無くなるが、積み重なった大岩の上をバランスを取りながら進むルートのためなかなか大変だった。
北薬師岳への尾根道。奥に剱・立山が見える
 午前のうちにスゴ乗越小屋に到着。ここまで見た小屋に比べるとこじんまりとして無骨な感じがする小屋だ。テント場に行くと誰もおらず一番乗りだった。
 小屋の休憩ベンチで昼寝をしていると人が増えて来て、そのうち宴会が始まった。仕方ないので止むを得ず(?)ビールを買って宴会に合流する。とても楽しかった。
 [8月15日(木)六日目]

 暑くならないうちにと、連日早朝に出発しているが、この日は暗いうちから蒸し暑い。前日に調べた天気予報だとそろそろ崩れるようなので、その前触れかもしれない。
 スゴノ頭、越中沢岳と急なアップダウンが続く。フィックスロープもあったので使いたかったが我慢して何とか乗り切る。
 鳶岳の山頂に着くと前日にテント場で一緒に夕食を食べた人たちがいた。全員立山までの縦走組。最長で8泊というパーティもいる。きれいな五色ヶ原を上から眺めながらテント場へ向かう。
五色ヶ原へ下る道
 五色ヶ原はその名の通り色とりどりの花と緑と雪渓で気持ちのいい場所である。テント設営後、またしても宴会。料理を持ち寄って楽しいひと時。小雨がパラついてきてお開きとなった。
 
 [8月16日(金)七日目]

 五色ヶ原から立山までは3つの岩峰を巻きながら進むこととなる。北へ北へ進んできたためか高山植物の種類もそれまでとは変わってきて目にも楽しい。雪渓のトラバースもあり慎重に進む。

 一ノ越を望むピークで、前夜までの宴会メンバーと別れを告げ、浄土山に向かう。登山地図付属の解説書によると雄山と別山とこの浄土山が「立山三山」らしい。雄山・大汝山・富士ノ折立と思い込んでいたので面食らう。残り二つは以前に登っているので、これで三山制覇となる。わずか10分で到着。山頂には日露戦争の大きな慰霊碑があった。

 一ノ越で荷物をデポして雄山へ向かう。登山客が多くすぐに行列に並ぶこととなる。身軽になったので適当に追い抜きながら雄山山頂へ。時間に余裕があるので大汝山まで進む。
 山頂の大岩で記念撮影。ここを今回のゴール地点とする。
大汝山山頂にて
 振り返ると遠くに小さく槍ヶ岳が見える。よく歩いたとの感慨に浸りながら室堂に下山した。
室堂(大汝山から)
 2.感想
 6泊7日、全長67kmと自己最高の縦走となった。
 今回は期間が長いにもかかわらず一度も雨具を使わないで済むなど天候には大変恵まれた。誰かが言っていたが「山の神様のご褒美」だったのだと思う。
 今後これ以上長い縦走をやることは無いと思うが、まだまだ行けるとも思ったし、改めて自分は山が好きだと再確認できた山行だった。
文、写真:中村
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