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傾山ムコウカマド谷遡行
メンバー 石田(アルピナ)、鹿野(慶)、鹿野(陽) 
日 程 8月15〜16日
15日  白谷8:50 → 前カマド谷出合い11:00 → アオスズ谷出合14:15 → 40m大滝16:30 → 1150m付近ビバーク17:00 → 就寝20:00
16日  ビバーク地6:50 → 隣のピーク8:15 → 山頂8:45 → 林道11:15 → 白谷12:18
 内 容 
 メンバーを聞いた時、「たぶんハードな山行になるだろうなぁ」と予感していた。悪い予感というものはだいたいにおいていい予感よりも当たる。今回もなかなかハードな山行であった。
北九州山岳同好会「嵐」さんホームページより
 ここ最近、梅雨らしい雨が続いていたが、当日の大分県南部の天候は回復に向かっていた。気温の低さと寝不足で気分は優れないが、堂ノ瀬橋200m上の大堰堤上部から入渓した。
 飽きることなく滝が連続するが、水量が多いため直登することができない。雨の中、釜まで泳ぐ気にもなれないので高巻いていく。
 結局、ザイルを使用したのは高巻き後沢に戻る時に1度使用したのみであった。滝登りが出来ないのは残念だったが、水の流れはとても綺麗で、辺りに全く人の気配を感じない空間を味わうことができた。(石田さんによれば今回は雨の影響で濁っており、本来はもっと綺麗とのこと。)
運動靴で登る鹿野(慶)
 最後の40m滝を手前右手の尾根から大きく高巻くと谷は平凡なゴーロが続いた。
 なかなか平地が見つけられなかったが、何とか右岸にたき火跡を見つけたので、そのあたりを整地してテントを設営した。
登れる滝はわずか
 泊まりの沢の楽しみは何といっても夜の焚火と宴会である。
 長い山行で確実に身体が暖かい食事と熱を欲していた。高ぶる気持ちを抑えて食事の準備をしていたところ、石田さんがガスヘッドを忘れていることが判明した。「山の神様」と個人的に崇めている石田さんのミスは驚きもしたが、その後の行動はとても勉強になった。
 ランタン用ろうそくで湯を沸かし、アルファ米と豚汁で何とか空腹を満たすことができた。アルファ米を水で戻して食べる経験はなかなか出来ない(やらない)と思う。さすが「山の神様」である。
 ワインとウイスキーで静かな星空を楽しんだ。
 翌日、朝食は取らずに沢を登る。水が涸れたところで靴に履き替え、右の尾根を登ると北側の展望ピークのそばにでた。天候が悪いため山頂までのルートが分かり難かった。  山頂は気持ちよく晴れていた。鹿野(慶)が栗饅頭で故人の冥福を祈った。
傾山頂
 下山路はうんざりするほど長い。道も悪いし、暑い。昨日の沢が懐かしい。
 近道をパスして、最後まで林道を下った。
 涼しかった沢の名残りと山ビルに吸われた傷跡を抱えて、山口の帰路へと向かった。
(記:鹿野(陽))
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