大山・勝田ヶ山(新人育成山行)

2月26日(土)〜27日(日)

参加:三浦(章)、池本、三浦(昇)、石井、藤井(山大WA)、鎌田(東理大山岳部)、武永(山歩)

2月25日 19:20宇部→2月26日 2:30香取 車中泊
2月26日 8:20発〜8:40鶯橋〜11:30 869ピーク〜13:00 941ピーク〜
15:00勝田ヶ山〜15:30勝田ヶ山北200m
2月27日 5:00起床 7:00発〜10:00 869ピーク〜11:00鶯橋〜11:40車到着

甲ヶ山を馬蹄形に回って登りたい。
前回2月3日〜4日に香取から反時計回りで入ったが深い雪と降雪中で大休峠に達するのが精一杯でタイムリミットとなり撤退した。今回は逆に回る計画。土日の日程なので多くのメンバーを募り若い学生の育成も兼ねた。天気予報は26日が暴風雪。27日も風雪でまたまた天候からは見放されてしまう…。9号線安来あたりから雪が舞い始め米子を過ぎると重く湿ったボタ雪となった。香取の駐車場にテント泊の予定であったが、湿雪でべとべとになるため車中泊とする。山スキー組と合わせて9人。車2台で小宴会。これがちょっと飲み過ぎて起床が遅れる…。雪は降り続く。鶯橋入り口に車を置いて歩き始める。

鶯橋にて準備

甲川の右岸鶯橋から尾根に取り付く。大山町と東伯町との境界尾根バリエーション並みの急傾斜であり一気に500m登らないといけない。ワカンからアイゼンに履き替えるタイミングが少し遅かった。アイゼンが初めての鎌田にとっては試練となった。あっちへ引っかかり、こっちへ引っかかり、もがきあがきながら這い上がってくる。この急騰でメンバーの何人かがかなりの体力を消耗した。この登りに3時間を要しこれから先暗雲を感じた。869ピークからは、広々とした尾根で視界が悪くルートファイディングが難しくなる。

きついラッセルが続く

地形と風向きとコンパスを頼りに前進する。船上山からのコースが941ピークで合流するがすべて雪の下…。ここからは割合顕著な尾根となり進みやすい。堅雪の上に70〜80のフワフワな新雪。育成対象の藤井はしっかりと歩いている。鎌田はヒーハーヒーハー歯を食いしばりながら頑張る。
この吹雪の中、どこまで行けるのか時間ばかりが過ぎてなかなか前へ進まない。1日で大休峠に達しないと1週するのは難しくなる。

勝田ヶ山頂上

 15時、やっと勝田ヶ山へ達する。ここで協議・・・。これから先どうするか…後3時間で大休峠までは無理…。甲ヶ山の下り小矢筈の通過が核心になる。勝田ヶ山から300m甲ヶ山の方へ進み東側に大きく雪屁が張り出す。雪線とスカイラインの区別がつかない。ホワイトアウト状態…とその時鈍い音を立てて雪面に亀裂が入り3mの幅の雪屁が東の谷へ落ちて行った…。もうこれ以上進まない方がいいと判断し、勝田ヶ山北の200m緩やかな雪面をテン場にする。もし天候が回復すれば明日に甲ヶ山だけでもアタックしようということになった。8人テンで夕食のメニューはすきやき。テントの外は吹雪だが中は大いに盛り上がった。

風雪は強まるばかり

一晩中雪はやまなかった。風も強い。5時起床。これは撤退しかないな…。一晩に新たに50cm積もる。撤退は割合と楽であるが、941ピークから境界尾根への入りが分かりにくい。
トレースはすべて消えている。869ピークから500m一気に下る。
ここではアイゼンをつけほぼ忠実に急傾斜を下る。10時半頃から急速に天候が回復し快晴となる。今日も風雪が続く予報だったのに…。

天候が急速に回復する

撤退したが育成という目的からすれば大きな成果があったと感じた。1月、2月の厳冬期にやらないとこのルートの意味は半減してしまう。

鶯橋に降りてきて健闘をたたえ合うメンバー
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