烏ケ山南峰 南西尾根 平成15年12月29日  M、Y

 Mも私も今冬初の大山であるので、身が引き締まる。前日は早めに宇部を出発したので、余裕を持って向かう。この烏ケ山の南西尾根は、奥大山スキー場の辺りから南峰にすっきりとあがる稜線。20時半に奥大山スキー場に到着し、駐車場で幕営した。

 5時起床。空には満天の星、快晴だ。しかし、どうせ崩れるのだろう、とちっとも期待していない。6時過ぎに行動開始。リフト沿いに登る。スキー場をはずれ、尾根に取り付く。いきなりのラッセルだ。今回はアイゼンを装着して、それにワカンをつけたが、これが急斜面のラッセルにはとても効果的だった。日の出の太陽や、ブッシュ越しに垣間見る、黎明の大山が美しく、疲れを癒す。

 まもなく1201mPに到着。狙っている稜線がよく見える。結構急だ。南峰頂上付近は露岩しているように見えるが、行ってみないとよく分からない。自分たちの尾根はやがて崖の方へつながりそうなので、一旦下降してトラバースし、南峰にダイレクトにつながる急な尾根に取り付きなおす。ブッシュ混じりなので、怖くないが、急角度の苦しいラッセルが続き、二人ともハーハーゼーゼーいいながら交代で進む。上部に行くにつれ、傾斜が落ち、やがて樹林帯を抜け、雪面に出た。露岩に見えたのは低木(ダイセンキャラボク?)が氷化したもののようだ。一瞬、中央峰のピナクルがうっすら見えた。幻想的だ。9時過ぎに坊主のような南峰到着。ロープも使わず、あっさり到着した。あれほど天気がよかったのに、案の定ホワイトアウト、風が厳しい。さっさと往路を下山し、10時半には戻ってこれた。

 意外とあっさりしていたが、すっきりと南峰につながる稜線を辿れ、二人ともとても満足だ。私の山行は本年最後だが、なかなか充実していた。

記:Y

1201mPより。南峰にダイレクトにつながる稜線(写真中央)を辿った。

 

 

 

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