白滝山東壁 「灰色狼 W−」「スカパフローの雄牛 W」

平成15年10月26日 M夫妻、Y (M夫人は歩き)

 昨年秋に、広島の多賀谷さんが「岳人」誌上で発表された白滝山西壁を取りつき、ヤブに苦しんだものの、なかなか楽しい登攀だった。本年の「岳人」クロニクル欄に、多賀谷さんが今度は東壁側のルートを発表され、また行こうぜ!という話を夏からしていたが、藪の勢いもおさまってくるこの時期に向かうこととした。

 昨年はひたすら暑く、大変だったが、今日は適度な気温、さわやかな空、空気もうまい。30分ぐらい登り、取りつきを探す。頂上手前5分ぐらい前の岩のテラスを覗き込むとピンが見える。ここから下りるのだな。懸垂で2ピッチ下降。西壁と違って岩もすっきりしている。

 まずは「灰色狼」から。つるべで行くこととして、1Pはリーダー。最初は意外とかぶっている。フリーで抜けるのもなかなか厳しそうで、スリングを使って、抜けた。2Pは短く簡単なピッチ。このルートの面白さは3Pだろう。チムニーをズリズリ上がる。絶妙のところにチョックストーンがあり、これを使って登るが、ザックがひかかって割合難しい。なんか昔に登った谷川の「変形チムニー」のジュニア版だ。終了点にすっきり抜けられ、気持ちがいい。

 また懸垂下降し、今度は「灰色狼」の約20M左から「スカパフローの雄牛」にトライ。つるべで1P目はリーダー。スラブ主体のルートだが、これも完全フリーだとすると結構手ごわいのでは。最高10aぐらいあるかしら・・・・?2P目はヤブを抜け、岩のふくらみでロープが足りなくなりそうなので、切る。3Pはスラブを右上し、チムニーを上がって、終了とした。岳人では4Pになっていたが、50mロープで3Pで上へ上がれた。

 この山は展望が素晴らしい。頂上に行った事が無かったので、私はノコノコ上がって、頂上の展望を満喫する。三倉岳や弥栄峡とのコントラストが美しい。湖の対岸の飯谷山(黒滝山とも聞いたが?)の山腹のスラブもデカクて立派だが、あの基部まで行くのが相当大変だろう。ルート化は無理か。

 両ルートとも、取りつきへはヤブこぎもなく、顕著なテラスから懸垂下降すればよく、またルートも分かりやすいためお勧めだ。今日は里山のほのぼのとした感じと、クライミングの爽快さと両方味わえ、とても楽しかった。

記:Y

取りつきへの下降点

上の岩塔目指す

 

 

 

 

 

 

 

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