宮崎の岩場・・雌鉾岳&比叡山

宮崎の岩に行きました。記事は林さん(コンパス)に頂きました。

雌鉾岳岩登り体験記
(美しいトラバース〜晩秋の滝ルート)

平成18年10月22日

参加メンバー 三浦、山本、金子(OHC)、林(コンパス)

前日の19時宇部を出発、深夜に現地の麓のキャンプ場に到着。
明け方キューン、キューンというような声、カッカッカッ・・・・・という音に目覚める。
鹿ときつつきだろう。7時起床、8時出発。
岩の取り付きまでの道が意外ときつく、30分少々ではあったが汗が滴り落ちる。
岩の真下に立って見上げると、スケールの大きさに圧倒されそうだった。きれいな一枚岩で、つかむところがあまりなさそうだ。

(取付きより)

これまで陶ヶ岳で、ほんの少しだけ岩を体験しただけの全くの初心者である自分が、こんな岩を登れるのだろうか?!「大丈夫、問題ない」という三浦さんの言葉だけが頼りだったが、緊張感は高まってくる。トップは三浦さん、続いて金子さん、山本さんが同時に登る。ラストは私。
三浦さんが登りはじめた。早〜い、あれよあれよという間に上がっていく。続いて金子、山本ペアがスタートする。二人の話声が聞こえてくる。「ちょっと、待って滑りそう」。そんな声が上から聞こえてくると、すぐに飛んでいってみてみたい気に襲われる。チョークに何度も手を突っ込んで、気を紛らわせようとするが、落ち着かない。「どうぞー」上から声が聞こえてきた。いよいよ、本番だぁ!
わずかな手がかりを見つけては、慎重に登っていく。自分の呼吸の音だけしか聞こえない。やっと皆が待つ1ピッチ目のところにたどり着いた。「ふぅー」大きく息をはく。
「お疲れ様」の声にホッとする間もなく、三浦さんは既に次のピッチの終了地点へ。
金子、山本ペアの登る様子に集中する。山本さんが、所々手がかりをマークしてくれるチョークの白い粉が舞い上がる。

(美しいトラバースの微妙な動き)

そして、事前に三浦さんから説明を聞いていたトラバースにやって来た。「林さんは最後だから落ちるとかなり振られる可能性がある・・・」という言葉を思い出す。中央バンドだ。横に長く伸びたロープが頼りなげに見える。どんなことがあっても落ちられないという緊張感で、手に汗が・・。
金子さん、山本さんの指示の声を頼りに少し下がって、横に進みながら登っていく。指先と足に全神経を集中する。やっと二人の待つ場所へ・・着いたぁ。
ここを抜けたところで、一旦滝のそばへ降りて休憩。
そのときポツリポツリと雨が・・。怪しい雰囲気。少しやんだ時をみて、行動を開始する。

(緊張しております) (晩秋の滝ルートに入りました)

ちょっとで出しの岩が滑りそうだった。「あれっ・・」なかなか上がれない。焦りで余計にすべる。何とか力を振り絞って脱出できた。

(紅葉が綺麗です)

見上げると突然、頭上に大きな岩がのしかかっていた。一の坊である。
目の前にはすばらしい紅葉の山が広がっていて、しばし楽しむ。
・・・・・それにしても遅い! 何かに手間取っているのだろうか。
「いいですかぁ?」「・・・・」返事がない。何度も叫ぶが答えは返ってこない。
何度かロープを手繰ってみて、やっと反応があったよう・・に思えた。
決心して登り始めた頃、ロープが少し張ったように感じられた。何とかクリアし、上に上がってみると大きな岩の下をトラバースしたロープの先の方で、金子さんたちが待っていた。
あちらも声をかけるが一向に登ってこないので、どうしたのかと心配していたようだ。この日は風が強かったせいで、かき消されてしまっていたようだ。
最後の登りの下に来た。前の二人も登りにくそうだった。同じようにして・・と思って登る途中足が滑った。あっと思った瞬間手が離れグ―ンとロープが伸び、体が谷の方へスーと振られる・・。
「あぁー」思わず足で空を蹴っていた。そして振られて戻ってくるロープと岩との間に手を挟みこんだ。痛っ!
もう落ちられない。今度は足をしっかりと差込、体全体を岩の隙間に押し込むようにしてよじ登っていく。やっとビレーをしてくれていた三浦さんの笑顔が見えた。後で聞いたところ、落ちた瞬間グッと手ごたえがあり、「こりゃ落ちたなぁ」とすぐにわかったらしい。きっと大物が海でかかった瞬間にも似た手ごたえがあったことだろう。やれやれ最期が難関だった。
頂上でしばし休憩、後は登山道をたどって下山。

(下山開始)

下山道も結構急な坂が続いていて、時々美しく色づいた木々のところで写真を撮る。

(紅葉を楽しみながら降りる) (対岸からの雌鉾岳)

昨夜テントを張ったところに着いたのが、2時少し過ぎ。
荷物をまとめ、翌日予定の比叡山の麓へ移動。テントを張り、早めの夕食で乾杯!!
みんな充実したいい笑顔で、ビールがうまい。
寝る前のひとときテントの中で私の特技のひとつであるあんま、指圧を3人に少しずつしてあげる。
皆さんの疲れたからだの部分を中心に揉みほぐす。三浦さんはうつぶせで揉んでもらいながら、夢心地でそのまま深い眠りに・・・・。今日一日お疲れ様
          
       記・林(コンパス)

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