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冠山南面の自然林 |
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2007年3月28日 斉藤他4名 |
(やまびこF,コンパスH,一般G,T) |
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予定したコース |
本日のトラック図 |
☆ トラック図とは ハンデイGPS (山行中 スイッチを入れたまま持ち歩き) と言う機器に
記録したデータを、 帰宅後 パソコンに接続し 歩いた軌跡を振り返る いわば結果です。 |
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積雪期(2005年1月)に歩き 快適だった冠山南部の1184m尾根を再度訪ねてみた。
前半はタキガ谷上流の中の谷を使おうとしたが、この時期 滝に打たれる気はさらさら無く 北側の尾根を「読図山行」を兼ねて大高巻きをすることにした。
「予定コース 冠山南」 8時40分 R186傍の村上氏石碑で2台合流。
林道を入れる所まで乗り入れるつもりで出発したが すぐ先の三叉路でストップ。
鍵がかけてあり入れない。計画を変更する気は無く林道を歩く。
山行の 話題は尽きず話に夢中で 距離を感じないまま終点到着。
右下に清流があり、滝も現れた。まずはここで現在地の確認をするが まわりの地形が複雑で少々 時間を費やす。この先で谷から尾根に進むためには、小さな谷も支尾根も見逃せない。
幸い滝の左に巻き道があり、これを使う。ここからは見えないが三段の滝だったような記憶がある。
(2005年6月遡行済み) |
林道終点先の滝 |
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滝の上流で左岸に渡渉 |
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「沢は右に曲がり二股になる筈だ。下山箇所はこの辺りか?」と話しているとそれを聞きながら女性2人は先に進み「あったよー、二股が」と大声で叫んでいる。
これで熊も逃げる?。 二股のチョイ先にはワサビ畑が見える。
我々は手前の尾根に取り付く。最初は笹で歩き易いが 手入れのされていない植林帯になると 倒木、棘のある潅木・まだ小さい雑木が行く手を阻む。
好きでやっていることなので文句も言えない。 |
好きとはいえ・・・ |
尾根に取り付く |
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やっと小ピークに立ち、飴玉でカロリー補給。
左に今日の後半下山予定の尾根が見える。遠目には いい感じだが・・・。
藪は薄くなり歩き易くなったが すぐに鞍部到着。再度沢に下るが水で岩盤が濡れているので、ヘルメット着用。 中の谷に降り立ちひと安心。ここからは危険箇所は無いし時間の計算もできる。
明るい小さな沢を緩やかに登っていく。左側は植林が有るが 右側は自然林で嬉しくなる。
時々岩盤があるが、ホールドスタンスが多く問題ない。 |
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岩盤もある |
明るい沢 |
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沢の終わりは草付きで 少し急。その上は疎らな笹でどんどん進める。
前回の沢遡行終了時、オオヤマレンゲの自生地に出くわしたのでそれを確かめようとしたが、花の無いこの時期素人には???の まんま。
明るく歩き易い笹の中 北上していると登山道に出た。
冠山頂上到着は12時5分。春の靄にかすみ 遠望はきかない。
このメンバーにしては比較的ゆっくりな昼食をとる。 |
冠山頂上 |
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大田川源流の碑 |
大田川源流の碑からはシルバーコンパスをセットし、進路確認。
自然林の中、テープや標識の無い 尾根歩きが始まる。
笹の背丈は低く、ブナの樹はまばらで見通しは良好。
積雪期に歩いた時は 「修学旅行に連れてきたら子供達が喜ぶだろう」と言った所だ。
(おじさんもとても楽しかったので 忘れられない) |
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こんな尾根歩き |
新緑の時また歩きたい |
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1184mを過ぎると進路確認に真面目に取り組む。
ここからどこかに下山は出来るだろうが、読図 山行を目的にしているので 予定の下山箇所にもこだわりたい。(積雪期は最短で林道に下りた)
似たような景色は、市間山〜立岩山にもあったがそこでは踏み跡をたどることが出来た。
ここには 踏み跡は無く とても新鮮だ。
微妙な箇所に差し掛かるとFさんの適切な指摘があり、成る程と頷く。
すぐにHさんの確認行動があり、順調に進む。前方にクルソン岩が見え、その右に1129mがある。
予定コースを歩いていることが確認出来て、単純に嬉しい。笹も少なくなりとても歩き易い。(たった一つ剥がれかけた黄色のテープを見ただけで、)人の踏み込んだ気配がほとんど残っていない素晴らしい尾根である。
ブナの林と林床の笹、冠山で一番きれいな場所と思う。 |
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念入りに読図 |
最後の下り |
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この尾根はこのまま残したい。赤いスプレーやテープや標識を付けず、読図山行の訓練の場所として 皆さんが気を使ってほしい。
標高をさげてゆくとブナの林はミズナラ系に変わる。足元も良く落ち葉のクッションが脚に優しい。
予定地点に下山し 満足感にひたる。 駐車地帰着は15時過ぎ。 |
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写真はHさん、Fさん、S。トラック図はFさん提供。 |