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十方山 山スキー(敗退記)
と き  2012年2月4日
メンバー  市橋、村田、大岡、関原
行 程  宇部(6:00) 〜 二軒小屋(9:00、出発9:40) 〜 十方山登山口(十方林道分岐)(11:00)
〜 1050m地点(12:00)〜 二軒小屋(14:00) 〜 宇部(17:00)
 
 
昨年(2011年1月22日)の十方山での山スキーでは、山頂より南西稜線の下降を試みたが、山頂付近の笹原はあまりに傾斜が緩く、下降を楽しむには不十分であった。そこで今回は、地形図上で丸子頭の南西に広がる笹の斜面を下降しようという計画である。ただし、これまで十方山周辺を山行したものに笹の斜面の記憶はなく、下降の終了点となる付近にも笹の斜面の記憶はない。きわめて不確定な計画である。この2週間ほどの大寒波で山にはたっぷり雪はあるはずである。あとは地形図を信じるのみ。
 
 午前6時宇部を出発。中国自動車道 戸河内インターを降りると道路は雪に覆われ凍結、国道191号線をとろとろ進む。
 県道252号線は融雪が追い付かず凍結していた。恐る恐る車を走らせ二軒小屋に9時過ぎに到着。
 現地集合の関原は既に到着していた。
 身支度を整え、9:40二軒小屋を出発。水越峠までの林道は昨日までの雪がたっぷり積もっており、先行するスノーシューの踏み後も30pぐらいの深さ。スキー歩行ではあるが、先行のトレースを利用しないと負荷が大きい。
 約1時間で林道と登山道の分岐。ここで先行の踏み後は水越峠に向かい、ここからはスキー歩行ながら足元は雪に埋もれながらの深雪のラッセルとなる。
十方林道の登り
 登山道に入って間もなく、雪面の凹部で関原が転倒、スキーが外れる。深雪の中に体が埋まり、体勢を立て直してスキーを装着するのに難儀する。その後、倒木を跨ぐ場面で市橋が転倒。スキー装着に時間を要する。
 12時、沢を左手に見ながら登ってきた登山道が1050mで沢と合流する。
 ここで毎回ルートに迷う。赤テープが深い谷に誘うが、そちらは倒木に雪が吹きたまった谷であり、躊躇する。
 引き返して右手の斜面を登ることとし、引き返す。その際に村田が深雪にスキーをとられ転倒。ビンディングが破損し、スキーが装着できなくなった。試行錯誤するもビンディングは元の状態に戻らず。この先傾斜はきつくなり、この深雪の中でツボ足での行動は困難である。この場からの下山を決定。
 下山するにもツボ足は困難で、細引きを使ってスキーと靴を固定し、なんとか行動可能な状態になった。
細引きで靴をスキーに固定する
 さて、地形図で確認すると、この場所はおおよそ丸子頭からの滑降終了点となる。
 見渡す限り、広い笹原は見当たらず、広葉樹、針葉樹が入り雑じり、倒木の上に雪が吹溜った斜面。とてもじゃないが、スキーで突入するなど考えられない。そもそもの計画に問題あり!である。
 シールを付けたまま、慎重に下山する。
 十方林道にはあっという間に着いた。登りにかなり時間を要したが、転倒してスキーを装着するのに要した時間がいかに長かったか実感する。
 林道に出てからは、皆シールを外し、林道を滑降する。傾斜が緩いため、歩く速度と大して変わらないが、それでもスキーを履いている以上は滑れるところは滑りたい。
 約1時間で二軒小屋に到着。村田は30分ほど遅れて到着した。
 
 今回の山行で、深雪の中でのスキーのトラブルは深刻な事態になることを実感した。
 引き返した地点が林道からそう遠くない地点であったことが幸いしたが、傾斜の強い山頂付近であれば、ツボ足での行動となり、下山の行動そのものに難儀したであろう。
 また、転倒するだけで体勢を立て直すことに時間と労力を費やさなければならないことにも要注意だ。
 そもそも、今回の計画そのものが杜撰であった。地形図の記号を信用しすぎてはいけないこともあるが、事前調査や下見をもっと十分行うべきだったと反省する。
 
今回の行程と予定ルート
( 文・写真 市橋 )
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