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山口県山岳連盟冬山交流会
期 間  平成24年1月28日(土)〜29日(日)
山 域  島根県 安蔵寺山
天 候  曇り時々雪、気温:2〜5℃(登山口付近)、積雪量:1.5m(頂上付近)
参加者  園山、斉藤(宗)、斉藤(滋)、田村(敦)、松並、関原、今井、藤村、
 中村(直)、長岡、藤井(祐)、内田、大岡(一)、江本、
 会員外 大岡(香)、田村(奈)、
他25名(下関山岳会7名、山口山岳会6名、HC山歩6名、周南山岳会6名)
行 程  1月28日(土)
19:00セミナーパーク〜山口南IC〜(高速道路)〜六日市IC〜
20:20ゴギの郷着〜23:15テント泊
 
 1月29日(日)
5:20起床〜7:30ゴギの郷発〜南東尾根(仮称)〜11:15安蔵寺山展望台
〜11:25安蔵寺山山頂〜昼食〜12:30冬山講習会開会式〜雪上訓練〜
14:15閉会式〜14:30下山開始〜15:10(〜15:35)登山口〜
15:50(〜16:30)ゴギの郷〜16:50六日市IC〜(高速道路)〜
山口南IC〜18:00セミナーパーク着
 内 容
 
 毎年恒例の山口県山岳連盟主催の冬山交流会&講習会に、宇部山岳会として、16名が参加し、他の山口県山岳連盟加盟団体員と一緒に時折雪の降る中、安蔵寺山頂上で雪上訓練を実施した。
 毎年講習メニューはほぼ同じだが、毎回、積雪量や雪質、気象条件などが違っており、短時間ではあるがいろいろ学習できて、充実した講習会であった。
 特に埋没体験学習では、体験者の感想がリアルで雪の性質や怖さを知るのに参考になった。
   
 宇部山岳会は、他の岳連加盟団体員との懇親を目的として、8名が前日入りした。
 まず20時20分、4名がゴギの郷に到着、テント設営の後、下関山岳会のテントに招かれ、しばらく歓談。すでに出来上がっている下関のメンバーのペースながらも楽しいひと時を過ごしているうち後発隊が順次到着。
 22時頃、広島方面にスキーに行っていたメンバーが到着して全員集合。翌日の打ち合わせをして早めに就寝した。
 29日は、心持ち早めの5時20分に起床して片づけや出発をしていたのだが、当日組6名は予想より早く到着して、7時には出発できる態勢になっていた。
 前泊組もそれに急かされるように出発の準備を急いだ。
 講習会は安蔵寺山頂上で12時30分から開催されるので、それまでに頂上に登ればよい。われわれは、ラッセルを楽しむために南東尾根(仮称)から遠回りして頂上を目指すことにした。
 林道の積雪量はさほど多くないので、つぼ足でも十分歩けたが、若手会員にワカン歩行に慣れてもらうため、林道入り口からワカンを装着した。
入山の準備をする
 予定通り7時30分に出発。
 林道を少し入ったところから南東尾根に取り付くことにする。
 斉藤(宗)がGPSの準備をするのを待ちきれず、先を争うように藪の中に分け入って行く。気温が高く雪も腐りかかっているが気にならない。どんどん前進する。
南東尾根へ取り付く
 少しずつ高度を上げていくと積雪量も増え、雪質も軽くなっていくのが実感できた。14名のメンバーは揃って黙々とラッセルを楽しんでいる。
 先頭を交替しながらラッセルするように説明したにも関わらずなかなか先頭を代わらない内田に、江本が先頭交代の指示をする。
 次に交替した藤村もなかなか先頭を代わらない。こうなると先頭に出るためには地形を読んで最短距離を歩くか、先頭が雪を踏み抜いて、身動き取れなくなるのを待つしかない。
 そんなことを考え、隙を窺いながら快調にラッセルしていたら、分岐の目標にしていた1028Mピークを行き過ぎそうになった。
快調に進む
 他のメンバーに待機してもらいルートを確認していると、斉藤(滋)の携帯で連絡が入る。
 新人のNのワカンの不具合等で遅れていた斉藤(宗)・園山が分岐地点に到着したとのこと、やはり分岐を行き過ぎていた。
 少し戻って全メンバーが合流し、方向を確認し左に下る。
 以前来た時にはピークを直角に左に下ったと簡単に考えていたので地形図をしっかり確認しなかったのが間違いのもとだった。地形図を見直してみるとピークの少し手前から左に進路を変える必要があることがわかった。
 雪山で読図を侮ってはいけないと反省。
安蔵寺山展望台への登り
 オオゼリから安蔵寺山の展望台に向けての登りは傾斜も増し、積雪量も多くなったように感じた。
 まだ先頭でラッセルしていないメンバーを順番に指名して、交替でラッセルしてもらった。
 14人もいると、この程度の行距離では、先頭でラッセルできるのもせいぜい一回程度、結局一回もラッセルできない人もいた。申し訳ないことをした。
 藤井、長岡、関原、松並、中村、今井と交代しながら11時15分に展望台着。
展望台へ抜ける
 そこから頂上まではトレースがあり、10分程度。頂上では、すでに他の参加者がテントやツエルトを張り、昼食を摂っていた。
 最後発の大岡も雪の降る頂上で待っていてくれた。大岡2名は夏山登山道から登ってきたようだった。参加者16名全員集合。
 冬山講習会は、山口県山岳連盟の小林会長の挨拶で開会。
 山根指導委員長、坂口遭難対策委員長、武永上級指導員、水廣上級指導員の指導の下、ビーコンの使用方法と捜索方法、プローブ(ゾンデ)による埋没者の捜索方法、埋没体験、埋没者へのスカッフコールなどを学習した。
 埋没体験は、毎年宇部山岳会の若手には一度は体験してもらうことにしており、今年も3名の若手会員がチャレンジした。
 1m程度掘り下げた穴の中に入り、上から薄く雪をかけただけだが、雪の中の寒さと、雪の重さはかなりの恐怖感を感じるようで、体験者全員が、雪崩には遭いたくないと思ったと率直な感想を述べていた。
 
 その他にも雪洞堀りを楽しんだりして、約一時間半の講習を終えた。
ゾンデ講習風景
埋没体験
集合写真
 閉会後は、各自で、夏山登山道を登山口であるゴギの郷まで下った。気温の上昇により、昼頃から降り出した雪はみぞれにかわっていた。
 下山が遅れていた仲間が全員揃ったのを確認して解散した。
トラック図―1.安蔵寺山周回コース
(文:江本正彦、トラック図:斉藤宗喜、写真:斉藤滋子、関原健一郎)
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