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雨の沢登り 奥匹見峡(三ノ谷)遡行
山行日  2012年8月11日(土)
天 候  雨のち、晴れ
場 所  奥匹見峡(島根県・高津川水系)
メンバー  松並、今井、内田[会員外]CL石田(アルピナ)、田村(奈)(YBCC)
行 程  山口市内駐車場(6:30)~9号線~312号線~488号線~307号線~191号線~
奥匹見峡駐車場(8:40)~奥匹見峡入渓(8:50)~F13大龍頭の滝(50m)(11:40)~
遡行終了(13:30)~奥匹見峡駐車場(14:30)~191号線~307号線~488号線~
312号線~9号線~山口市内駐車場(16:50)
 
 「豪雨でなければ決行しましょう。」山行日の3日前、沢登りの打ち合わせメールで、アルピナの石田さんからそう返信されてきた。この時点で降水確率は、50%だった。
 元々、濡れる沢登り、多少の雨など構わないが、やはり増水が気掛かりだ。
  
F9姫滝(2m)を登る今井(左)と内田(右)
 そして山行当日。僅かな期待は外れ、前日の晴天が嘘のように、雨が降りそそいでいる。
 雨足はかなり強い。だが、「豪雨」というほどではない。幸いなことに増水している様子はなく、雨の中、遡行は決行されることとなった。
F11二段の滝(2m-3m)を登る田村さん
 寒さに震えながらの厳しい遡行を覚悟し、レインウェアを着込んでの入渓。
 だが、水温は思いのほか高く、さらに両岸からそびえ立っている新緑の木々が雨を遮り、ポタポタと軽く打たれる程度だった。やや拍子抜けしてしまったが、雨露に濡れた風情ある沢の遡行が始まった。
F11二段の滝からF12夫婦滝に向かうメンバー
 石田さんとの山行は、今回が初めてとなる今井と内田は、最初は遠慮しがちに後ろに付いて歩いていたのだが、中小の滝が現れ始めると本領を発揮し、果敢に登り始めた。
 入渓開始から約1時間半で、F8小龍頭の滝(10m)に到達。ここで初めてロープを出し、石田さんがハーケンでランニング(支点)を取っていく。ハーケン打ちを初めて目にしたという内田は、石田さんの登攀技術を食い入るように見ていた。
F12夫婦滝(10m)をシャワークライミングで登る内田
 そして、入渓開始から約3時間。F13大龍頭の滝(50m)が目の前に現れた。
 雨はすっかり上がり、雲の切れ間から太陽が顔を覗かせている。
 ここは通常、左岸沿いの遊歩道を巻くらしいのだが、石田さんは、右岸沿いの岩壁を選択。ハーケンやブッシュでランニング(支点)を取りながら、見事な登攀を見せてくれた。
 この後、いくつかの小滝を越えて、遡行は終了。左岸側から下山を始め30分程度のヤブ漕ぎを経て、F13大龍頭の滝が見える遊歩道に合流。遊歩道を歩きながら、今回、遡行してきた沢や滝を振り返り、駐車場まで下りた。
F13大龍頭の滝(50m)の右岸岩壁を登攀する石田さん
 
 -後記-

 ここは、水質がとても綺麗で気持ちよく遡行できる。各滝にはネームプレートが設置されているので、いま自分がルート上のどの位置にいるのか、すぐに知ることができる。
 また沢沿いには遊歩道があり、しばしば遡行ルートと交錯している。休憩も取り易いし、エスケープルートとしても心強い。難所は遊歩道で巻くことができるので、初心者を連れてきても安心だろう。
 
( 文:松並  写真: 松並、今井、石田 )
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