へのリンク
アケボノツツジを求めて(四国の山旅)その2
日 時   平成22年5月11日(火)〜 15日(土)
メンバー   斉藤(宗)  三浦(比)  斉藤(滋)  Ks(一般)
アケボノツツジの稜線
ちち山・笹ヶ峰
  5月13日(木) 銅山峰ヒュッテ(6:30)〜 銅山越(7:05)〜 西山(7:30)〜 綱繰山(8:15)
〜(9:50)土山越(10:00) (10:55)P1470(11:00)〜(13:00)ちち山(13:45)〜笹ヶ峰
(14:25)〜丸山荘(15:10)
 明け方4時過ぎから物音を立てていた団体さんが6時頃出発し残った昨日のメンバー5人が朝食を摂る。味噌汁とメザシ・漬物の質素な献立だが不自由な山の中なので贅沢は言えない。自分で作らなくても温かいご飯が食べられて幸せだ。
 埼玉からの単独行の男性も今夜は私達と同じく丸山荘泊まりとのこと。一足先に出発する。
 ヒュッテの裏山はヒカゲツツジの群落だが一昨日の風雨で花びらが傷んでしまっているのが残念だ。
ヒカゲツツジ咲く 銅山越への登り
 今日こそは予報通りの快晴を期待したが相変わらず霞がかっている。
 一登りで到着した銅山越は今日も人影は無く殉難者の供養のため祀られたというお地蔵さんだけが私達を迎えてくれる。
 西山にと向かう稜線は銅っぽい荒地だが植生は徐々に回復して来ているようだ。人影の無い霧の尾根はひっそりとして独特の雰囲気を感じる。
 そんな中開花ま近いツガザクラやコメツツジの株を見つけホッとする。
 西山を過ぎるとチラホラとアケボノツツジも現れる。進むにつれ右に左にと立派に開花したアケボノツツジが次から次にと現れる。
 綱繰山の標識から先は急坂で下る。アケボノツツジに見とれていると踏み外しそうな道である。 四国の山に詳しい会員のIcさんが「西山辺りにアケボノツツジのトンネルがある」とMに話されたらしいがこの辺りのことかなと思う。しかし残念青空がバックならもっともっと綺麗だろうが霧の中では写真に撮っても目立たないだろう。
霧の中のアケボノツツジ
 土山越に向かっていると大永山トンネル登山口からの登山者とすれ違うようになる。「咲いてましたか?ゴールデンウィークに来た時咲いてなかったから今日は見頃と思って来たんですが」と声がかかる。
 「咲いてますよ。いいですねぇ〜 。いつでも来られる地元の方は」とM。私達のコースを訊かれ予定を話すと「すごい!」と驚いておられる。何度も来られないので一日だけではもったいなくつい纏めて歩きたくなる。  
土山越 〜 ちち山 〜 笹ヶ峰 〜 丸山荘
 土山越発10時。お弁当は何処で食べるのだろうか?出来ればちち山で・・・と思うが間もなく急登が始まる。そろそろ二日目の疲れが出て来たようで重たい足が気持ちに付いて来てくれない。
 P1470mで一息入れる頃ようやく青空が覗き始めたので早速カメラを手にする。
 「キャアー!ワー!」再び登りだして間もなく前を行くMhさんの突然の悲鳴!? 「どうした!?」蛇でも出たのかと思ったら目の前の光景につい叫んでしまったとのこと。岩・雪・沢と登山経験豊富なMhさんだがアケボノツツジを見るのは今回が初めてとのことであまりの美しさに大興奮の様子だ。
 ここのアケボノツツジは登山道のすぐ側にもあり(前方に他の木立が邪魔せず)写真にとりやすい。
P1470を振り返る
 確かに今まで大崩山や祖母山で身近に見たことはあるがこんな開けた絶景は私も初めてだ。時間が経つのも忘れて見惚れる。 写真撮影に疲れも加わり(疲れたのは私だけ)13時ようやくちち山着。
ちち山の別れへの登り
ちち山への登り 背景は法皇山脈
 早速取り出した銅山峰ヒュッテのお弁当(500円)は梅干入りのお結び2個のみで予想したより質素でこれでは食欲が湧かない。しかしここは経験豊富なMhさんの出番湯を沸かし持参の鯛煎餅とおむすびを入れ瞬く間に雑炊の出来上がり我が家の佃煮と合わせて食べると、とても美味しい。
 さらに打ち合わせをまったくしていないにも拘らず彼女持参の乾燥海草・きゅうりと我が家持参のハム・トマトでサラダも完成。みんな完食して元気を取り戻す。
 それにしても標高1855mの山頂から見渡しても登山者が見当たらない。途中から先行の埼玉の単独行の男性がちち山をパスしてトラバース道経由で笹ヶ峰に向かっているのが見えるだけだ。笹が密生する尾根コースを辿り 笹ヶ峰に向かう。
 土山越で出会った地元の方によれば土山越〜ちち山〜笹ヶ峰はこの辺りで最もきついコースとのことだがちち山のピークを踏む登山者は少ないのだろう。縦走路はかなり荒れている。しかし右にしまなみ海道を左に延々と続く四国の山なみ(剣・三嶺など)を眺められる素晴らしいコースだ。
 鞍部まで下り笹ヶ峰の登りが始まる紅葉谷分岐を右に取れば今夜の宿丸山荘への近道となる。しかし時間に余裕があり明日の朝も今朝のように霧かもしれないので取りあえず笹ヶ峰のピークを踏んでおくことにする。
 一年ぶりの笹ヶ峰去年歩いた寒風山からのコースが懐かしい。
 一方いつか歩いてみたいと思っていた冠山・平家平への気持ちの良さそうなゆったりとした尾根。明日あそこを歩くのだと思うとワクワクする。まさかこんなに早く願いが叶うとは思っていなかった。
 いつまでも眺めていたいが到着予定時刻より遅れると宿が心配されるかもしれないので山頂を後にする。
 下山は急な笹原だが ジグザグに道が整備されている。
丸山荘目指して下る
 赤い屋根の丸山荘に着くとご主人が迎えてくださる。今夜の客は昨日と同じメンバー5人で同じパーティーの感じになる。
 早速庭に出てAsahiスーパードライ(450円)で乾杯(埼玉の男性は朝日ビールを定年退職と知る)
丸山荘前でおしゃべりタイム
 夕食前にお風呂に入り(山小屋で入れるとは思ってもいなかったが)二日間の汗を流せてサッパリする。(後で分かったことだが山中で風呂に入れると思っていなかったMはタオルが無く代わりにタオル地の小さなハンカチで体を拭いたようだ。云えば貸したのに。)
 その後薦められて夕日を見に行く。一旦雲に沈んだ夕日が再びその雲の下に現れさらに沈む光景は珍しいことでもないような気がするが夕日の色が今まで見たことがないピンクがかった不思議な色だ。
 「いつも料理を作る小屋のおばちゃんが今日は不在ですみません」とご主人が言われるが大きめのお皿にはいろいろなおかずが載っている。野菜たっぷりの具沢山のお汁だけでも大ご馳走だ。またまたスーパードライで乾杯! ご主人も交えて薪ストーブで暖まりながらしっかり食べてしっかり語って・・・。幸せな時を過ごす。
 今日も充実の一日だった。
( 文・写真 斉藤(滋)    写真・トラック図  斉藤(宗)  )
←アケボノツツジを求めてその1へ戻る アケボノツツジを求めてその3へ進む→
Copyright(C) 2004 Ube Alpine Club All rights reserved.
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送