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紅葉と温泉を訪ねて 東北のんびり山旅(後 2)
日 時 平成21年10月2日〜10月17日 
メンバー 斉藤宗 斉藤滋 娘N(9日に合流) 
 10月13日(火)

  須川高原温泉H(6:15)〜R398 〜R310 〜 R108 〜R47 〜 古川IC 〜 東北道 〜 宇都宮JCT 〜 清滝IC 〜片品村の宿 畔瀬(15:30)

 
 今日は尾瀬の群馬県側入山口の片品村まで行きたい。走行距離は長いし栗駒から東北道へは(昨年から) 宮城県側に不通箇所が多いので  Gが慎重にルートを探し 小安峡から秋田県道310号を通り秋の宮温泉郷〜東北道古川ICへの道を提案。宿のフロントに通行可能か確認している。
 道路地図では 難所の連続が予想されるが「舗装されていて離合も出来ます」との返事で このルートで行くことにする。
 R398と別れて泥湯温泉までは難なく進む。ここからヘアピンと急坂の連続となる。 標高が上がると共にまわりの自然林の紅葉がすばらしい。そんな景色の中、不気味な無植物の場所が現れる。「川原毛地獄」と標識がある。 硫黄を含んだような白っぽい土が無表情に堆積している。いつか週刊誌のグラビアに モデル嬢の滝での入浴シーンがでていた秘湯 「川原毛大湯滝」はどうやら この下流と思われる。
川原毛地獄
 すぐに又 素晴らしい紅葉の道になる。八甲田、奥入瀬、八幡平と紅葉の名所を走り抜けてきたが ここが最高と思う。 ブナの紅葉のきれいなのは3日間ぐらいと思っているので、運が良い。余りの美しさに車を止めて写真を撮るが、東北の紅葉は全体が同じような 色なのでバカチョン的デジカメでは平滑な写真になる。分かっているが撮らずにはおれない。
R310の紅葉
 秋の宮温泉郷からR108を使い鳴子温泉(ここはこけし人形の産地)さらにR47で古川IC・東北道に乗る。
 ここから宮城〜福島〜郡山と日本百名山の山々を見ながらひたすら南下する。どの山々もでかいし 紅葉も進んでいる。
 宇都宮ICから日光に向かう。Nに いろは坂の紅葉を見せようとこのルートを選んだが、紅葉はまだまだ。 その上戦場ケ原(カラマツの黄葉が見事)では 観光バス他の渋滞に巻き込まれ、時間のロスが多く 選択失敗。
 Gは道中またまた 今夜の宿探し。結局どうにか探した宿は 3年前に尾瀬を訪れた時利用した 温泉付き民宿風宿 畔瀬(はんぜ)。 前回 料理が多く食べきれなかったので 今回は少なめに普通食でお願いしGは宿泊料金の交渉をしている。
 それでも女将さんは 板前の息子さんを呼んだようで、食卓には心のこもった料理がならんでいる。
 突然舞い込んだ我々1組の宿泊客のために 一晩中かけ流し湯の温泉を開放してもらいGもNも2回入ったようだ。おまけに料金も格安にしてもらい本当に有りがたい。 (Gが3年前に泊まった時の話をすると 女将さんは我々を思い出したようだ。)
 尾瀬

 10月14日(水)

   畔瀬(6:10)〜(6:40)鳩待峠(7:30)〜横田代(8:35)〜(9:25)アヤメ平(9:40)〜(12:10)竜宮の十字路(13:05) 〜尾瀬橋(14:15)〜 原の小屋(14:45)
 
 早朝にオムスビ弁当を受け取り女将さんと飼い猫に見送られ一路鳩待峠へ向かう(マイカー規制は三連休で終わっている)道中 紅葉がきれいで先を急ぐのが勿体ない。
 鳩待峠の駐車料金は1日2500円で高い。しかし2日分で3500円 少しだけほっとする。 ここから東に尾根を伝い 富士見峠に向かう。鳩待ち通りと言うらしい。
 針葉樹の緑が主体の平凡な尾根道で笹に視界を遮られて退屈である。
 1時間くらい歩くと一気に展望が開け 横田代に到着。ガイドブック通りの大湿原が迎えてくれる。見渡しても3人以外誰もいない。 明日登る予定の至仏山が西に大きく見える。
明日登る至仏山
 ここからアヤメ平までがこのコースの良いところで のんびり稜線漫歩が楽しめる。
 アヤメ平では小休憩をとる。絶景ポイントアヤメ平も3人の一人占め?である。目の前には 大きく立派な燧ケ岳が近い。 富士見田代では池塘を前景に燧ケ岳の写真を撮る。
燧ケ岳をバックに
 ここから長沢新道で尾瀬ヶ原の竜宮へ向かい木道を下る。最初は緩やかで歩き易い。しかし2Kmくらい進むと 急坂となる。
急坂の下りとなる
 木道も板の階段となり段差が大きく濡れて滑り易い箇所もあり慎重に下る。回りは 紅葉した木々が多くなり そちらにも目を向ける。
 後方から熊よけの鈴が近ずいてくる。いずれ追い越されるだろうと道をあけて待っていると 先に降りてきた男性が滑って尻もち  後ろの女性も同じところでドスン。40代前半くらいの御夫婦らしい。追い越しながら「滑べちゃいました」奥さんも「しかも同じ所で!」と 照れくさそう。「我々もおっかないです」と返す。
 彼らが遠ざかった所で Gに「あんなことも”夫唱婦随”と言うのかな」と返事を期待したら「アハハ・・・」でおわり。 「・・・・・」の部分は(私は私の道を行きますよ)だろうか。
 急坂が終わり 道が緩やかになるとブナの紅葉の真っただ中。
  ブナの黄葉
道はおだやかになる
 この時期このコースを選んで良かったと話す。
紅葉真っ盛り
 傾斜が無くなり再び木道が現れ 尾瀬ヶ原に飛び出す。「すごいねぇ〜!」 いつもひょうひょうとしているNもさすが驚いたようだ。 懐かしい竜宮の十字路に到着し 湿原を見渡す休憩場所でどっかり腰をおろし食事。(食後Nは気持ち良さそうに昼寝・・やはり丑年だ)
竜宮の小屋前
 時間も早いので尾瀬ケ原を横断し、ヨッピ吊り橋〜東電小屋〜尾瀬橋と遠回りし 見晴しの宿に向かうことにする。 尾瀬ケ原の草紅葉は後半で すでに枯葉色になっている。進行方向正面に見える景鶴山が立派でどんどん近ずく。
尾瀬ヶ原横断
 ヨッピ吊り橋で写真を撮っていると、甲高い笛の音が数回聞こえる。何だろうと思ったが この先”熊よけに鳴りものを使いなさい。 ここは熊の通り道です”とある。登山者が少ない今 用心に越したことはない。備え付けの鐘を鳴らして通過する。
熊注意場所
 東電小屋で小休止させてもらいしばらく下ると尾瀬橋を渡る。只見川の上流になるが尾瀬の水を集めて 水量が多い。 明治時代(自然保護という言葉は無かった?)東電が尾瀬ケ原をダムにして水力発電所を作ろうとしたのは尾瀬全体の地図を見、 地形を考えると うなずける。
 正面に燧ケ岳が大きく見えて来る。3年前の あのぬかるみドロンコ登山道を思い出すと また登ろうとは思わない。 湿原の縁で三叉路になり右へ折れる。樹林の傍の道になり 熊が出てきそうだ。
 Gが遅れ気味なのは 写真を撮っているからと思っていたが 治まっていた足がまた痛み出したらしい。
 夕方早く今夜の宿 原の小屋に到着。
原の小屋到着、部屋は2F手前角
 若奥さんが赤ちゃんをおんぶしてお出迎え。Nは「かわいいー」を連発している。
 部屋に案内される時「もう数日で小屋閉めです。いつもと様子が違いますのですみません」と言われる。なるほどここは標高1400m。 冬は もうすぐなんだと改めて思う。 (G記 今度尾瀬を訪れることがあったら ぜひ原の小屋に泊まりたいと思っていた。3年前 別の小屋に宿泊したが 留守番のNに電話したくても  電話が無く 原の小屋の衛星電話をお借りした。その時泊まり客でもないのに とても親切に対応していただけた。)
 一番風呂に入り GとNはストーブのある談話室に読書に行く。のんびり夕食を待つ間 筆者は窓から紅葉を眺めながらの焼酎タイム。 近くの山小屋も窓に戸板を打ち付け冬仕度をしている。
 「夕食の準備ができました」の声で食堂に行く。
原の小屋での夕食
 ストーブが焚かれて暖かい。それ以上に夕食の内容が温かい。今日 桧枝岐からヘリで来たという おばあちゃん手作りの野菜料理だそうだ。 決して贅沢な食材でないが、ひとつひとつに深い味わいがあり とてもおいしい。
 日頃肉類を好むNも「みんな 美味しい」と感心しながら食べている。黒米ご飯のお櫃が空になり Gはもう一膳追加している。(足は痛くても  胃は痛くない?)
原の小屋の夕食メニュー
 明日は歩きも車運転も長いので、なるべく早く出発したいので 朝食は弁当でお願いする。
( 後半文・斉藤宗 )
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