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野道山〜三ツヶ峰縦走
 日  時  平成23年11月26(土)
 メンバー  三浦(比) 斉藤(宗) 斉藤(滋) Ks(山歩) Kn(一般)
 行  程  阿知須源河駐車場(7:00)〜 野道山登山口(8:40−8:50)〜 
林道終点(9:30)〜 野道山(10:40−10:50)〜 P933(11:30)
〜 三ツヶ峰(12:15−13:10)〜 仏峠(14:10)〜 野道山登山口
(14:50−15:00)〜阿知須源河駐車場(16:50)
 
 「野道山・三ツヶ峰間の藪が刈られたらしいので行きませんか」とKsさんから誘われる。そういえばもう何年もあの縦走路を歩いていない。SLの運行は終わったばかりだが、
 もう一度山頂から徳佐盆地を眺めてみたい・・・喜んで参加させていただくことにする。
 
遥か遠く続く尾根
 徳佐からR315を南下し、柚木で左折して仏峠方面に向かう。数年前まで足繁く通っていたこの道だが、このところすっかりご無沙汰だ。莇岳〜弟見山・三ツヶ峰〜高岳の縦走で、年に一度は訪れていたのに、いつの間にか体力の衰えとともに遠ざかってしまっている。今日は久しぶり、なんだかワクワクする。
 
 支度を整え歩き始める前に、Mがメンバーに用意した地図を配る。立派な登山道を辿るので道迷いは無い筈だが、たまたま野道山あたりの地図には登山道の記載が無い。そこで、自分達が歩いたコースをこまめに地図に記入しておき、後でGPSの軌跡と照合しようということらしい。(GPSの画面は帰宅後まで見ない。)

 とりあえず出発地点を地図上で確認し、後は個人個人で地形を見ながら進む。林道終点、沢、小さな尾根を越す・・・ポイント、ポイントでそれらしい所を地図に記入していくが、そのうち似たような景色ばかり(片斜面のトラバース気味の長い登り)でさっぱり分からなくなる。
 高度計持参のKsさんから時々標高の情報を得るが時すでに遅しで、地形を見てというよりヤマ勘で記入する。(こんな筈では、なかったが・・・)

 植林の中の長いトラバースが終わり尾根に取りつく。急坂・緩やかな登り・急坂・緩やかな登り・・・やっと稜線に出る。そして右折。分かった!!現在地が。それもそのはず、野道山山頂までもうすぐの標識が立っている。難しい読図はここまで。後は野道山〜三ツヶ峰間だが、明瞭な尾根道だから歩く前に答は予測できる。
野道山から莇ヶ岳・弟見山を望む
  野道山の山頂でひと休憩する。少し霞んでいるが、鳳翩山・大平山・石ヶ岳・・・と次々に山名が挙がる。陽ざしは暖かく絶好の登山日和である。いつまでもこの景色の中にいたいがまだまだ先は長い。三ツヶ峰に向かうとしよう。
 
 刈り掃われた縦走路は明るく展望も良い。 葉を落としたブナ林で、すらっと高い凛々しいブナを見つけた比呂子さんは早速ハグ。一方Mはそれとは対象的な株立ちのブナを見つけ、例により勝手に命名。「野道太郎?」と思いきや「イカ・タコ足ブナ」なるほど頷ける。
イカ・タコ足ブナ
 目的地の三ツヶ峰はまだまだ遠いが、自然林の優しい稜線が延びている。小さなアップ、ダウンを繰り返し進む。「この位置は地図上ではどこ?」時々Mが立ち止まり問いかける。明瞭になった尾根道でも常に地形を意識していないと即答出来ない。景色も眺めたいし写真も撮りたいし、その上読図・・・。
明るい尾根
 なんやかやで遅れ気味な私を気遣って、ゆっくり行ったりいつの間にか後ろに回ったりのKnさん。(優しさに感謝。)お昼ごはんは山頂で食べたいが、この調子だと三ツヶ峰到着は正午を過ぎるだろう。12時15分三ツヶ峰に到着。十種ヶ峰や青野山を背景に記念写真を撮る。かって何度か歩いた桐ヶ峠に向かう縦走路は、すっかり笹で覆われている。相当気合いを入れないと、踏み込めそうにない。
三ツヶ峰から徳佐方面を見下ろす
 久しぶりの景色に見とれていると、「豚汁作りますね。手伝ってください」と比呂子さんから声がかかる。思わぬご馳走にみんな大喜び。手伝うといっても具材は予め茹でてあるし、それぞれテルモスに湯は持って来ているのであっという間に温かい豚汁が出来上がる。
 今日も豚汁はもちろんデザートのフルーツまで完食してしまう。(登山で痩せるはずが、期待薄・・・。)
美味しい豚汁(☆☆☆)の出来上がり
 下山は本谷コースを下らず、少し遠回りだが仏峠に下る。こんなに急だったかと思うほどの下りである。笹や枝にしがみつき、ひたすら転ばないよう慎重に下る。へっぴり腰で可笑しい恰好だろうと思うが、転んで怪我をするよりは益しと割り切る。

 やっと仏峠に降り立つ。ここから駐車地まではアスファルト道を下るだけ。ただの道と何も期待していなかったのに、予想に反して美しい紅葉が山側にも、谷側にも、弟見山側の斜面にも。「もうけたねぇ〜。遠回りした甲斐があったねぇ〜」とみんなの気分も上々である。久しぶりのアップ、ダウン山行で軽い膝の痛みを感じながらもどうにか駐車地に帰り着く。
仏峠から下る
 帰宅後、地図に記入したコースをもう一度確認する。記憶をたどっても頭は混乱するばかり、「現地でしっかり確認し、すぐに記入せんとダメ」と自信たっぷりのM。
お互いの記入済みの地図を置き、GPSからパソコンに軌跡のデーターを移す。     

 お見事!恐れ入りました。完敗です。Mの答は100点。「私は20点位かね?」と控えめに言ったつもりだが、「まさか、10点位じゃろう」と厳しい判定。(出発点から主尾根に上がるまでの核心部分についてのみ)
 自分でもこんなに酷い結果とは思わなかった。ヤマ勘では通用しない読図の難しさを改めて痛感する。
トラック図
 
 適度なアップダウン・周回可能、ボッカ訓練にお勧めコースと感じる。(体力・藪こぎに自信のある人は桐ヶ峠〜高岳〜古絵堂まで行けるかもしれない)
 元気におしゃべりしたせいか、それとも鈴の音が響いたおかげか、森の住人熊さんには出会うことのなかった小春日和の一日だった。
 
( 文・写真  斉藤(滋)  トラック図 斉藤(宗) )
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