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滑松尾根を下った飯ガ岳
山行日  2008年11月13日 
メンバー 佐々木. 神田. 山田. 斉藤宗. 斉藤滋. 以上5名 
 「どこか 紅葉の山に行こう」とSさんから電話があった。体調を崩され山から遠ざかっておられたので 嬉しいお誘いだ。行き先を任されたMが選んだ山は飯ガ岳。あまり遠くでなく 紅葉が期待でき  しかも 無理なく歩けそうな山と考えたようだ。
青空をバックにウリハダカエデ
 8時15分 宇部インターに集合。
 久し振りの顔に 懐かしさで声も弾む。
 大原湖を過ぎ 滑渓谷沿いに進むと イチョウ・楓と次々に色づいた樹々が現れ 素晴らしい青空のもと いや応なしに 胸が膨らむ。
 10時駐車場発。「重いから食べて行こう」と差し出された大きな餡入りの御餅を頬張りながら あぁ今日もまた 運動以上のおやつを口に・・・と甘い誘惑に勝てない自分が情けない。でも 美味しい。
 橋を渡り 急坂になるが 先頭のSさんは快調。
 立派な滑松が数本立ち並ぶ あたりを通過。すでにこの辺りから 色づいたもみじが目につき始める。
 急坂の途中 左に新に刈り払われたような踏跡があり 入ってみる。 斜面一帯の下草が刈られ 公園のような雰囲気になっている。何の目的か・・・?
 やがて いつも楽しみな展望地に出る。
 ここからは隣の滑松尾根が望まれ 見事な松の枝ぶりに感心する。 ひときわ立派な松を指差すと 盆栽も趣味のSさんが「盆栽で言えば文人作りかなぁ」と教えてくださる。
展望地から滑松尾根を望む
 沢コースと尾根コースの分岐に立つと滑松コース側に トラバースぎみの新な切り開きがあるのに気づく。
 ひょっとして 滑松コースへのトラバース道かもと入って見たいが ここは我慢をして沢コースに進む。
 だんだんと沢が近づいて来る辺りから ブナ・ミズナラ・ウリハダカエデなどの鮮やかな黄紅葉が拡がり始める。
   沢も紅葉
   黄葉真っ盛りのブナ
 「感激じゃのう」Sさんの呟きに 「好かったのう」とKさんがあいづち。
 沢筋も上がった尾根も 狙い通り いやそれ以上の見事な黄紅葉。
 様々な樹々がそれぞれの個性を生かした装いで まるで 病気を克服したSさんを祝福しているかの様。
 今年は台風の到来が無く 潮風に傷められなかったせいか どこの紅葉も素晴らしかったが 真っ青な空をバックに ここ飯ガ岳の 黄紅葉は一段と鮮やか!! 
ただただ うっとり・・・
 以前 乗越すのに四苦八苦した登山道に横たわる大きな倒木。
 いつの間にか消え肩すかし。どなたが除いて下さったのか有りがたい。
 山頂真近で合流の河内峠からのコースは 笹を被ってかなり荒れている様子。
 正午を告げるサイレンを耳にしながら着いた山頂は360度の展望。「有難う」まずSさんは一人一人と握手。
 お元気になられて本当によかったですね。
 目の前の先日登ったあざみガ岳から弟見山へ続く斜面も色づいているのが分かる。
 十種ケ峰や瀬戸内側の大平山・右田ガ岳なども見える。
間近にあざみガ岳
 さて お弁当をと思ったら「その前にお茶をどうぞ」とYさん。やっぱり期待通り。
 お茶をしておられる Yさんだからと大いに期待しておりました。
 和菓子も私の大好きな○○堂の氷壷が用意されている。
 出発時から今日も甘い誘惑に負けることにした私はまず氷壷を口に。
 続いてYさんが点ててくださったお抹茶を頂く。美味しい! 本当に贅沢なことしてるなぁ〜。
Yさんのおもてなし
 13時。ポカポカと小春日和の陽だまりの中。いつまでも居座っていたいがそうもいかず腰を上げる。 下山は尾根コース。頂上直下の急坂を転ばぬように下りながらも こちらも見事な紅葉についつい目線が・・・。
耀く紅葉
黄葉の並木
 少し登り返した場所で 先行のKさんとMがどうするという顔で待っている。
 一般コースはここから左に。
 一方やや右よりに笹が刈られた形跡が続いているが こちらは行く手を阻むように枯れ木が数本横たえて置いてある。 どうやら滑松コースとの分岐らしい。
 「地図とコンパスは持ってるよ」と声をかけると二人とも迷わず右へ。
 速い速い。刈られた笹の根っこ部分が残った急坂を 先行の二人はどんどん下る。 下り始めてすぐに 四方に枝をしっかりと張った 見事なブナの大木があるのに気づいた。
 「すごいねぇ」とYさんと見上げながら とにかく後を追う。転べば 残された笹の根っこで怪我をしそうなので 慎重に下る。
 「あったぞ〜」とKさんの声。「舞茸〜?」と返事する。そうだ 今日の目的の一つは舞茸探しだったと思い出す。
 急いで行ってみると まだまだ下へと続いているこの悪路から 解放してくれる真新しいトラバース道のことだ。 正直ほっとする。
 滑松尾根と従来の尾根コースを結ぶトラバース道は 出来たてのほやほやの感じ。
 この道にあるもみじは一段と素晴らしい。 悪路を下ったご褒美かな。
最高のお出迎え
 やがて予想通り沢コースと尾根コースとの分岐に出る。
 朝登る時に気づいた 入って見たかったトラバースぎみの切り開きを歩いたことになる。
 ここからは 往路と同じ道となるが 光の加減か朝とはまた違う美しさの発見に しばし足が止まる。
午後の陽を受けて
 14時20分下山完了。
 駐車場でまたまたYさん手作りのケーキを頂く。
 最後の最後まであまい誘惑に勝てない自分に「今日はめでたいSさんのカムバックの日よ」と勝手な言い訳をした私でした。
本日のトラック図
( 文・写真 斉藤滋   写真・トラック図 斉藤宗 )
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