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氷ノ山
 
 
 
日 時  2022年1月9日~10日
天 候  晴れ
メンバー  高田・林・大石・佐々木・(江本(直))
行程  1日目(1月9日):わかさ氷ノ山スキー場(08:00)→三の丸(10:30)→南斜面滑走終了点(11:00)→三の丸→東斜面滑走終了点(1200)→わさび谷源頭(13:30)→わかさ氷ノ山スキー場下山(14:30)
 2日目(1月10日):氷ノ山国際スキー場(08:30)→東尾根避難小屋(10:30)→山頂(12:20)→東尾根避難小屋(13:30)→氷ノ山国際スキー場(14:00)
 兵庫県と鳥取県の県境に位置する氷ノ山は、加藤文太郎氏も頻繁にトレーニングに向かったと伝えられる。
 昨年に続き、高田が山スキーの山行計画を立案してくれたので喜び勇んで参加を申し出た。同行する江本(直)は、両日ともゲレンデで特訓し山スキーのデビューを目指すらしい。
 初日(9日)は、わかさ氷ノ山スキー場のセンターに計画書提出しリフトを一本利用してからハイク・アップを開始する。
 昨年と違い二本目のリフトが運休していた。少しハイク・アップが長くなったが、いいウォーミングアップだ。昨年に比して穏やかな天候の中、気持ちよく登って行った。
ゲレンデからハイクアップ
 ゲレンデを離れると、いきなり急登となる。樹林の中をジグを切りながら懸命に稜線を目指す。稜線に上がると登りが緩やかになる。台地状の稜線は解放感があり見晴らしも素晴らしい。これが氷ノ山の大きな魅力の一つだ。
 三の丸小屋はこじんまりとした避難小屋で、雪に埋もれているから遠くからは赤い屋根しか見えない。三の丸への到着以降は、いよいよお楽しみタイムとなる。
三の丸避難小屋
 一本目は、傾斜の緩やかな南側斜面にドロップする。樹林帯まで少し滑ってツリーラン。
 登り返して二本目は東斜面にドロップ。これが、今回一番の美味しい斜面だった。
 傾斜、雪質ともに申し分なく、雪を纏った木々の美しさも格別で、幸福感に包まれる時間だった。
美味しかった東斜面
 二本目を登り返し、わさび谷滑降の準備をする。幸せだったのはここまでで、いきなりの急斜面。とりあえず転ばないように慎重に高度を下ろしていった。
 少し南側に寄ってしまいルート修正のためトラバースするが、これがなかなか痺れる斜面。木をかわして進む場面では、佐々木は林の手助けでどうにか突破した。
わさび谷(脱出)
 傾斜が緩やかになった以降、右岸を延々と斜滑降で降りて行く。これが、なかなか足に来る。上級者にとっては何てことない滑りだろうが、初心者にとっては結構堪える滑りだった。
 斜滑降地獄の後は杉林の中を抜け、ゲレンデに合流して初日を終えた。
わさび谷滑走
 下山後はセンターに下山を報告し、ゲレンデで特訓していた江本(直)と合流して兵庫側にある氷ノ山国際スキー場へ移動した。途中、とがやま温泉「天女の湯」で冷え切った身体を温める。身体が解凍されてゆく感覚が何とも言えない。
 明日に備えて早めに就寝・・・・する訳なく。近くのスーパーで買った総菜をつつきながら楽しい夜を過ごした。
 二日目(10日)は、氷ノ山国際スキー場からリフトを二本(一本目はアクセス・リフト)使ってゲレンデのロッジに向かい計画書を提出する。江本(直)は今日も特訓するらしい。
二日目スタート
 東尾根登山口はロッジから直ぐ近くにある。少し登ると急登となる。皆、板を外してザックに付けて登った。
 東尾根避難小屋から一旦はスキーを履くが、その後も急登が度々あって、スキーを外したり履いたりすることとなった。1200mを過ぎた頃からは傾斜も適度となって樹林の中をハイク・アップして行ったが、疲れが出始めて山頂が遠くに感じられる。
 いい加減、登るのに飽き飽きした頃、ガスの中に山頂小屋が現れた。
ガスの中に山頂小屋
 メンバーが山頂に揃ったと同時に、氷ノ山から歓迎のプレゼントを頂戴した。それまでのガスが嘘のように晴れて、雲海に紺碧の空が広がった。
山頂
 小休止の後はシールを外してお楽しみタイム。頂上台地から気持ちよく落として行く。登りより少し南側に寄ったようで「神大ヒュッテ」を通過して元に戻った。1200mまでは快適に滑り降りた。
東尾根
 1200mから東尾根避難小屋の間は、痩せ尾根や狭い急斜面の連続なので安全を優先してスキーを外して下山する。東尾根避難小屋からは、状況偵察を兼ねて高田と林は登山道より少し西側の谷を滑り降り、大石と佐々木はそのまま登山道を下山した。同じペースで降りていたようで、ちょうど登山口で合流しゲレンデのロッジへ向かった。
 ロッジ前では、メンバーが江本(直)の特訓成果を見守った。期待??に反して華麗な滑りを披露する江本(直)を目の当たりにして、山スキーのデビューは近いと皆が確信した。
 
( 写真・高田、林、大石 : 文・佐々木 )
    
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