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比叡山マルチピッチ合宿
 期 間  平成23年10月7日(金)〜10月9日(日)
 メンバー  鹿野陽(CL)、津田、今井(一般)
 場 所  宮崎県比叡山
 行 程  7日:
 20:00 小郡IC(今井合流)−20:30 小月BS(津田合流)−熊本IC−00:00 比叡山駐車場

 8日:
 6:00 起床−7:00 登攀開始(第一スラブ・スーパー)−12:00 登攀終了、下山・休憩−13:00 登攀開始(みつばつつじ)−19:00 下山−22:00 就寝

 9日:
 5:00 起床−6:30 登攀開始(奥の細道)−12:00 下山−12:30 比叡山駐車場−14:00 日之影温泉−熊本IC−21:00 小月BS−21:30 小郡IC
 
  内 容
 
 
 9月の劔岳で天候不良の為チンネに登れず消化不良を起こしていた鹿野さんから、比叡山でのマルチピッチクライミングのお誘いを受けた。
 山口県の陶ヶ岳で3ピッチを3回やったくらいの経験しかないので、これが私にとって本格マルチデビューとなる。一緒に行く今井さんもマルチはほぼ初。楽しみだ。
 
写真1.展望台からの比叡山
 10月8日(土)
 
 〈第一スラブルート・スーパー〉


 手始めに簡単なルートをリクエストしたところ「第一スラブ・スーパー」を登る事になった。
 トップは鹿野さん、セカンド津田、最後に今井さん(2日間ともこの順番)。
 全部で8ピッチの長いルートだが、テラスも広く、ホールドもしっかりしているのでスイスイ登って・・・いるつもりだったが、私のスピードが遅かったらしく、後から来た広島のパーティーに追いつかれそうになる。
 最後の1ピッチ(W−)は階段状なのでトップを代わってもらった。ギアをじゃらじゃらいわせて行く。一人前のクライマーになった気分。
 〈みつばつつじルート〉
 
 お昼の休憩を挟んで、「みつばつつじ」を登る事にした。最近はあまり人が登っていないようだ。
 全5ピッチのルートで、1ピッチ目(Y)が核心。
写真2:みつばつつじ
 それまではうす曇で快適だったのだが、雲が切れ、お日様が容赦なく岩肌を焼く。とにかく暑い!かといって、逃げ込める日陰などない。のどがカラカラ。下山したら冷たいコーラを飲もうと心に誓う。
 3ピッチ目(Y−)は岩が非常にもろく、1ピッチ50m。ピンとピンの間がかなりあり、その上カムを差し込む場所もない。下から見ているだけで怖い。
写真3:トラバース
 慎重に登ったため、気がつけば空が赤くなってきている。冗談で「初マルチで初ビバークですね」なんて言われるが、残りの2ピッチはVとW+、すぐに登れるだろう。
 が、考えが甘かった。このトポほんとにあってんの!?というくらい難しく、なかなか終了点に着けない。
 さっきの冗談が冗談じゃなくなってきた。気持ちは焦るがトップで登れるはずもなく、今井さんと2人で鹿野さんの登りを固唾を飲んで見守った。
 夕日が沈み暗くなった頃、ようやく山頂にたどり着いた。ヘッドライトをつけ、登山道を下山。
 朝から計算すると、約12時間クライミングをしていたことになる。「第一スラブ」で調子に乗っていた自分が遠い昔の事のようだ。
 下山後のコーラと栗ごはんが最高においしかった。
写真4:のっぺりした岩肌
 10月9日(日)
 
 〈奥の細道〉
 

 このルートも全5ピッチで1ピッチ目(Y)が核心だ。この日は午前中から日差しがきつく、すでに暑い。
 暑さからボーッとしていると、しっかりビレイをやれと叱られる。反省。
 前日の「みつばつつじ」と同じでピンの間隔が広く、なかなか支点が作れないルートだった。
 仕方無いので、ルートを少しはずれ頼りない木に支点を作って登っていく。特に4ピッチ目(V)はひどく、私は木や草を掴みなんとか体を押し上げた。
写真5:奥の細道
 最終5ピッチ目(W)は人工や木を使わず登れたが、もうクタクタ。
 山頂に到着後、帰りの時間があるからこれで終わりと声が掛かる。・・・良かった。
 帰りに日之影温泉に入り、さっぱりして再び元気になり山口へ。
写真6:山頂にて
 
 感 想
 
 今回が本格マルチピッチデビューだったのだが、準備不足で反省することが多かった。(後で知ったのだが)熱があったのに連れて来てくれた鹿野さん、親切にしてくれた今井さん、本当にありがとうございました。お2人のおかげで楽しかったです!!
 
( 文:津田、写真:今井・津田 )
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