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三瓶山
 
名号コースの紅葉
 
 
日 時  2020年10月28日
天 気  曇り
メンバー  斉藤(宗)  斉藤(滋)
行 程  国民宿舎さんべ荘(8:05)~北ノ原駐車場(8:25-8:35)~名号(みょうごう)コース~男三瓶山(10:55-11:05)~子三瓶山(12;35)~風越峠(13:00)~室内ノ池(13:15-13:35)~女三瓶山と大平山の鞍部(14:30)~東の原(15:11)~タクシー利用~北ノ原駐車場~三瓶自然館サヒメル~ さんべ荘 (泊)
 前回三瓶山に登ったのは2014年、もう6年も経っている。今日もあの時と同じ北ノ原登山口から出発、まずは男三瓶山を目指す。だが今回は名号(みょうごう)コース経由、希望したMの話では姫逃池コースより少し長い歩きとなるそうだ。前回(全山縦走)女三瓶山から下った道を今日は逆に登って行く。6年経てば記憶は殆ど飛んでいて、目にする光景は初めての如く新鮮だ。今月の前半、コロナ禍を気にしつつ近県の山を登ったが、どこも登山者は少なく静かな山旅だった。今日もご多聞に漏れず人影は無く野鳥の囀りだけが聞こえている。。何処から得た情報か知らないがMイワク「名号コースは自然がいっぱい残されちょるらしい」と期待満々だ。2人とも持病持ちで毎日数種類の薬を飲んでいるが、こうして美味しい空気を吸いながら歩いていると、健康そのもの!と錯覚しそうだ。緑に囲まれたこの空間、少々ガタが来てもまだまだ登れるぞ!と不思議な力が湧いて来る。
山麓はまだ緑
 なだらかだった登山道に立派な標識が現れ、ここから右折いよいよ急登の始まりだ。緑色だった木立が薄黄色、黄色、橙色・・・と高度と共に変わって行く。疲れを忘れる美しさに、少し遠回りも納得だ。少々膝が痛くてもゆっくりペースなら大丈夫、何とかなる。
ベンチで一休み
 当然の事ながらコースタイムを大幅にオーバーし山頂展望台に登り着く。生憎の曇り空、視界がいまいちで期待した東の大山、西の《石見冠山》どちらの姿も望めない。残念! せめて明日登る《石見冠山》は見たかった・・・。 
男三瓶山山頂
  陽射しが無く風も冷たい山頂を後に子三瓶山へと人影の無いススキの原を横切って行く。紅葉に彩られた林とは対照的なモノトーンな光景、一足早い冬の到来を予感する。
山上台地のススキの原
子三瓶山、孫三瓶山を望む
 扇沢の下りにかかると足場が以前に増して悪くなっている。事前に登山道の情報を訊ねた《島根県立自然館サヒメル》の職員Maさんも扇沢の下りがかなり悪いと言っておられた。滑って転べばただでは済みそうにない。若ければ身軽に対応できるのだろうが、それでなくとも重たい体、こうなったら一歩一歩確かめながら下って行くしかない。

 時間はかかったがどうにか無傷で鞍部のベンチに辿り着きホッと一息、次は子三瓶山の登りだ・・・と思ったら、信じられない! Mはここから室内ノ池へ下るつもりらしい。もちろん池には行きたいが、男三瓶山だけというのは物足りない。念願の名号コースを登り満足しているのかもしれないが私は大いに不満足。孫まで欲張りはしないから、せめて子まではと説得(お願い)する。結果、超不機嫌状態(無言、間隔20m以上)で子三瓶山へと登り着く。

 日本200名山と言っても主峰でないからか子三瓶山も出会った登山者はたった1人、不機嫌そうなカップルを気にする事もなくすれ違う。あんなに渋ったくせに風越峠(子三瓶山と孫三瓶山鞍部)への急坂をドンドン下って行くMを、ソロリソロリと追って行く。火山特有のゴロゴロ石の悪路、いくら遅れたって怪我をするよりはいいと焦る気持ちを抑える。
室内ノ池を目指して子三瓶山を下る
   室内ノ池畔で休んでいるとMが下ろうとしたルート経由で賑やかな5~6人パーティーが現れる。ようやく人気の山らしい雰囲気となる。三瓶山で熊とは余り聞いた事は無いが静か過ぎるのもやはり不安だ。このパーティーの後ろに付いて行けば大丈夫と思うが今度はMが中々腰を上げない。室内ノ池の水面をじっと眺め何やら観察中。前回はいた鯉でも捜しているのか? 賑やかパーティーに置いて行かれまたまた2人きりとなる。
室内ノ池
 大平山と女三瓶山の鞍部への登りも相変わらずのゆっくりペース、今から急いでも東ノ原14時32分発のバスには間に合わない。当初の計画では前回と同様、女三瓶山を越えて出発地に戻る予定だった。しかしネット情報によればコースの一部が藪化し歩き辛いとか、《自然館サヒメル》Maさんからは東ノ原に下山しサイクリングコース経由帰着を勧められた。後期高齢者と伝えたので無理をしないよう心配してくださったようだ。コンパスも、地図も持参しているので女三瓶山越えしても道迷いは無いだろうが、気力減退で足は自然とリフト乗り場へ。このまま真っ直ぐ下れば短時間で東ノ原へ下れそうだ。だがリフト下は歩行禁止、登山道は大きく迂回している。三角形の2辺(飛切り長く感じる)をダラダラ下りやっとこさ東の原登山口に下山する。
カワラナデシコ
 山麓のサイクリングコース歩きは疲れた体には長すぎる。こんな事もあろうかと調べていたタクシーを呼ぶ。5分もしない内にタクシー到着、愛車の待つ北ノ原へアッという間に帰り着く。だが「2760円です」の請求にびっくり!! 事前に訊ねた額は確か1700円。1000円以上高いではないか!! いろいろ想定し事前に2度も電話で確認した筈だ。言われるままに支払ったもののやはり納得できず、訊き返すと1700円と言った事は、ちゃんと覚えていて「お迎え代がいるので」とか「料金を間違ってました」とか言い訳タラタラ・・・。一見の客と思って馬鹿にされているのか。こんな不愉快な事になるなら藪でもなんでも漕げばよかったのだが今更遅い。僅か1000円の事でと言っても、そんな問題じゃない。料金を訊ねたらお迎え代込み(5分しかかからない所からだが)の支払い額を言うべきではないか!!!

 不愉快な出来事のイライラをどうにか抑え《自然館サヒメル》に向かう。受付でお会いできるかと訊ねると間もなく出て来られたMaさん、ニコニコ顔で無事の下山を喜んでくださる。親身にアドバイス頂いた礼を述べると電話のお声通りの優しさで荒みかけた心が癒されていく。お会いできて本当に良かった。少し後味が悪かったが三瓶山の所為じゃない。ちょっとした出来事を軽く受け流せず、こんな歳になっても大人対応できない(ますます子供に返る)私を少し反省。三瓶山は笑っているに違いない。
 
 ( 文:斉藤(滋)  写真:斉藤(宗) 斉藤(滋) )
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