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仙丈ケ岳
 日  時  平成23年8月7日(日)
 天 候  曇り時々晴れ後雨
 メンバー  斉藤(宗) 斉藤(滋)
 行  程  長衛荘(4:35)〜五合目(6:10−6:30)〜 小仙丈ケ岳(7:30−7:40)
〜 仙丈ケ岳(8:55−9:30)〜仙丈小屋(9:50)〜 馬の背ヒュッテ
(10:40−10:50)〜 五合目(11:40)〜 北沢峠(13:05−13:50)
〜 戸台仙流荘(14:50)
  仙丈ケ岳に挑戦の朝を迎える。
 昨年、南アルプスを歩いたことがない私のために、甲斐駒ケ岳・仙丈ケ岳・北岳とビッグな山をまとめて登ろうとMが計画してくれた。 http://ubealpine.fc2web.com/22houkoku/46-kai.html
 初日の甲斐駒ケ岳を快調に登り私を叱咤激励したMが、二日目の仙丈ケ岳では信じられない不調に陥り、2合目を過ぎた辺りで登頂を諦め帰宅した。
 あれから1年、今日は自分達にあったペースで登ることにしよう。
仙丈ケ岳
  長衛荘の朝は早い。朝食はお弁当で昨夜の内に渡されている。3時半、ナメコの入った温かい味噌汁も既に準備されている。お椀に軽めに頂き、ヘッドランプの灯りを頼りに出発する。
 小屋の前の尾根に取りつき、しばらくして見覚えのある2合目に到着。思えば昨年のMはこの辺りで既におかしかった。拭いても拭いても流れ落ちている鼻水に、ただならぬ不調を感じて止めて良かった。今その場所にさしかかり、今年は反対にMが私を心配する。白根三山縦走中に左足の踵に特大のマメを作ってしまったのだ。大きめの絆創膏を貼っても効き目のない痛みには参ってしまう。
朝の甲斐駒ケ岳
 5合目の馬ノ背分岐で休んでいると、昨晩長衛荘でお隣だった大阪のご夫婦が登って来られる。昨夜「すみません。二人ともイビキが酷いかもしれません」とことわると
「いやぁ お互い様です」とご主人がニコニコ返事してくださりホッとした。山小屋で知らない人と隣り合わせになっても、こんなご夫婦なら気軽に話せ楽しくもなる。
 小仙丈ケ岳近くまで登ると甲斐駒・鋸・八ヶ岳と素晴らしい展望だ。一方振り向けば、稜線の向うにちょこっとのぞくかっこいい三角形のピーク、何山だろう? なんとなく憶えていた名前を挙げてMに訊いてみる。「あの山アサヨ峰?」「いや 違う」と即返事。ならば何山? 教えてと思ったが続きがないので、そのままに。(有名な山ではないのかな)
右 甲斐駒ケ岳 ・ 左 鋸岳 遠景は八ヶ岳
 小仙丈ケ岳に到着すると、目の前に迫る雄大なカールの仙丈ケ岳。かのご夫婦と交代で写真を撮り合う。さっきから気になっていたあのかっこいいピークも完全に姿をあらわす。「あのピーク、何山かいね?」ともう一度Mに訊く。Mがさてと振り向く内に返って来た明快な答。「あれは北岳ですよ。」とかのご主人。
「えっ! あれ北岳ですか!?」後は絶句。三日前に登ったばかりの北岳だったとは・・・。位置関係とか上の空で、ただただ周りの絶景に見とれていた・・・。「白根三山登って来ました。」なんて言わなければよかった・・・。恥ずかしい。
小仙丈ケ岳からの 北岳・間ノ岳
 今年は元気なM、大阪のご夫婦と先を行く。マメが痛い私は遅れて後を追う。
山頂はもうすぐ
 午前9時前、仙丈ケ岳ピークに立つ! 今日も意地悪くガスが湧いてくる。でも登れて良かった!
紅白の帽子で登頂を祝う
 ゆっくりしたいが、今日は戸台のマイカーまで帰り着く予定、軽く食事を摂り下山にかかる。仙丈小屋で、缶ビール600円の表示をチラッと見たM、さすがにパス。
仙丈小屋を見下ろす
 仙丈小屋下の水場に到着。管から溢れる水はとにかく冷たい。持参した小野茶 ”水出し煎茶”のパックを取り出し、即席で冷たい緑茶をたっぷり作る。ねらい通りの美味しさに満足する。
 馬ノ背ヒュッテから往路の5合目分岐へのトラバース道に入る。痛みを増したマメに耐えながら無言で歩く。お互い抜きつ抜かれつ励まし合って歩いた大阪の御夫婦に先行してもらい見送る。
 2合目あたりから空模様があやしくなるがマメの痛みで急げない。北沢峠のバス停待合テントに駆け込んだ直後、大降りになる。なんとか間に合った!
北沢峠 長衛荘
仙丈ケ岳 トラック図
  臨時便のバスに乗れ、戸台仙流荘に予定より早く帰着する。二人が真っ先に向かったのは勿論仙流荘のお風呂。1週間の汗を流す。

 宿の予約はしていないし雨なので、無料の休憩所(戸台〜北沢峠間バス利用者用)に泊めさせてもらうことにする。
 Mが湯を沸かし、アルファ米の炊きこみご飯とラーメンを作る。(家では、なにもしないが)
 私もサラダを作り、サンマの缶詰を開ける。登頂を祝し缶ビールで乾杯。
 ウトウトしかけた頃携帯が鳴る。三重のI山岳会Tリーダーからだ。「宇部山岳会のホームページ見たよ。活発に活動している会だね」と嬉しいコメントを頂く。
 
  「リベンジできるかな?」と思いながら、あっという間に経った1年。自分達の力にあった無理のない日程で計画し、なんとか歩けてホッとする。
 これからも、細く長く山行が続けられるよう心がけたいと思う。
 南アルプスで出会えた素敵なメンバー またどこかの山で会えるかもしれない。
 
( 文・写真 斉藤(滋)  写真・トラック図 斉藤(宗)
←白根三山(間ノ岳・農鳥岳) 
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