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長野山〜馬糞ヶ岳(新緑を訪ねて)
山行日  平成23年5月7日(土)
メンバー  森本 ・ 斉藤(宗)・ 斉藤(滋) 
行 程  宇部県総合庁舎(7:00)〜 長野山緑地公園(9:05)〜(9:35)五万堂渓谷分岐
(9:45)〜(10:50)馬糞ガ岳(11:05)〜(12:00)P950(12:20)〜
長野山(13:30)
 森の樹々がいっせいに芽吹き、山々が最も美しいこの時期、会の誰もが気軽に参加できる長野山緑地公園周辺散策が今年も計画される。
 道中の田舎道でワラビ採りをしたり、小鳥のさえずりに耳を澄ませたりしながら、思い思いに新緑の山を楽しみ親睦を深めるのが恒例だ。
 今年は、時間内であれば馬糞ヶ岳への往復も良しとのことで、久しぶりにアップ・ダウンのコースに挑戦する。

 予報によれば、天気は晴れではないが、なんとか降らないで持ちそうだ。時間内に帰り着くために身支度を整え直ぐに、長野山を出発する。
 いきなりの階段下降、そして登り、ここは先が長いので焦らずゆっくり目で進む。縦走路はしっかりと整備され、残された落ち葉を踏みしめる音が心地好い。五万堂渓谷分岐でウグイスの鳴き声を耳にしながら小休止する。まずまずのペースでほっとする。
新緑の林を行く
 長野山周辺の散策参加者13名のうち、馬糞ヶ岳への縦走組は3名のみ。
 縦走に名乗りをあげながら仕事が入り参加できなくなった人もいる。加藤会員の話によれば、この縦走路で友人が熊に遭遇したとのことで、少人数は心細い。鈴を鳴らしてしっかりおしゃべり(喧嘩?)しながら行くことにしよう。 
芽吹き間近のブナ
かわいいアセビの花
 小さなアップダウンを繰り返し、芽吹いたばかりの森を行く。
 ブナの巨木が手を拡げるように枝を張り、真っ白なアセビの花がかんざしのように垂れていて「わぁ!素敵!!」と思わず歓声をあげる。
 右も左も優しい若草色の林が続き、空気が美味しい。体に好いことしてるなぁと実感する。目を凝らせば足元には、小さなササユリが懸命に伸びようとしている。 
近づいて来た馬糞ヶ岳
 心配した熊に出会うことなく馬糞ヶ岳に到着。小さく刈り払われた山頂からは、南方方面のみ望む事が出来る。昼食には早すぎるので記念の写真を撮り、山頂を後にする。
 往路のアップダウンは帰路にも待っている。「こんな急坂登ったかいねぇ?」「それっちゃぁ。」登りにかけたと同じ時間(以上?)を下りにかけながら行く。
 年を重ねる毎に登りの息苦しさに加え、下りの膝への負担が気にかかる。

 それにしても森本さんの頑張りには頭が下がる。スックとまっすぐに伸びた姿勢は美しい。ストックを忘れたとのことで、お貸ししようとしたが「大丈夫」と言われ、ストック無しでかなりの急坂を難なく下って行かれる。○○才とはとても思えないしっかりした足取りに敬服。もし自分がその年まで生きていたとしても、果たして森本さんのように元気で山に登れているだろうか・・・?

 途中のピーク(P950)で昼食を摂り、制限時間に余裕を持って長野山に帰り着く。往路も復路も人っ子一人出会っていない。
 その昔源氏に追われた平家が辿りつき、秘かに住みついたという馬糞ヶ岳。そんな言い伝えもすんなり頷ける、新緑とアセビの静かな縦走路だった。
( 文・斉藤(滋)  写真・斉藤(宗) )
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