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高倉山〜黒河内山(山口市)藪こぎ読図山行
日 時 平成22年12月6日(月) 
メンバー 斉藤(宗) 三浦(比) 斉藤(滋) Ks(山歩) Kk・Kn(一般) 計6名
行 程 小郡交通センター前駐車場(9:00)〜 堂紺駐車地(9:20)〜 (9:30)
河内六地蔵駐車地(9:40)〜(10:40)高倉山(10:45)〜P364(11:45)
〜 P353(12:45)〜(13:00)鎧ヶ峠(13:35)〜 黒河内山(14:35)
〜 堂紺駐車地(15:50)
 かなり前からKsさんとKnさんの藪こぎ読図山行(高倉山〜黒河内山)の計画は聞いていた。大海山に出かければ、毎回のごとく鎌でシダを刈っておられるKnさんをお見かけするので、いつかしら言葉を交わすようになっていた。
 山友達のKsさんも、そんなかたちで知り合われたのか、お二人で持ち上がった計画のようだ。
 我が家にも声がかかり、面白そうなのでぜひご一緒したいと思っていたが、「スズメバチ・マムシの恐怖が去ってから行きましょう」と返事していた。
 気がつけばもう師走、年内最後(?)の藪こぎ覚悟の読図山行に出かけた。
高倉山〜黒河内山 トラック図
 メンバーの都合で読図山行としては遅めの時間の出発となる。近場の山だしエスケープのコースは随所にあるので、心配は無い。
 まず下山予定の堂紺の中国道高架下の駐車地に車を置く。
 幅の狭い道をKnさんの案内で、山口JCTの高架を潜りながら登山口となる河内に向かう。
 堤の土手下に六体のお地蔵様がひっそりと並んでいる前に、格好の駐車スペースがある。
 Ksさん、Knさんの二人は、すでに高倉山までは登っておられ、この未知の縦走を楽しみにしておられたようだ。
 六地蔵前の駐車地
 藪こぎに備えスパッツを着用し、まず高倉山に向かう。地道を進み標識に従い左の山道に入るといきなり急坂となる。
 送電線の巡視路らしくしっかりと整備された登山道を汗ばみながら登る。急坂から解放され平坦道を進むと切り開かれた鉄塔下に出る。
整備された高倉山への登山道
 鉄塔からは、シダが覆いかぶさる踏み跡となり、傾斜も厳しい。アキレス筋をいっぱいに伸ばし頑張り高倉山の山頂に立つ。
 北側に広がる光景は、山口大学のグランドが見えるので、平川地区の街並みらしい。目指す黒河内山は、ここからは見えない。さぁここからが、いよいよ読図の始まりだ。ワクワクするが、緊張もする。まずは、鎧ヶ峠までの中間点P364を目指す。    

 地図とコンパスで確認しあい一歩を踏み出す。いきなりの藪こぎを覚悟したが、荒れ気味ではあるが踏み跡が続いているばかりか、赤いテープまで現れる。やはり此処もか・・・。
 同じようなことを思いつき、同じように実行する、見えない藪こぎ仲間の存在。
高倉山山頂
   歩き始めて間もなく赤テープが二方向に分かれる。予測した最初のキーポイント地点だ。此処から主尾根から外れ方向が変わる筈。
 コンパスが示す方向は藪っぽく急下降だが、迷わず突っ込む。下は鞍部の筈だが、やがて先頭のKsさんから「間違い無い。鞍部」と声がかかる。
 地図をながめた時、このコースは尾根伝いで、所々ピークもあるのであまり難しくないかもと思ったものの、この最初のポイントは要注意!と感じていた。やれやれ一安心。

 P364まで順調に進む。尾根伝いのコースは時々藪が現れるが、かって弟見山の読図山行でアセビの枝に苦戦したことを思うと楽勝だ。
 時間は昼に近いがみんな元気なので、まだまだ行けそうだ。小休憩後、昼食タイム地点の鎧ヶ峠に向かう。
 尾根通しに歩き始めて間もなく、コンパスの方向が違い始めたので、先頭に声をかける。少し戻ろうと思っていると、引き返して来たメンバーが目敏く分岐発見。
 分岐と云っても、意識しないと気づかない、いきなりの斜面の急下降だ。もし違っていたら登り返しが大変なので、先頭が下りきって確認してから下り始める。此処でも「大丈夫。尾根が現れた。」とKsさんの声。

 後は小Pをいくつか越えてP353まで行けば鎧ヶ峠は近い。
 昼食前で小Pと云えども登りはきつい。今度こそ、今度こそとPに上がるたびに思うのだが、またも「353はまだよ。」とMの声。P353のなんと遠いことか・・・。もう向こうには目の前のP一つしか無い!あれが353だ!後もう一頑張りなんだと喜んだのもつかの間、行く手の主尾根は大藪となる。
 先頭に立ったもののシダに阻まれ足が上がらない。おかしいなぁ。P353は目の前に見えているのに・・・。藪を掻き分け尾根の側端に出て見る。
 左側にゆるやかなあまり高度差の無い尾根がP353に続いているのを発見。「少し戻って左!左!」と声をかける。
 Mはそのままトラバース。10m位戻ってよく見ると微かな踏み後の下り口に黒っぽく変色した赤テープがある。

 地図をこまめに見れば分かることなのに、目の前に目的地が見えていることと、早く早くと云う焦りから招いたことと帰宅後反省する。
 正真正銘のP353には立派な三角点が在り、全員ホッとした様子で笑みもこぼれる。
 鎧ヶ峠までは数100mの筈だが、水分補給等して藪こぎで喉に入ったホコリを抑える。
 当面の目的地鎧ヶ峠に下り立ったのは13時。残り数100mと云えども、決して簡単ではない。事前に予測されるコースと現状(歩きやすい踏跡)が微妙に違っていて、緊張の連続である。
 鎧ヶ峠からは、Knさん達が常々整備してくださっているので、事実上の読図山行は此処まで。みんな緊張も解け、遅い昼食をゆっくりとした気分で摂る。
ひっそりとした鎧ケ峠
 心配した天気も降りそうもなく、整備された縦走路を快適に進み1時間で黒河内山に到着。
縦走路から大海山・陶ケ岳方面を望む
  当初余裕があれば天狗岩まで進み、北に向かう尾根伝いにP201に下るつもりだったが、時間的に無理はしたくないので、今日はこのまま登山道を下ることにする。
 一般登山道と云えどもゴロゴロ石が多く、快適ではない。でも好いことがあった! 枯れかけた立ち木にびっしり生えたキノコ(ウスヒラタケ?)発見。さすが我らのキノコ博士Ksさん、見逃さなかった。
嬉しいお土産
 目的とした読図山行も無事終わり、手にはキノコのお土産。(参加者全員いろいろな料理にしたが、いずれも美味しく食べたとのこと)
 この山行を計画してくださったお二人に感謝! 近場の山で十分楽しんだ一日だった。
( 文・写真  斉藤(滋)    トラック図  斉藤(宗) )
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