4.大山西面無名沢
平成15年3月8日 三浦章、村岡、塚本

 計画では東面に入る予定であったが、天気が大きく崩れる。悪天でもとりあえず行ってからルートを決めることにする。
 予報どおり9号線はずっと雨が降りっぱなしである。奥大山スキー場では雪となる。車の中で仮眠して朝の天気を見る。山の姿はまったく見えない。強い風が吹く。
 東面は無理だと判断し、桝水高原へ移動、西面なら登れる可能性が高い。
 視界は悪く、上部は見えない。カーブの駐車スペースから取り付く。わかんを最初から装着する。前回2月12日に登ったラインより今度は右へ少しトラバースして無名沢の中に入る。沢の中は樹木がまったくない。雪崩ませんように・・・。
 右岸の樹木とのコンタクトラインを出来るだけ進むが、中上部になり少し傾斜が増してきて嫌な感じになってきたので、雪屁を崩して右岸側に上がる。
 樹木がなくなり、雪面はクラストしてきたので、アイゼンに履き替える。上部になればなるほど風が強くなる。視界は50mもない中を直上する。
 今日は日本中大荒れの天気、強風に混じって水のような雪が顔にたたきつけられ痛い。風に吹き飛ばされないように時々耐風姿勢をとる。
 この雪面登高は長く感じられた。『まだかなあ・・・』なかなか人工物が見えない。あまり期待すると裏切られるので、考えないようにする。やっとロープが見えてきて、夏山登山道9合目に達する。風は正面から受けられないほどで、しばらくは四つん這い状態で下降する。8合目で単独行とすれ違う。その下でも沢山の登山者と会う。いつもながらだが、今回も天気が悪かった。
以   上  記:三浦
※無名沢:大山西面中央に位置しており、大ノ沢と牡丹沢の中間にある大きな沢


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