7.大山西面中央
平成15年2月12日  三浦章、吉田

 2月の大山は気象条件が厳しく、また12日の山陰は天気が悪いとの予報である。従って、大山東面だと再度敗退の恐れがあるため、比較的易しい西面を計画、確実に遂行しようということにした。ところで、2月11日に三浦は「森の声」ハイキングのスタッフとして手伝いをし、連続して大山山行を行うため、タフさに恐縮する。
 宇部を同夜20時頃出発して、交代で運転。夜間の国道9号はトラックや無理な追い越しをする車も多いので怖い。運転は十分気を付けねば・・・。
 深夜2時過ぎに大山山麓に着くが、桝水高原は雪が降り続き、標高600m付近はかなり積雪がある。下のバス停の待合い小屋で仮眠。
 6時前に起きて準備する。相変わらず雪が降っており、一時は計画変更も考えたが、行けるところまで行こうということで、7時に桝水高原周回道路783m三角点付近の樹林帯から直登を開始する。一瞬明るくなり、大山上部が確認できた。かつては西面にも一般登山道があったそうだが、崩壊して現在ではほとんど登る人もいないようだ。我々のとるルートは、大ノ沢と牡丹沢の中間に無名沢があり、その右岸を行くもの。
 樹林帯をひたすら交代でラッセルする。結構順調なペース、これは行けるか・・。
 1時間すると樹林帯を抜け、アイゼンに履き替え、40度くらいの雪面を登ることになる。雪は完全にクラストしており、スリップするとまずいのでアイゼンの爪を確実に効かせて慎重に登る。ちょうど冬富士を登るような感じである。高度感があって面白い。
 最後は尾根上になっているところを登って、取り付きから2時間あまりで夏道の肩に抜け出た。そこから20分で頂上小屋に到着し、握手を交わす。
 下って6合目避難小屋付近から別山方面を眺めていると、なんと雪稜を取り付いてる2人組のクライマーが確認できた。彼らはこれから別山バットレスをやるのだろう。平日にバリエーションルートを登る人がいることに軽く感動する。
 今回は計画通りの山行がきちんと遂行できて二人とも満足であった。結果的に撤退しなくて良かった。大山は厳しいが、素晴らしい山だ。

以上 記:吉田

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