へのリンク
紅葉の九重を訪ねて(初めての大船山・東尾根コース)
 日 時   平成22年10月15日(金)〜 17日(日)
 メンバー  斉藤(宗)  加藤  斉藤(滋)
 山口県山岳連盟創立60周年の記念山行に参加希望する。
 16日午後4時までに九重山の法華院温泉に集合ということで、参加者は自由にコースを選ぶことが出来る。
 初日はかねてより関心のあった東尾根経由で大船山に登りたい。
 会のベテラン・若者グループも、男池から入山をして東尾根を目指すようだが、相棒のMが久しぶりに南のガラン台から歩いてみたいとのことで別行動とする。前期高齢者ともなると若者グループのように、夜中に起きて早朝車を走らせ、そのまま休まず登山開始なんてとても出来ない。
 幸いにも時間だけはたっぷりあるのでMと2人で、前日の昼頃に出発のつもりであったが、Khさんが同行して下さることになり夕方出発とする。すでに東尾根を歩いておられるKhさんの同行は心強い。
 行 程

 10月15日(金)
 宇部IC(18:30)〜 山陽道 〜 北九州空港IC 〜 R10 〜  宇佐IC 〜 大分道 〜
  湯布院IC 〜 やまなみHW 〜 長者ヶ原(21:50)
10月16日(土)
 長者ヶ原(6:00)〜 (7:30)今水(7:45)〜(8:40)前セリ(8:55)〜(10:45)
御池(11:40)〜(11:50)大船山(12:30)〜 法華院温泉(14:30)
 
 短時間ながらグッスリ眠ることが出来、気持ち良く目覚める。
 パン・スープ・果物の簡単な朝食を摂り、瀬の本経由で久住高原側の登山口に向かう。
 幹線道路から沢水への道に入り、さらに幅の狭い急坂の道を辿りながらガラン台を目指す。朝が早いからか幸いにも対向車は来ない。・・・が暫くしてその訳が分かる。行く手を阻む鉄格子が突然現れ頑丈な鍵が・・・。
 口蹄疫病の予防のため、車も人も立ち入り禁止!やれやれ思わぬ誤算だが仕方がないのでUターンして、今水登山口へ回ることにする。
 登山口駐車場には10台以上の車が停まっていて、人気のコースのようだ。今水からのコースは3人とも初めてなので、ワクワク気分で出発する。
 上峠へと向かう林道から山道に入ると、穏やかな自然林を行くようになり、気分も上々でゆっくりペースながら快調に進む。
 
キノコ発見! 食べられる?
 途中ガラン台からのコースと合流する。これから先は過去歩いている筈だ。
 さらに進み植林帯を抜け尾根に上がると東尾根の取り付き(前セリ)である。予想より早く着くことが出来、ゆっくりと休憩を取る。
 さすがに元気な我会の精鋭部隊も、男池からは距離が長いのでまだ着いていないようだ。
 Khさんは今年3月にこの東尾根を登っておられるが、私は初めてなので楽しみにしながらも ”頑張るぞ!”と気合を入れる。先頭を行くMが時々見えなくなるが、先は長いと焦らず自分のペースで黙々と登る。
 「休もう」とKhさんから声がかかったのでMに伝えると、「後30m頑張って。」の返事。なるほど痩せ尾根の登山道をよけて、どうにか休めるスペースがある。足元はスパッと切れ落ちて少し緊張するが、その分明るく開けた彼方に、祖母山がくっきりと見える。
 
祖母山方面を望む
 
 時間的に東尾根の半分地点辺りと思うが、Mによれば3分の2辺りまで登っている筈との事。その言葉に勇気づけられ、おやつの外郎でカロリー補給も出来いざ出発。
 まもなく樹林帯を抜け、山頂の火口壁(?)が望める場所に出る。
 
東尾根の紅葉
 10m先を行くMを追うように登っていると急に姿を見失う。いつの間にか傾斜が緩くなり薄暗い木立ちを抜けるとMがカメラを構えている。
 目の前にドーンと聳える岩峰は、いつも大船山の山頂から御池を挟んで眺めていたあの岩だ。小さな御池に阻まれて、一度も踏み込んだ事の無かった対岸の未知の領域。
 春・夏・秋・冬と今まで何度も眺めたあの光景の中に今まさにいるのだ・・・。東尾根を登った喜びがヒシヒシと湧いてくる。
 
山上部の岩峰を裏から見る
 左に岩峰を見ながらひと登りすると、色鮮やかな紅葉に囲まれた御池が迎えてくれる。紅葉には早いようだと感じていたが、ここ御池の周りだけは真っ盛りだ!
 池の畔に下り立つと立派なカメラが並び、デジカメ組は遠慮がちに手早く撮影。
 少し早いが此処で昼食タイムとする。昨夕出発前に作ったおムスビは低気温のせいか硬い。MもKhさんも黙って文句なく食べている。これからの季節おムスビは考えものだ。(反省)
紅葉の御池
 ゆっくり1時間休んだので頂上に移動していると、早い!男池からの精鋭部隊(Em・Tm・Shさん)が到着!
 残りのメンバーは風穴〜段原経由で登って来るとのこと。山頂で待つことにしょう。
 間もなくOkリーダーを先頭に元気な若手新人グループが到着。Khさん特製のコーヒーで寛ぐ。
 後は法華院まで下るだけだ。早くお風呂に入って休もう。生ビールも待っている。それぞれの思いを胸にさぁ下山。
 速い!速い!Emリーダーが飛び切り速いのは分かっているが、それに続く若手新人も速い速い。
 下りに弱い足を庇いつつ必死の思いで続くが 時々出会う知人と一言二言言葉を交わすうちにドンドンおいて行かれる。「なんで あんなに急ぐんかね?」とMに訊くと「彼らにとってあれが普通」そうか我々が遅いのか・・・。
 石がゴロゴロころがる悪路でこけて骨折でもしたら・・・なんて恐る恐る下るようじゃ付いては行けない。
 自分の年をしみじみ感じながらマイペースで坊ガツルに到着する・・・と避難小屋の前でみんなが待っている。「お待たせ!」みんなで揃って法華院温泉に向かう。いいなぁ〜この雰囲気。山仲間の優しさを感じる。
 
  10月17日(日)
 法華院温泉(7:20 )〜大戸越(8:20)〜 奥セリ(9:25)〜(9:50)風穴(10:15)〜(11:40)
天狗(12:05)〜 風穴(13:10)〜(13:35)前セリ(13:40 )〜 今水(14:25)
 
 三俣山に登る主力部隊と別れ、今日も3人で出発だ。
 ほんの1週間前に黒岳に登っておられるKhさんのリクエストで 今日は黒岳(天狗峰)に登ることに。私もMも黒岳は久しぶりなので即OKだが、Khさん2週続きで飽きないのかな?
 今日は悪路の段原越えを避け、大戸越経由で風穴に向かう。
 
寒い朝 坊ガツルにて
 
 大戸越からソババッケを経由するコースは、過去何度か歩いているが、大戸越から直接奥セリに出るコースは、まだ歩いていない。
 三角形の一辺を歩くことになり、時間短縮出来る筈だ。
 一度歩いて見たいと思っていたがチャンス到来、楽しみだ。コンター沿いに続く踏跡は、予測した通り荒れ気味で倒木が幾度となく行く手を阻む。上へ下へと巻き道で通過する。
 踏跡は時々消えてしまうが、念のためコンパスをセットしているので不安は無い。しかし悪天の時には、このコースには入らない方がいいと思う。悪路のせいか意外と時間がかかり、奥セリでようやく男池からのコースに合流する。
 風穴で大休憩を取っていると、思いがけずEmさん、Shさんとバッタリ。
 三俣山部隊が長者ヶ原方面に下山なので、男池に駐車の車を回すために、わざわざ今日も大船山に登って下りて来たとの事。(会のCLのEmさんはいつも裏方で頑張っておられる。新人のShさんもご苦労さま)
 元気な2人と別れ天狗を目指す。
黒岳の紅葉
 急坂は覚悟の上だが、それにしてもKhさん、この急坂を2週続けて登られるとはお元気ですね。壊れかけた膝を騙しだましで登っている我が身を思うと、○才の年の差の大きいこと。それでもどうにか辿り着いた天狗峰だが、岩場の登りに苦戦する。
 経験を重ねる度に上手くなる筈が、来る度にモタモタするのは、やはり年の所為・・・?
 山頂の岩の上に堂々と立っているKhさんやMを見るだけで、こっちの足がすくんでしまい 素晴らしい景色を目にしながらカメラを手にする事が出来ない。
 不安定な岩の山頂で(私にとって)落ち着かない昼食を摂り下山開始。
 なんとか岩場を通過し、その後は膝をだましつつ快調に下り、駐車地の今水に帰り着く。
 七里田温泉で汗を流し、九重ICから宇佐経由(ほぼ往路と同じ)で帰途につく。
 
大船山・黒岳のトラック図
 
大船山・高低図
 若い頃から何度となく訪れた九重だが、一部新しいコースを歩くことができ、法華院温泉では県山岳連盟の他の山岳会の方々と、親しくお話をするチャンスにも恵まれ大変有意義な二日間となった。
 お世話くださった皆様有難うございました。また宇部山岳会の仲間たちにも感謝!感謝!
 
( 文・写真 斉藤(滋)    トラック図 斉藤(宗) )
Copyright(C) 2004 Ube Alpine Club All rights reserved.
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送