十種ケ峰東面ルンゼ

平成16年1月22日 MA,MO,Y

 今回は結果的にハードな山行となった。以前から近場の西中国山地でちょっとした冬のショートバリエーションはできないかな、と雑談交じりで話していて、いくつか谷やルンゼを候補にあげていたが、今冬一番のドカ雪では遠くにいけない、と阿東町徳佐の十種ケ峰ルンゼを選んだ。

 しかし全国ニュースで話題になるほどすごい雪。阿東町はまるで上信越みたいな様相。慎重な運転でようやく福谷池に着き(四輪駆動のオフロードはすごいな)、8時に出発。今までは雪が無かったのだろう、新雪の下はすぐ地面が見えた。長い林道歩き。段々雪も深くなる。ようやく福谷池コース稜線分岐にたどりつく。協議してそのまま北側へ谷を下り、頂上の方向である西方向へ直登することとする。しかしどうも深い藪の中で位置相関関係がつかめないが、とにかくコンパスで方向を確認し、ひたすらラッセル。深い所は腰まである。ラッセルだけならまだしも、加えての密集したヤブコギは体力を非常に消耗する。

 樹林帯を抜ける前に下部ルンゼを上がる。意外にも高度感があり、ブッシュも全く無く、急角度なので滑るとかなりまずい。新雪なので、足を踏み込むとすぐに露岩があらわれ、上部はスリップしないように右岸のヤブに逃げた(アイゼンを履けばのぼれただろうが・・・)。それにしてもラッセル+ヤブコギはつらい。ようやく樹林帯をぬけ、当初目指していたルンゼが見えたが、下部ルンゼのような状態ではあまりよくないので尾根上にダイレクトに頂上目指した。ここも深いラッセル。

 12:20頂上到着。ヤレヤレ1000m満たない山なのに4時間以上も費やしてしまった。頂上でテントを張り、昼食。あとは強風の中を福谷池コースを途中道に迷いながらも下山した。低山でもさすがにこれだけの悪コンディションだと十分鍛えられる。

記:Y

下部ルンゼは最後にヤブに逃げる

腰までのラッセル

ようやく頂上、ヘロヘロ。

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