29.将軍峰・仁寿峰(韓国)の登攀
とき:2002年9月13日〜17日
山域:韓国 将軍峰(チャングンボン、束草(ソクチョ))、仁寿峰(ニンスホー、ソウル)
参加:三浦章(宇部山岳会)、門田勝・松尾和代(やまびこ)
行程と感想

1日目(9/13、金)韓国へ
 韓国でクライミングをしようと計画した。場所はソウル郊外にある仁寿峰(イースホン)と東海(日本海)側の束草(ソクチョ)にある雪嶽山(ソラクサン)の岩場である。先に雪嶽山へ向かうことにした。雪嶽山の入り口の宿「エーデルワイス」に泊まる。宿泊料は10000ウオン(日本円で1000 円)である。いたるところに台風の爪痕が見られる。2日前から雨が降っていたらしく、まだどんより曇っている。少し肌寒い感じである。

 行程;宇部9:00→小野田IC→福岡IC→福岡空港13:45(アシアナ航空)→15:10仁川(インチョン)空港(シャトルバス)→16:20金浦空港17:3018:10襄陽(ヤンヤン)空港→19:00束草(ソクチョ)雪嶽山(ソラクサン)「エーデルワイス」泊

2日目(9/14, 土):雪嶽山・将軍峰(チャングボン)ルート(ルート図は文の後にあります)
 5時30分起床、今にも雨が降りそうな空である。クライミングに必要な物だけをザックに入れて宿を出発する。チイム渓谷沿いの遊歩道を歩いて、以前、大岡、村上とアイスクライミングに来て泊まった飛仙台(ビソンデ)に到着する。将軍峰は飛仙台の茶店の前に聳える三角形の岩峰で約250mである。岩は昨日の雨で濡れている箇所もある。茶店の上流の橋を渡って登山監視所のそばから樹林の中に入り取り付きに行く。下部のスラブは水が流れている。中間のクラックも濡れている。嫌なかんじだな〜。「やるだけやる」と言って準備を始める。自分がトップ、あとの二人のメンバー「やまびこ」の門田さん、松尾さんが同時に登るため、50m ロープ(9mm)2本を使用する。
 1ピッチ目スタートでは15mもピンが無い。しかも濡れているで余計に神経を使う。傾斜は緩いが花崗岩の粒子が摩耗してつるつるである。ルンゼに入ると沢の様相となった。後続の二人を同時に確保する。2ピッチ目のバンドを左上し、スラブの中にハンドクラックが走る。カムを3カ所セットしてフットジャムを決めて登る。ペッツルが打ってあり、難しいスラブ5.10a となり、A0で抜ける。3ピッチ目はクラックが主体。ナチュラルプロテクションばかりなので緊張する。ハンドジャム、フットジャム、レイバックとA0を駆使して核心を越える。4ピッチ目からは少し余裕がでてくる。カム、ナッツを多用するため、ガチャガチャとギアが重い。全て自分がリードし二人を確保するので休まる時が無い。最後のピッチの頃からポツリポツリと雨が落ちてきた。将軍峰のピークに立ち、直ぐに懸垂下降。他に降りる方法は無い。上部は木があったりするので1本のロープで降り、障害物のない中間部からは2本を継いで降りる。雨が激しくなる。全部で7回の懸垂下降となった。茶店に入った頃には雨は止んだ。茶店でソーメンを食べ、ビールで乾杯。まずは第一の目標が登れた。他のパーティーは居ない。我々だけの静かなクライミングが楽しめた。
 次の目的地、仁寿峰(ニンスホー)に行くのに飛行機は間に合わないので、高速バスに乗って約4時間でソウルに移動し、10000Wの安宿を探し(「花星荘」)夜の屋台でまずは1日目の打ち上げをする。

行程;「エーデルワイス」6:106:40公園入り口→チイム渓遊歩道→飛仙台(ビソンデ)→7:50将軍峰取り付き→登攀開始8:10→登攀終了13:10→懸垂下降→取り付き15:00→公園入り口16:50→エーデルワイス→束草高速道路ターミナル(バス)17:30→ソウル21:50→花星荘

3日目 (9/15, ):
 地下鉄とバスを乗り継いで、ソウル市郊外にある大きな岩山、仁寿峰(ニンスホー)に行く。今回で3回目となる。韓国には躍動するものすごいエネルギーを感じる。みんな元気で声が大きい。クライミングベースとする白雲(ペグン)山荘までは約1時間のアプローチである。日曜日とあって沢山のクライマーが岩を登っている。100人はいる。白雲山荘には日本人のパティー、福岡隊と神奈川隊が来ている。早速、岩場に行く。次から次へと韓国人クライマーがやって来て、大きな叫び声を上げては元気良く登ってくる。順番待ちもくそもない。我先にと登る姿に、日本人の我々の目にはマナーが無いと写るが、みんなワイワイガヤガヤと楽しそうに登っている。
 我々が登るルートは仁寿Bルートであり、そこまでに2ピッチの大スラブをの登る。最初の1ピッチは門田さんのリード。次からは全て自分のリードとなる。どのルートも4〜5パーティが取り付いていて、1パーティ3〜5人もいるので大渋滞している。ゾロゾロ・・・・。我々が日本人だとわかると英語で話しかけてくる。ありったけの知っている英単語を並べてコミュニケーションする。韓国のクライマーはみな親切で大変に友好的である。大スラブか仁寿峰Bルートに入る。広いクラックからコーナークラック、チムニーとなる。上を向いても下を向いても横を向いても韓国人パーティ。200人は登っているぞ。1000万人の大都市にある岩山なのでゲレンデのような感じさえする。全7ピッチで頂上に立つ。ガスが出てきて少し寒い。頂上もクライマーが一杯いる。下降は韓国人パーティが使ったロープで懸垂下降する。
 コルに降りて沢山のルートに取り付いている韓国人パーティーを見ながら資料を見ているとアメリアカ人が話しかけてきた。1人で来ているらしい。それならまだ時間が少しあるので大スラブだけでも一緒に登ろうと誘う。デビッド・アイガー、30才。カルフォルニアから来ているらしい。自分がリードし、門田さんと3人で急遽、国際パーティが組まれた。オアシステラスまで2ピッチを登った。写真を撮ったのでデビッドからアドレスを書いてもらった。取り付きから彼は下山した。
 白雲台に戻ると見覚えのある韓国人クライマーが居た。以前、雪嶽山でアイスクライミングを一緒にやって世話になったキム・バク・ジュンであった。直ぐにお互いが分かり、再会を喜んだ。ビールで乾杯。同じレベルの英会話で話が弾んだ。元気一杯である。遅くまでやって彼は下山した。

行程;花星荘7:30→地下鉄5号5348:30 536乗り換え→414スユ駅(バス)→ウィドン(タクシー)→8:30トソンサ国立公園入り口→9:20白雲山荘→9:50仁寿峰Bルート取り付き10:00 登攀開始→13:50登攀終了→下降15:0015:50大スラブ16:3017:00白雲山荘

4日目(9/16, 月):
 天気予報は 90%雨らしいが、まだ降って来ない。昨日は数え切れない程のクライマーが居たのに、今朝は自分達だけであった。ルートは「ショイナードB」。これも大変に変化の富んだ好ルートである。プロテクションの数が少なく、カム、ナッツをセットしながらの登りとなり、緊張感は一杯である。フレイク、アンダークーリング、クラック、スラブ、チムニーと次から次へと課題が出てくる。後を振り返ると、大都会ソウルの町が見える。このルートもすべてリードする。懸垂で下降する。。午後からもう一本「ピディルギールート」を登って今回のクライミングを終了する。ウィドンにある24時間の公衆浴場に入ったついでに泊まる。

行程;8:50ショイナードB登攀開始→11:30登攀終→白雲山荘→14:20ピディルギールート登攀開始→16:00登攀終了→17:00白雲山荘→ウィドン山井湯(泊)

5日目(9/17, 火):帰国する。
行程;ウィドン7:00→スユ(地下鉄)→金浦空港→仁川空港11:3012:45福岡空港

 

 

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