甲斐駒ケ岳 赤石沢奥壁Aフランケ赤蜘蛛ルート

2005/8/5(土)〜8/6(日)

メンバー:藤崎、高田

8/4(金)19時宇部発→2人で運転を交代しながら黒戸尾根の登山口となる竹宇神社を目指す。
8/5(土)4時半着。共同装備を分け、5時15分出発。装備、食糧の軽量化に勤めたが、ガチャ具が多くザックが肩にずっしりと食い込む。
8合目まで黒戸尾根を標高差約1900mひたすら登るのみである。眠い・暑い・重いの三拍子。7合目の小屋で水を各自4〜5L担ぎ上げ、へろへろになりながら8合目に12時45分着。

8合目のサイト場

ツエルトを張り、取り付きの途中まで偵察に行く。(Aフランケ頭の岩小屋まで)会の先輩に教えてもらっては来たが所々迷いながら、降り口となる岩小屋からのフィックスロープ確認。
15時15分ツエルトに戻る。日陰が無いので暑い!しばらくうだうだしながら夕食を食べ、明るいうちに横になる。シュラフカバーだけではさすがに夜は少し寒かった。
8/6(日)3時起床。4時出発。ヘッデンを点け行くが前日の偵察のおかげで割とスムーズに行く。岩小屋を過ぎてからはひたすらフィックスロープを頼りに降りていく。敗退となるとまたこれを上り返すことになる。意地でも完登したいと思いながら取り付きを目指す。
5時20分取り付き着。目の前に大岸壁が広がる。凄い!しかしよくこんなところ見つけ、ここまでアプローチを着けたものだ。昔のクライマーは凄いと感心させられる。先行1パーティ有り、「ここが赤蜘蛛の取り付きですか?」と聞くと、「多分・・・、初めてなんで・・・」との回答。そりゃそうだ、こんなところまでしょっちゅう来る人はいないだろうな。と思いながらルート図で確認。間違いないここまで来れば半分成功だ!
我々は2番目で6時10分登攀開始。先発藤崎さん。いきなりのハングで、ピンも遠く苦労する。チョンボ棒とフィフィを駆使しないと難しい。

赤石沢奥壁 1ピッチ目結構大変

2ピッチ目40mジェードル。会の先輩に借りてきた#2、#3のフレンズが良く決まる。その後も3ピッチ、4ピッチもつるべで順調に登り、大テラスに着く。とにかくこのルートは2人でつるべで登れないと完登は難しいだろう。5ピッチ目凹角を登り、いよいよ6ピッチひたすら続く垂壁のクラックを行く。フレンズ、ナッツの残置も多いが、自分のフレンズをセットしアブミを架け替える。不思議なことに人工登攀の時は目の前のアブミの架け替えに終始することに集中してしまうので、高度感を全く感じない。途中カラビナを節約しながら終了点着。アブミビレーしながら回りの景色をしみじみ眺める。ここで初めて自分のいる場所の高度感を感じる。目の前のピン3本が同時に抜ける確立は・・・?などと考えているうちに藤崎さんと交代。

2ピッチ目 4ピッチ目

7ピッチ目恐竜カンテ。ここは気楽にセカンドで登る。上から藤崎さんが「凄い高度感だね〜」との声に下を見るとスッパリ谷まで切れ落ちている。確かに凄い、鳥肌が立った。
8ピッチで一応ルートは終了だが、ここからも2ピッチザイルを伸ばし。Aフランケの頭の岩小屋に14時40分着。あれ?下降ポイントの岩小屋と違う?二つあるみたい。何はともあれここで終了。藤崎さんと握手を交わし。登攀具をしまって。8合目に戻る。甲斐駒頂上は次の楽しみとし、ツエルトを撤収し、15時40分下山開始。後はひたすら温泉とビールのことだけを考えながら下る。最後はヘッデンを出し20時20分駐車場着。7合目の水より竹宇神社の水のほうが冷たくて美味しかった・・・。

6ピッチ目 岩小屋終了点

すぐにザックを車に放り込み、近くのおじろの湯(21時まで営業700円)に浸かり汗を流す。あ〜幸せ。そして、近くのコンビニで各自飲みたいだけのビール(発泡酒)を買い、再び駐車場に戻りテントを張ってカンパ〜イ!ぐびぐび。あ〜最高!この瞬間の為だけに山をやっていると言っても過言ではない!久しぶりに中身の濃い充実した山行であった。しかし遠い。
                               (高田記)

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