雌鉾・比叡山3峰

2004年10月22日

メンバー 三浦   福永・横川(やまびこ)

(やまびこの横川さんからレポートをいただきました)
雌鉾、比叡山クライミング
10月22日ついに念願の比叡に挑戦する日がやってきた。
去年やまびこでも計画はあったが、天候が悪く中止になってしまったため私にとって
ほんと今回の山行は楽しみでたまらなかった。
前日21日の夜宇部ICに集合後、交代で運転し深夜宮崎県上鹿川に到着。
早速テントを張りビールで乾杯!!やっぱり山好きの仲間と飲み交わすお酒はうまい!
朝を向かえまずは雌鉾に。約30分のアプローチ後取り付き地点に到着。
天気も快晴で岩と青空とのコントラストが最高「やるぞー!」と気持ちも高まる。
雌鉾岳(美しいトラバースの取り付き) 1ピッチ目のリード

 
装備を装着しいよいよ挑戦開始だ。まずは福永さんがリードでトップを行くことになった。
福永さんにとって人生初リード。見ている私たちにもその緊張感が伝わってくる。
ザイルを2本装着、ついに挑戦が始まった。
 1P目はスラブのためグランドフォールの危険は少ないが、支点が少ないため滑るとかなり落ちてしまう。しかし福永さんは淡々と登っていく。どこに支点があるかわかりにくいルートにもかかわらず着実に登っていく。さすが!と思った。
 1P目終了点到着。僕と三浦さんもセカンドで登り始めた。斜度がゆるいためそれほどきつくないが、慎重にのぼる。福永さんの待たれる終了点到着。福永さんに感想をきいたところザイルの重さと、ビレイの難しさを痛感されていたようだった。周りの渓谷はいい感じに紅葉していて風も気持ちよく、やっぱりアルパインクライミングはいいなーと実感できた。
 7P目中央バンドまで順調にクリア。しかしここまで来るとある程度高度があり、また斜度もきつくなるため少しビビリが入ってしまう。
 このあと喉が渇いたということで大滝の横に下り水を飲むことにした。流れる水に直接口をつけてまるで犬になった気分だった。この飲む姿が面白くて周りには笑い声が響いた。
 この休憩後は残り3P。この雌鉾では一番右側のルート(晩秋の秋ルート)となる。一見簡単そうなルートだがトップの三浦さんが意外と苦労している。下から見る以上にホールドが少なくバランスを取るのが難しいらいしい。実際僕たちも取り付くとその難しさが理解できた。ただ、落下の心配がないので、思い切って行くと意外とすばやくクリアできた。
 9P目開始点ここから一ノ坊主の大岩をみると、ほんとここは日本なのかと思うほどの迫力で圧倒された。地震があればそのまま転がってきそうな気もしたがこの景色は見ていて気持ちよかった。
坊主岩の下をトラバース後最後の10P目。大きなクラックがありそれを使い直登する。
 頂上に到着。そこには気持ちのいい風と、でっかい景色が迎えてくれた。
座り込むと下りたくない気持ちになったが、午後からは比叡への挑戦が待っているため下山した。


 昼食の買出し後比叡3峰の近くの道路脇に駐車へし、装備を準備する。
 準備後取り付きに向かう。さすがに午前中に一本登っているだけに眠気がしてきたが、気合を入れなおし取り付き地点到着。
 1P目三浦さんのリードで始まった。続いて私たちが登る。取り付いてすぐは階段状になっており簡単だったが、その後のハングをトラバースするのはバランスが取りづらく結局A0でクリアした。
 その後も三浦さんリードで着々と登る。しかしこのルートは全体的にボルトの数が極端に少なく、あっても3本くらいのためもし落下するととんでもない距離落ちてしまう。しかもほとんど垂壁に近いため難度も高い。こんなルートをリードで登れる三浦さんはほんとすごい!
 私たちも必死で登る。落下の心配がないため何度も無茶な登りをしてしまい、こんなんじゃいけんと自分を叱ってみたりしたが、とにかく登ることに精一杯だったためその後も無茶な登りをしてしまった。
 だんだんと高度が増す。下の谷を流れる水の轟音もなんとなく遠く感じられる。谷を見るととにかく高い!自分たちが通ってきた道路よりも川はさらに下にあるため余計に高度感を感じる。4P目でまたトラバースがありここは、途中下を見てしまうと「ああ、見るんじゃなかったぁ・・」と後悔してしまうほどの高さだ。この高度は体験した人でないとわからないと思う。この高度を体験したい人はまた一緒に行きましょう!
 最終P。クラック沿いに登るルートで、通常はレイバックスタイルで十分いけそうなのだが、この日は先日の雨の影響でちょうどクッラクに水がたまっていて、何度チョークアップしてもズルッっと滑ってしまう。セカンドなので大きな落下の心配はないが、先にも書いたように高度が半端じゃないため余計恐怖を感じてしまう。何度も落ちそうになりながら耐えて、ついに三浦さんの待つ終了点へ到着。思わず「やったー!」と叫び達成感で胸が一杯になった。すぐ福永さんも到着し3人で握手!やり遂げた思いと嬉しさはたまらなかった。
 このときの三浦さんの手はやっぱりでかかった!うまく言えないがこれだけ大きく感じたのは手だけでなく技術と心もでっかい人だから余計に感じたのかなと思った(*^_^*)。
 今回は初めて行った前回の日向神ほどの恐怖はなかったが、終了後の達成感、山頂での気持ちよさは前回以上のものとなったと思う。
 今後はこんなビックウォールを三浦さんの様にリードで行けるよう経験を積んで恐怖に負けない強い精神力をつけたいと思った。またもっと気持ちいいクライミング、山行ができるよう体も鍛えて頑張るぞ!(^O^)/


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