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十種ヶ峰読図山行報告書
と き  平成24年2月10日 金曜日
行 程  7:00阿知須源河駐車場〜7:30~7:50山口瑠璃光寺駐車場〜国道9号線〜8:50~9:05
神角登山口〜11:35~11:45山頂〜12:05~12:30肩の広場(大休止)14:20神角登山口
〜国道9号線〜15:20山口瑠璃光寺駐車場〜15:45阿知須源河駐車場
天 候  曇り時々雪 山頂付近の視界 やや不良 風 やや強い
メンバー  斉藤 宗喜(CL)、斉藤 滋子、藤井 祐介、三浦 比呂子、長岡 敏信
 会員外:Ks(山歩)
 内容
 
 2月の例会で、斉藤さんに「読図の勉強をしたい」と相談したところ、早速、平日休みの私の予定に合わせて読図山行を企画してくださった。
 本格的な読図はもとより、冬山での読図はほぼ初めてであったが、シルバコンパスの使い方、地図や地形など、特徴を把握するポイント等、参加されたメンバーから親切丁寧に教えていただいた。
 山口瑠璃光寺駐車場で、宇部からのメンバーと合流、一路国道9号線を北上し阿東町徳佐を目指す。

 山口市市街地に積雪はなかったが、木戸山峠を登るに連れ、次第に道路脇に積雪が見られるようになり、木戸山トンネルを越えると路面の凍結こそないものの、辺り一面真っ白な雪景色となった。
 斉藤さんが予め十種ヶ峰スキー場に問い合わせたところ、3日前は15cmだった積雪も(ゲレンデ)、昨日は30cmにも及ぶ積雪らしく、皆で談笑し盛り上がり期待に胸を膨らませながら進むこと1時間、神角登山口に到着。
 登山口付近では、路面も一部凍結し、約60cmの積雪が確認できた。

 登山口から少し車道を歩き、イノシシ防護柵を開けて神角からの夏道登山道に入り造成林の中を進んだが、残念ながらトレース(前日?)がしっかり残っておりしばらくワカンの出番はなさそうだ。
トレースのある造成林を歩く
 途中、林道と交差するあたりから、新雪も深くなり、本来の目的である読図山行のため、トレースから逸脱することも考え、ワカンを装着する。
ワカンを装着して進む
 そこから、地図とシルバコンパスを使いながら、次のポイントを定め、夏道のトレースを外れ、新雪のラッセルを楽しみながら進んで行く。
トレースを外れ、新雪をラッセルする
 コンパスを見ながら進んで行くが、気がつけば夏道の登山道のすぐ側を進んでいたり、ぴったり目的地付近で合流したりと、コンパスの正確さと地図読みの楽しさが歩くたびに増してきて、なぜかラッセルのきつさを感じない。

 肩の広場にさしかかってくると、一面、白銀の世界が広がる。残念ながら、十種ヶ峰の頂を望むことはできなかったが、静寂の雪原を静かに、各々がまるで何か心の洗濯をしながら歩いているかのように進んで行く。

 肩の広場からは夏道登山道の、熊野権現の前を通り山頂に到着。途中から強く吹き始めた吹雪と寒さのため、早速、シルバコンパスと地図を取り出し、下山ルートを確認し、手早くシルバコンパスをセットし、早々に下山する。
山頂にて下山ルートの確認
 下山する際も、来た道を下るのではなく、斉藤宗さんのレクチャーのもと、稜線沿いを120m程度北上し、途中から西北西方面に方向転換し、誰も踏んでいない雪面を肩の広場までいっきに下りる。

 ここでも、歩数計測の練習のため、先頭を進む斉藤滋さんが「1、2、3、4・・・」と歩数を数えながら、約200歩、「ここだ」と方向転換し下ったが、後日送られてきたGPSのデータを見ると、ぴったりと下降点が予定と一致していることに「さすが」と感心するばかりであった。
広場目指していっきに下る
楽しくてたまらない!
 肩の広場で、昼食とし大休止をとった。下山も地図を取り出し、シルバコンパスをセットし時折往路を外れて、現在地と方角を確認しながら、藪をこいで下山した。
静寂の雪原を下る
林道を外れ藪に入る
 前日までに降った新雪が、前の週の寒波で積雪し、すでにクラストした雪の上に降り積もっていたため、雪崩の危険性も少なくなく、十種ヶ峰名物の山頂直下の笹原を下ることはできなかった。しかし、一人の登山者にも出会わなかった雪の十種ケ峰で、新雪のラッセルと読図を経験できた。
 入念に準備と下調べをしてくださった斉藤さんと道中アドバイスや山の昔話をしてくださったメンバーのおかげで大変楽しく有意義な山行となった。
十種ケ峰 トラック図  Ksさん提供
( 文・長岡  写真・長岡 斉藤(滋) )
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