芸北の山(中野冠山〜天狗石山〜阿佐山〜毛無山)縦走報告
 
    2003年12月9〜10日

    メンバー CL:M、M夫人、Sm、会員外Mk、Kk  以上5名

     

コースタイム 
12/9  宇部5:00→8:30才乙8:45〜9:25中野冠山〜10:50一兵山家山〜11:20来尾峠〜(p981で昼食)〜13:00天狗石山〜13:40三つ石山〜14:40阿佐山北峰〜15:10阿佐山南峰〜阿佐橋〜16:20谷の小屋谷でテント泊
12/10 泊地8:00〜8:30二十丁峠〜9:15毛無山〜10:10大暮〜才乙林道の途中で軽トラックに乗せてもらい〜11:20才乙〜16:30宇部
             
   12/9 まだ暗い宇部を出発。山口で全員揃い、日原、匹見経由で広島県芸北町才乙のロッジ才乙の駐車場に車を置く。駐車許可を申し出ようと建物に向かうが 雪のまだ降らないスキー場はまだ無人である。登山開始頃から 薄雲が広がり始める。今回は山中テント泊でしかも水場が無い。豪力のCLの荷は重い。他のメンバーも久しぶりの荷と話す。登山道が良いので まずまずのペースで中野冠山(1003m)到着。曇っているが360度 遠望がきく。
 
 地図を広げて じっくりと見知らぬ山々を同定したいが 先が長いので次(北東)へ進む。ここからは急坂でしかも落ち葉の上に先日の雪が残り、とても滑りやすい。でもSm以外は快調に下って行く。自然林が綺麗な所だが今日は滑るので目線は足元ばかり。

 ヤオノ谷の峠からは 難所は無く、稜線漫歩である。ゆるやかに登り下りを繰り返し一兵山家山(952m)へ到着。北の展望が良い。ここから東のち南東へ 周りより小高く細い道となる。昔の牛の放牧場の囲いだったと考える。徐々に標高を下げ 来尾峠で800mとなる。何年か前 私がCLの軟弱パーテイは今までのコースを一日がかりで歩いたのに CLが強力だとスピードが違う。今日はまだ昼前である。このペースについていけるか心配である。

 さてここからは今日一番の長い急坂の登りとなる。さすがに 賑やかな方々も黙々と登るのみ。左側の林の下 笹の葉に降り積もった雪景色が綺麗で慰めとなる。40分足らず辛抱すると 平坦な草尾根に達する。天気は下り坂であるが まずまずの展望である。風の当たらない所で待望の昼食である。気温は低く 熱いうどんが何よりのご馳走である。

 
 ここからの登りはアシオスギ、ミズナラ、ブナの樹林帯で、展望も無くなる。ガスもかかりミゾレも降り始めた。黙々と登っているといきなり木製の展望台が現われた。天狗石山の頂上(1192m)である。この天気では 何も見えずすぐ次へ進む。
 
 雪の道に狸か狐の足跡が続き、緩やかに北東に進むと無線中継所や大暮からの車道が現われる。木無い原である。三つ目の中継塔まで舗装路が続き その左に小道がある。天気はますます悪くなり、CLの判断で雨着を着ける。これから後、笹の中、衣服が濡れず助かった。
 
 緩やかで地味な道の先に、三つ石山(1163m)の標識があった。展望も無く なんとも質素な所だ。昔我が子供達とここで引返したことがあるが 子供達が「なぜここに来たの?」と言っていたことを思い出す。(我が家族はスキー大好きで特に林間コースを大いに楽しんだ。それゆえこの天狗石山から三つ石山の穏やかな稜線はスキー散歩に興味ある場所で下調べに来たのだったが。でも長男が急病死し、実現しなかった。私事でごめんなさい)
 
 三つ石山から緩やかに下る。島根側の自然林が素適で、新緑が綺麗だろうと話しながら 先を急ぐ。マユミのピンクの実が雪景色の中で 目をひく。旭テングストンスキー場のリフトが稜線間近まで上がっているのに驚く。
 
 長いけれども緩やかな登りが続き、雪景色の中に大きなピークが現われた。南東側から回り込むように登りきると 瑞穂スキー場の頂き 阿佐山北峰(1210m)である。積雪10cm位か 準備の整ったスキーリフトが静かにオープンを待っている。でもSmには 死の世界に見えた。なぜならここは人工雪で営業をしていて売店には大好きなビールが並んでいる筈だったのに・・・・。テン場までは近い筈だから 手に提げてでも運ぼうとしたビールが無い。急に疲れを覚えた。あの急なゲレンデ”ビッグモーニング”を懐かしんで覗き込む気にもならない。
 
 隣の阿佐山南峰への登りが始まるが トボトボと付いて行く。直線的な道だったこと以外、あまり覚えていない。山上部に茶色の細い建物と 塔が現われた。ここが阿佐山南峰(1218m)なのか?建物のベンチで小休止。今までの進行方向の延長線上は 笹が被っている。CLは 出発後 右に下り始めた。自分の考えた方向と違う。でも下に向かって色んなテープが付けて有る。でも少しイバラの類が多い。入山者が少ないのだろう。CLは過去 どんなに見透しの悪いヤブ山でも的確に目的地に導いてくれたので安心してついて行く。そのうち植林帯を下降し始めた。 これは毛無山に向かっていない。雪も無くなり ついに林道に降り立った。CLは 早くから気付いていたらしいが 時間が時間なので登り直しができないのでテン場探しをかねて 下降を続けたらしい。しめた娑婆に近ずくと 酒屋があるかも?

 急坂の林道を下りると、阿佐山山荘が有りその先に阿佐山橋と阿佐山登山口の標識が有る。時刻は早や夕方4時、秋の谷筋の日暮れは早い。ここでテントかと勝手に考えていたら CLは毛無山に向けて少し登り返すとのこと。谷の小屋谷の堰堤を二つ越えても登りは止まらない。まあいいか装備は充分だ。でもこの沢の二股に奥方が良さそうなテン場を見つけCLに進言。ここに決まる。沢水が豊富なのにテン場はフカフカで乾いていて快適そう。日没前にテント内で食事の支度開始。

 
 メインデッシュはMkさんがニュージランドで求めたドライフーズの湯戻しから始まる。調理法も英文なので彼女の独壇場。三品ができる頃、CLが缶ビールを提出。しかもロング缶4本である。テントや水の重量物の他に運んできたのである。寄らば大樹の陰とゆう言葉を思いだした。温かい食事と ビール 更に焼酎まで出て 山中でのテント泊を忘れる程、大満足。外は小雪が降っているが テント内はとても快適である。皆さん熟睡されたようである。
 
 12/10 薄明るくなり目が覚める。何も降っていない。充分な朝食を取り、撤収、8時出発。昨日頑張ったので 残りコースは短い。良く踏まれた快適な道を 登って行くと左手に阿佐山南峰が見えてくる。青空を背景に 樹氷が綺麗だ。
 
 緩やかな道になると 二十丁峠到着。左へ行くと昨日踏み損ねた阿佐山南峰の三角点へ。我がパーテイは右へ進み毛無山へと向かう。しかし先頭のCLが立ち止まり 足元を見ている。誰が見てもすぐ解かる熊の足跡である。でかい(後ろ足22cm)し、毛無山へと続いている。「見たい、逢いたい」と 不適切発言をする方もおられたが、彼女ののべつ幕無しのおしゃべりはその願望には逆効果か。
 
 熊の足跡はずっと続いていたがある水溜りで登山道から外れた。ヤレヤレである。ところが暫らく進むと又熊の足跡が続く。いずれも氷具合と新雪から昨夜の足跡のようである。もし我がパーテイが予定のコースを進み、昨夜テン場を二十丁峠にしていたら ニアミスが有ったかも?。
 
 うっすらと新雪を被り、きれいな林の中の道は快適で話も弾む。9:15 ブナの木木に囲まれた毛無山(1083m)に到着。頂上らしい風格を持ち、西方と東方の展望が開ける。いい所である。
 
 気分良く下山開始。南西方向に緩やかに進む。左前方に見えるのは熊城山か?。ここらでやっとコシアブラの木を沢山見つける。余裕が出たからか。上峠で道は鋭角に 曲がる。だんだん広い道となり林道に続く。やがて大暮の集落に降り立ってこの山行は終わり?いやいやこれからもう一仕事残っている。

 車の駐車地の才乙まで約7Km,高度差200mの林道峠越えが有る。30分くらい歩いたところで 軽トラックが登ってきた。Mkさんが便乗のお願いをしたら全員乗りなさいとのこと。有り難く乗せていただく。歩くつもりで薄着になっていたのでオープンカーではちと涼しい。才乙の集落手前まで楽をさせてもらった。下車したすぐ側に交番があった。

 
 今回縦走中の、天気はまずまず。強力なリーダーに安心しきって、連れて行ってもらった山行でした、有難うございました。
 
記 Sm 

 

   

初冬の登山道

 

 

クマょ〜〜〜!!

 

     

 

     

 

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